ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

テレビで被害者面してた石原さん、豊洲市場のデタラメ工事、盛り土案潰しの真犯人は、あなたですよね?

2016年09月15日 | 日本とわたし
共産党都議団の方々が、
「地下の空洞を視察したい」と申し出たら、
都の担当者が、
「酸欠になる恐れがあるので、視察はできません」と言った…。
え?

なるほど、こういうことだったのか…。








上のビデオから、いくつかの場面を、切り撮りしました。

盛り土をめぐっては、東京都は、2008年に、土壌汚染対策に詳しい大学教授などでつくる専門家会議で、
敷地全体に盛り土をするよう、提言されていた。


ところが都は、専門家会議の提言から4ヶ月後、土壌汚染対策の具体的な工事方法を検討する、技術会議を設置。


この会議で、都は、地下空間を駐車場に利用する案などを、委員に提案していた。






ところが、会議に出席していた技術会議の委員である川田産業技術大学院大学学長は、議論があったことは記憶にないと言う。


都は、独断で、盛り土を行わないことを決定。


その後、2011年に作成された、豊洲市場の基本設計では、すでに、地下部分は『空洞』になっていた。




地面の色が濃くなっている部分は、砕石層だけで、コンクリートも敷かれていない。


東京都はこの水について、建物の外の工事によってたまった雨水としている。



築地市場からの移転が延期になった、豊洲市場の航空写真。




盛り土をするということを言い続けていた都が、情報公開していた図面。




ところが…盛り土がなされているはずの地下に、ぽっかりと空いた空洞が。


本来ならば、専門家の提言通り、このような盛り土が行われていなければならなかった。


そもそも、どうしてここまでの、大掛かりな盛り土が必要なのか?
それは、この敷地は、元東京ガスのもので、土壌から有害物質が検出され、安全性に問題があったからだ。


だからこそ都は、約850億円もの費用を使い、盛り土などの土壌汚染対策を進めてきた(はずだった)。


ではなぜ、都は、事実と違う説明をしてきたのか。
東京都の関係者によると、
「地下に配管などを通すために、床下に数メートルほどの空間を設ける必要があり、安全性には問題はない」のだそうだ。








盛り土は、汚染物質にふたをする効果がある、という。


東京都のホームベージでの説明は、


ガス工場、操業時の地面の下2メートルを掘り、地下水が上昇することを防ぐ砕石層を設置した上で、
掘削した2メートルをきれいな土で埋め、さらにその上に、きれいな土を2.5メートル盛り土する、というものだった。


東京都は一貫して、土壌汚染対策として、合計4.5メートルの盛り土を行ってきた、と説明してきた。

結局は、工期を縮めたいから、少しでも安く済ませたいから、ということだったんだろうけれども、
いやいや、やっぱりこの老害男がまた、好き勝手なことを言ってたようです。

豊洲新市場“盛り土案潰し” 真犯人は石原元都知事だった
【日刊ゲンダイ】2016年9月15日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/189920/1

信じられないデタラメが次々と発覚する、豊洲新市場騒動で、新事実が浮上した。
「私はだまされた」と、被害者面していた石原慎太郎元都知事が、実は、盛り土案潰しの“真犯人”だったというのだ。

石原氏は、13日のBSテレビで、豊洲新市場の建物下に盛り土がされず、コンクリートで固めた地下空間がつくられていた問題について、
「私はだまされた。手を抜いて、していない仕事をしたことにして、予算措置をした。都の役人は腐敗している」と、まくし立てていた。

ところが、在任中の2008年、敷地全体に盛り土する、との専門家会議の提言に、難癖をつけ
地下に、コンクリートの箱を埋め込む工法を、都庁幹部に強く推していたことが分かったのだ。

15日の東京新聞によると、石原氏は、08年5月10日の定例会見で、豊洲の土壌汚染対策について、
「(盛り土案より)もっと費用のかからない、しかし効果の高い技術を模索したい」と語っていた。

さらに、同月30日の会見では、
「担当の局長にも言ったんですがね。もっと違う発想で、ものを考えたらどうだと。
どこかに土を全部持っていって(略)3メートル、2メートル、1メートルとか、
そういうコンクリートの箱を埋め込むことで、その上に、市場としてのインフラを支える。
その方が、ずっと安くて早く終わるんじゃないか」
と語っていた。

このとき、石原氏が得意げに語った工法こそ、いま大問題になっている、豊洲新市場の姿だ。

一連の石原発言は、専門家会議が、盛り土案を提言して解散した、08年7月の直前だった
都庁の役人が、すぐに消えてなくなる専門家会議の意向より、超ワンマンの石原知事の指示に従った可能性が高い

これまで、なぜ、都庁の役人が、盛り土案をハナから無視して、作業を進めてきたのか謎だったが、
石原知事の発言に従った、としたら納得がいく


豊洲新市場のデタラメ工事の真犯人は、「石原慎太郎元東京都知事」だった可能性が高くなってきた。

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この男が得意げに話す→ヘイコラと従う人間がいる→公金が湯水のように使われる→ろくなことにならない→なのに野放し。
今度こそ、もう絶対に、ブタ箱に入れてください!!

