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リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

真心ブラザース

2011-08-25 09:13:59 | オヤジの日記
真心ブラザースは、キャリアの長いバンドだから、名前だけは知っていたが、昔は興味がなかった。

友人からは「結構ブッ飛んだ歌を歌うんだ」と聞かされていたのだが、その「ブッ飛んだ」の意味が理解できないので、どこがブッ飛んでいる、と聞いてみても、友人の説明がわからなかったので、尚さら興味を持てないでいた。

だが、メンバーの一人・倉持陽一(YO-KING)が、ジュディ・アンド・マリーのYUKIと結婚したというのを聞いて、突然興味を持った。

しかし、その頃には、真心ブラザースは、解散寸前だった。

ただ、YUKIの旦那様の在籍するバンドはどんなものかと、いかにもゲスの興味をもって、一応その音楽を聴いてみた。

初めて聴いたのは、「KING OF ROCK」。

「ブッ飛んでいる」という印象はなかったが、二人ともいい声をしていると思った。
この声は、商売になる声だと思った。

そして、なんでもあり、の音楽のデパートだとも思った。

ロックに限らず、ファンクやソウル、ラップも、自分たちなりに消化して、オリジナリティを出しているところは、楽をして画一化の呪文にかかった似非ロック歌手より、数段カッコいいと思った。

形だけで「俺はミュージシャン」と言い張る有名歌手より、その音楽は、はるかにアーティストとしての存在証明を持っていた。
色々なジャンルに手を出していながら、なぜかブレない方向性。

それは一本芯の通った骨太のサウンドに、メンバー二人の音楽への純粋な思いが込められているからだと思う。


つまり、真心ブラザースの作り出すサウンドには、確実に「魂」があるということだ。


本当の「魂」が込められた歌は、敬遠されることが多い。

似非ロック、似非ラップ、似非ソウルの方が、受け手側は簡単に聴くことができるから、リスナーは、どうしても簡単な方を選びたがる。

カラオケで自分が歌えない歌は、名曲ではない、という概念を持っている人は、真の音楽家が曲に篭める「魂」を鬱陶しいと感じるだろう。

もちろん、そういう人は、そういう音楽を聴いたり歌ったりすればいいだけで、そのことには何の問題もない。

ただ、その種の人は、決して真心プラザースの歌は聴かないだろう、ということは想像できる。
そして、その種の人には、音楽好きな人が、好きな音楽を好きなように表現するという世界が、理解できないかもしれない。


真心ブラザースは、その種の人のことは気にも留めずに、「似非」とは違う世界で「魂」を込めて音を楽しむ人たちだと、私は勝手に解釈している。

そこが、気に入っている。