LA・LA・LAND
アメリカンニューシネマの先鋒と言われる「俺たちに明日はない」が出来てから50年ということで主役の二人ポニー&クラウド、フェイ・ダナウエイ(76)と ウォーレン・ベイテイ(79)とが今回のアカデミー賞作品賞のプレゼンターを仰せつかった
「さて今年の作品賞(ベストピクチャー)は・・」
受け取った封筒を開けてベイテイは一瞬戸惑って黙ってしまった
「この人やっぱり呆けたのかしら」とダナウエイはその文字を見て叫んだ
「ラ・ラ・ランド!」
大歓声の中ラ・ラ・ランド関係者が立ち上がった
オスカーを受け取った関係者が喜びを言葉にして挨拶を始めたが その後ろでアカデミー賞関係者がザワザワと騒ぎ始めた やがて説明を受けたラ・ラ・ランドのプロヂューサーがスピーチを遮り「間違いです、これはジョークではない」と正しい紙を客席に示した
そこには「ムーンライト」と書かれていた プロデュサーはオスカーを「ムーンライト」関係者に渡し健闘を称え祝福した
(ウォーレン・ベイテイはそこに「主演女優賞 エマ・ストーン ラ・・ラランド」と書いてあったので発表を戸惑ったのだった つまり封筒の渡し間違いということである)
去年一昨年とアカデミー賞受賞者が全員白人となり旧態依然の「白人至上主義」「白いオスカー」などと批判が続いたため今年のアカデミー賞はラ・ラ・ランドが最有力と言われているが もしかしたら黒人ものではないかという予想はあったので驚きもしなかった
それにしてもラ・ラ・ランドはよく健闘した 最優秀主演女優賞のエマ・ストーンをはじめ監督賞のデミアン・チヤゼル 作曲賞 撮影賞 美術賞 音響編集賞の6部門を受賞
この映画をイギリス旅行中に僕がつたない英語力で初めて海外の映画館で見た映画として記憶されるであろうこの「LA・LA・ランド」はいかにも映画らしい映画である
こんな映画だ
女ミアの夢は一流の女優になること そのため撮影所の近くの喫茶店でアルバイトをしながらオーデションを受けまくっては落ちまくっている
男セブの夢はジャズバーを自分で開くこと そこで自分の好きな曲を思う存分弾くこと そのためにひとまず小さなジャズバンドに入った
二人は助け合いながら夢に向かって進むが時にはたまには衝突することも・・・
ミアはあるオーデションに合格します そのためにパリへ行かなくてはならない 男はLAで仕事を続ける たとえ二人は離れていても・・・
五年の月日が流れます ミアは有名女優になって子供までいる しかし横にいるのはセブではない 彼女は子供を預けて旦那とデート どこからともなく流れて来るジャズ
二人が入った店の看板を見て彼女は驚く 昔セブと一緒に考えたデザインの看板のロゴ
セブは自分の夢であったジャズバーを経営していた ミアに気づいたセブは思い出の曲を弾きながら「もし二人が結ばれていたら・・・」と それはミアも同じでした 演奏が終わって席を立つミア 振り返るとセブと目が合います そして二人は微笑んで別れる・・
映画の頭からダンスシーンが思いっきり入って 気持ちのいいミュージカルとなっている
これぞ映画の醍醐味だ
もしかして政治的な配慮で暗い黒人の同性愛者の一生もの(ムーンライト)よりこちらの方が作品賞に値すると思った人たちが無理やり封筒の渡し間違いをしてLA・LA・ランドの仲間たちに一時の受賞の喜びを味わいさせたような気がする
( 1月24日 イギリス ストラトフォードシテイにあるVUEにて鑑賞)
アメリカンニューシネマの先鋒と言われる「俺たちに明日はない」が出来てから50年ということで主役の二人ポニー&クラウド、フェイ・ダナウエイ(76)と ウォーレン・ベイテイ(79)とが今回のアカデミー賞作品賞のプレゼンターを仰せつかった
「さて今年の作品賞(ベストピクチャー)は・・」
受け取った封筒を開けてベイテイは一瞬戸惑って黙ってしまった
「この人やっぱり呆けたのかしら」とダナウエイはその文字を見て叫んだ
「ラ・ラ・ランド!」
大歓声の中ラ・ラ・ランド関係者が立ち上がった
オスカーを受け取った関係者が喜びを言葉にして挨拶を始めたが その後ろでアカデミー賞関係者がザワザワと騒ぎ始めた やがて説明を受けたラ・ラ・ランドのプロヂューサーがスピーチを遮り「間違いです、これはジョークではない」と正しい紙を客席に示した
そこには「ムーンライト」と書かれていた プロデュサーはオスカーを「ムーンライト」関係者に渡し健闘を称え祝福した
(ウォーレン・ベイテイはそこに「主演女優賞 エマ・ストーン ラ・・ラランド」と書いてあったので発表を戸惑ったのだった つまり封筒の渡し間違いということである)
去年一昨年とアカデミー賞受賞者が全員白人となり旧態依然の「白人至上主義」「白いオスカー」などと批判が続いたため今年のアカデミー賞はラ・ラ・ランドが最有力と言われているが もしかしたら黒人ものではないかという予想はあったので驚きもしなかった
それにしてもラ・ラ・ランドはよく健闘した 最優秀主演女優賞のエマ・ストーンをはじめ監督賞のデミアン・チヤゼル 作曲賞 撮影賞 美術賞 音響編集賞の6部門を受賞
この映画をイギリス旅行中に僕がつたない英語力で初めて海外の映画館で見た映画として記憶されるであろうこの「LA・LA・ランド」はいかにも映画らしい映画である
こんな映画だ
女ミアの夢は一流の女優になること そのため撮影所の近くの喫茶店でアルバイトをしながらオーデションを受けまくっては落ちまくっている
男セブの夢はジャズバーを自分で開くこと そこで自分の好きな曲を思う存分弾くこと そのためにひとまず小さなジャズバンドに入った
二人は助け合いながら夢に向かって進むが時にはたまには衝突することも・・・
ミアはあるオーデションに合格します そのためにパリへ行かなくてはならない 男はLAで仕事を続ける たとえ二人は離れていても・・・
五年の月日が流れます ミアは有名女優になって子供までいる しかし横にいるのはセブではない 彼女は子供を預けて旦那とデート どこからともなく流れて来るジャズ
二人が入った店の看板を見て彼女は驚く 昔セブと一緒に考えたデザインの看板のロゴ
セブは自分の夢であったジャズバーを経営していた ミアに気づいたセブは思い出の曲を弾きながら「もし二人が結ばれていたら・・・」と それはミアも同じでした 演奏が終わって席を立つミア 振り返るとセブと目が合います そして二人は微笑んで別れる・・
映画の頭からダンスシーンが思いっきり入って 気持ちのいいミュージカルとなっている
これぞ映画の醍醐味だ
もしかして政治的な配慮で暗い黒人の同性愛者の一生もの(ムーンライト)よりこちらの方が作品賞に値すると思った人たちが無理やり封筒の渡し間違いをしてLA・LA・ランドの仲間たちに一時の受賞の喜びを味わいさせたような気がする
( 1月24日 イギリス ストラトフォードシテイにあるVUEにて鑑賞)