白鷺だより

50年近く過ごした演劇界の思い出話をお聞かせします
     吉村正人

白鷺だより(193)イギリス日記 三日目

2017-01-28 16:43:09 | 日記
イギリス日記 三日目

1月20日
ブレックファーストのあと
8・00~バスにてバースへ(104k)

英語のBATHの語源となったと言われる町 バース
ロンドンから西へ150K 電車でバディントン駅から1時間30分
イギリスではロンドンに次いで観光客の多い町で1989年世界遺産に登録されている

まずはちょっと郊外のロイヤルクレセント
バースの温泉はなやかな頃(15世紀)当時の貴族たちのための長期逗留用集合住宅
日本流にいえば長湯治用の館だ
全体的に大きな三日月の形になっているのでクレセント(三日月)といわれる
この真ん中辺りはホテルになっていて泊まることが出来る(4万円~5万円)
少し小高い場所に立っているので屋上あたりから見るバースの眺めは最高だ

バース観光
この町はかって「高慢と偏見」を書いたジェーン・オースティンが住んでいた

15世紀ジョージ王朝時代の貴族たちによって整備された優美な街並みは今でも洗練された雰囲気を与えてくれる 街の建物は建築家ジョン・ウッド親子の手によって四角形(スクエア)三角形(クレセント)円形(サーカス)になったりとユニークな形のものが多い

バルトニー橋 橋の両側は商店になっていてフィレンツェのベッキオ橋に似ている

バース大聖堂の隣がローマンバス博物館だ(入場料15£) なんでも温泉の排水工事の時偶然ローマ時代の風呂の跡が完全な形で見つかったらしい(1880)

PUNP& ROOM アフターヌーンテイー
その博物館の中(外から入れる)にあるPUNP&ROOMは保養地だったころの社交場で現在では庶民の我々にも入れる ここでアフタヌーンティーを頼んでみた このアフタヌーンティーはシンガポールのラッフルホテルで食べようと思ったが余りにも高額すぎて諦めた代物で最初に行ったクレセントホテルのロビーで食べると68£もする おそるおそる値段を聞いてみると28£といわれ安心して注文する ピアノの生演奏を聴きながら英国紳士に連れられたレディやレディたちの会話が心地よく響く しかも ここの窓からローマ風呂の全貌が一望出来る (ちなみにローマンバス見物には15£かかる)また温泉のお湯を飲むことが出来る いかにもまずそうなので辞めたが・・・

ところで僕がトイレに立った時ひっくりかえったのだが その時近所の紳士諸君が一目散に駆け寄り助けてくれた もちろん店の従業員も助けてくれたが紳士たちの行動の方が早かった 支払いはテーブルのうえに幾らかのチップを入れて30£払った

レイコックへ(24k)

向かうバスの道路の両側はずーっと牧場になっていてヒツジが一杯いた
この辺りは昔から羊毛の産地でレイコック村も紡績で栄えていた ところが産業革命が起り紡績業は新たな自動織機を駆使するマンチェスターあたりに取って代わられこの村から若者は出て行き 残った老人たちには改築の金も意欲もなく 栄えた時代のままの姿が現在まで残ってしまって「18世紀で止まった村」となった 石材で拭いた屋根は石灰岩を使っているので水がたまると水を通してしまうため急勾配にでできているのが特徴である 近年ハリーポッターの映画のロケ地となりハリポタ信者にとっては言わば聖地となった
しかし僕はどちらかと言うと熱心な本の読者でもなく映画も洋画劇場あたりで流し見をするくらいで興味も殆どなく見てまわることになった
特にレイコック寺院は「秘密の部屋」を本格的にロケしたところだそうでいわば聖地だ

グロスターへ(89K)

グロスター大聖堂 
ここの回廊もハリポタロケ地で「賢者の石」の学校の場面をここで撮影したという

近くのカントリー風のリゾートホテル ホールマークホテル グロスター泊
明日はコッツウォルズ地方へ

そういえばイギリスについて以来三日間 雨にも霧にも合わない
これは運がいいのか悪いのか