でも、そもそも、どうしてこんな汚染の深刻な場所に、生鮮食品を扱う巨大な市場を建てようとしているのか、それがわたしにはまるでわからないのですが…

しかもこの土地では、土壌のガスが、地下空洞に蓄積する恐れもあって、もしそんなことになると爆発の可能性もあると…。

豊洲市場「爆発」の恐れも 地下空洞に引火性ガスの危険性
【日刊ゲンダイ】2016年9月15日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/189836

何から何まで、全てがデタラメだ。
東京・築地市場の移転予定地である、豊洲市場の建物下で、土壌汚染対策の盛り土がされず、空洞になっていた問題
「青果棟」の地下では、コンクリートすら敷かれておらず、砕石層がムキ出しだった、というから唖然呆然だ。

恐ろしいのは、この空間の視察を求めた共産党都議に対し、都の担当者が、「酸欠」を理由に断ったという話だ。
この説明通りなら、移転中止は必至。
大惨事を招く危険性が、現実味を帯びてくるからだ。

そもそも、外部識者の専門家会議がなぜ、盛り土を提言したのかというと、
汚染土壌から、発がん性の高いベンゼンなどの、有害物質が揮発し、建物に拡散するのを防ぐためだ。
それが、汚染土壌の上を、砕石層で覆っただけなんて、シロートが考えても、
揮発したベンゼンが、空気中に広がっていることが、容易に想像できる。


ベンゼンは、発がん性以外に、「引火性」も高い化学物資だ。
工業会などの資料によると、
〈揮発性が高く、かつ引火性の強い液体であり、空気との揮発性混合ガスを形成〉
〈屋内、屋外または下水溝で、爆発の危険がある〉
と、注意喚起されている。

ここで、都担当者の、「酸欠」という表現を額面通り受け取れば
「青果棟」地下の空洞には、排気口などの設備が一切ない、と言っているに等しい
ということは、「引火性の高いガス」が、密閉空間にたまり続けていることになる。
つまり、一歩間違えれば、「大爆発」の可能性もゼロじゃないのだ。

都は、あらためて、コンクリートを敷く方針のようだが、「酸欠」や「がん」に加え、「爆発」の危険性がある場所の工事を、誰が引き受けるのか。
福島原発の廃炉作業じゃあるまいし、全面マスクをかぶって作業――なんて事態になれば最悪だ。
そんな場所に、「都民の台所」を設置していいはずがない
豊洲移転の計画当初から、土壌汚染対策の重要性を訴えてきた、日本環境学会の坂巻幸雄・元副会長は、こう言う。

「今、起きている問題は、我々が、どんなに都に対策を求めても応じず、最初から移転ありきで突っ走ってきた、ツケが出ていると言っていい。
都は、豊洲市場の建物内外の、ベンゼンの大気濃度を測って公表していますが、青果棟は、他の測定場所と比べて、数値が高いのです。
爆発するかはともかく、揮発したベンゼンが、地下空間にたまり続けている可能性はある、と思います」


もはや、小手先の対策でどうにかできる問題じゃない
まずは、強引に移転計画を進めた石原慎太郎元知事や、歴代の担当職員の責任を、徹底追及し、これまで整備に費やしたカネを、請求するべきだ。

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ということで、盛り土をしたとしても、安全かどうかはわからないのですよね。

なんでも専門家によると、
盛り土が4.5メートルほどされていれば、ある程度はベンゼンとか有毒ガスが上に抜けるのを、防ぐことができる可能性がある…らしいのですが、
わたしはこの、『ある程度』という曖昧さと、『可能性がある』という不確かさが、気になって仕方がありません。
みなさんはどうですか?

この事件、いったい誰が、どういう理由で決定し、ごり押しし、ここまで進めてしまったのか、
小池氏も何度も繰り返していましたが、徹底的に調査し、検証し、この決定に関わった人間に、責任を取らせていくべきだし、
これまで整備や建設に費やした費用の返還を、請求するべきだと思います。

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2 コメント

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白髪は輝く冠  白髪は美の冠 (風間 哲也)
2016-09-16 23:48:53
眞海さん、ご無沙汰しております。

久しぶりにコメントさせていただきます。
既に、いろんなところから資料等集めてご存知でしょうけれど
重複もしますが、書かせていただきます。

知事時代、傍若無人、傲慢にやってきて
「だまされた?」全ての意思決定は、詳細を把握して知事が決める。最後は言い逃れ!
まいたものは刈り取る!
石原の父っあんのような人が今の日本をダメにした!

