ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

『幻の1.5億円』今年の夏に、これまでずっと、国にだまされてきたことを知った辺野古の住民

2018年09月29日 | 日本とわたし
沖縄県名護市辺野古。
米軍の新基地建設をめぐり、翻弄され続けている集落です。



今年の8月、その集落に厳しい決定が下されました。

今から12年も前のことです。
当時の辺野古の地区役員は、辺野古新基地移転を狙う防衛官僚から、「要望はなんでも聞かせてください」と言われ、
騒音や事故の『迷惑料』として、1世帯につき1億5千万という、巨額の補償金を払って欲しいと伝えました。
巨額の補償金(まだ支払われる確証も無いにもかかわらず)というニンジンは、移設反対の声をしぼませ、4年後の2010年には、個別補償を条件に移設容認を認めたのです。

その後、反対していた県と名護市には隠れて、辺野古の自治会組織に補助金7400万円を直接払いましたが、個別補償についてはずっと先延ばしされてたままでした。
そしてとうとう今年の夏、辺野古への補助金が打ち切られ、補償要求も拒まれたのでした。

現在残っているのは、政府から市への『米軍再編交付金』のみです。

詳しくは、下記の記事をお読みください。
一世帯に迷惑料1.5億円…補償は幻 国策に揺れる集落
【朝日新聞】2018年9月29日
https://www.asahi.com/articles/ASL9W3V59L9WTIPE00R.html


移設にせよ建設にせよ、狙いをつけられた集落や町や村に、ドカドカとお偉いお役人さんたちがやってきては、手のひらをこすり合わせながら、
「いろいろお困りでしょう、そちらさまの要求は何でも聞かせていただきます」「もし容認していただけたなら、◯◯を整備したり△△を建てて差し上げます」などと言う…これはもうずっと続いてきた棄民作戦です。

卑怯極まりないのは、膨大な権力と金を持つ輩が狙うのが、いつも弱っている人たちだということ。

辺野古集落の場合は、1900人の住民でした。
そして住民の方は、「工事はもう止まらない、止められない」と言います。

本当に止まらないのでしょうか?
止められないのでしょうか?
仮にに止められたとしたら、補償金はおろか、米軍再編交付金も補助金も入ってこなくなる辺野古の住民のみなさんには、何か代わりになるものが渡されるのでしょうか?
それとも、そんな夢物語に引っかかった方が悪いと、切り捨てられてしまうのでしょうか?

わたし自身は、辺野古のみならず、どの地域の米軍基地も日本から撤退するべきだと思っています。
朝鮮半島の情勢が日々刻々と変化してきている今、彼らが目指す対話外交を重きに置くためにも、母国語でさえ会話を成立させることができないような人を首長の座から降ろし、智恵と常識を持った人に総理を勤めてもらわねばなりません。

現政権の瓦解は止まることを知らず、悪事が横行してしまっています。
それを世に知らせるべき報道の何割が、まともな仕事をしているでしょうか?

沖縄知事選は、今の日本の政治に大きな影響を及ぼす選挙です。

日本時間の本日30日、投開票されます。

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