不正を行う者は,自分の行った不正に対して報いを受けるであろう。
それには差別扱いはない。
聖書(コロサイ人への手紙3:25)




ある人たちの罪は公に明らかで直接裁きに至りますが,
そのほかの人の場合も,その罪はおって明らかになります。
同じように,りっぱな業も公に明らかであり,そうでない
ものも,隠されたままでいることはありえません。
聖書(テモテへの第一の手紙5:24,25)




豊洲市場棟の地下空洞、コンクリ床も計画せず
東京都、一部は砕石層のまま
:引用
築地市場(東京・中央)の移転予定先の豊洲市場(同・江東)で建物の地下に土壌対策である盛り土をしていなかった問題で、東京都はこの地下部分の床にコンクリートの敷設も計画していなかったことが15日わかった。豊洲市場の土壌からはかつて高濃度の化学物質が検出されたが、地下の対策を都民に正しく説明していなかった。安全対策の検証が長期化し、移転の判断にさらに時間がかかりそうだ。
豊洲市場の建物部分は敷地面積の約3割を占め、この地下には都が土壌対策の柱としていた盛り土をしていなかった。そればかりか地下にはコンクリート床も計画していなかった。この結果、建物の地下は土壌を2メートル掘削した後に敷いた砕石層がむき出しになることを想定していた。

 主要施設のうち青果棟では、コンクリート床がなく砕石層がむき出しになっている場所が多い。残りの建物については床に厚さ10センチ程度のコンクリートが敷設してあるが、都が計画したものではなく、建設会社が作業用に設置した。

主要施設の地下の天井と側面は厚さ30~45センチ程度のコンクリートで覆っている。地下の床を砕石層とするだけで安全が確保できるかについて、都は「土壌汚染対策法上は問題ないと思うが、土壌汚染の専門家の判断を仰ぐ」としている。

 盛り土をしていない豊洲市場の主要施設の地下では水がたまっている。特にコンクリート床のない青果棟では深さが10センチ以上のところもあるという。雨水か地下水かは不明だが、小池百合子知事は水質と地下空洞内の空気の調査をする方針を明らかにしている。
:引用終わり
https://goo.gl/PVVXev





豊洲市場 石原氏、08年に地下コンクリ箱案に言及「ずっと安く早い」
https://goo.gl/GEYreH




豊洲地下利用案「石原知事の指示で検討」 当時の市場長
https://goo.gl/z7bvyx


豊洲地下問題 コンクリ箱案「石原氏が検討指示」 当時の都幹部証言
https://goo.gl/wUWuUI


豊洲市場 盛り土問題 石原元都知事「聞いてない」
:引用
築地市場(東京都中央区)からの移転が延期された豊洲市場(江東区)の土壌汚染対策で、主要な建物で盛り土がされていなかった問題で、移転決定時に都知事だった石原慎太郎氏は十三日のBSフジ番組に出演し、盛り土にしなかったことを部下から「聞いてません。これは僕、だまされたんですね」と述べた。

 さらに「してない仕事をしたことにして予算を出したわけですからね、その金はどこにいったんですかね。都の役人ってのは腐敗してるね」と話した。

 石原氏は一九九九年四月~二〇一二年十月に知事を務めた。この間、都は〇一年十二月に築地から豊洲への市場移転を決定。豊洲で土壌汚染が見つかったため、〇七年五月に汚染対策を検討する有識者の「専門家会議」を立ち上げ、専門家会議は〇八年七月、盛り土の上に建物を造ることを提言した。

 翌月には工法を検討する別の有識者による「技術会議」が発足したが、都は〇八年十一月の技術会議で、地下空間を設けて駐車場などに利用する公募案を紹介。不採用になったが、翌月には「浄化作業ができる空間が確保できる」などと提案し、一一年六月に地下空間を設ける設計図面を作成した。都によると、土壌汚染対策費は八百五十八億円。
:引用終わり
https://goo.gl/v01mP7


日々、ご多忙でしょうが、お体無理なさらずに。



哲也さんへ (まうみ)
2016-10-01 12:54:12
小池知事が会見したのはいいけれど、責任者不在で通そうとしているようですね。
もうほんと、原発といいオリンピックといい、莫大なお金を使うだけ使ってこの体たらく。
いったいどうしてしまったのかと呆れるばかりです。

でも、呆れているだけで済ましてはならないし、ほんと、いい加減に怒らないといけないと思うのですが…未だに大人しいですね。

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