まさるのビジネス雑記帳

勉強ノート代わりに書いています。

ベンチャー企業に必要な人材

2007-03-02 00:30:07 | 企業一般

○ベンチャー企業を立ち上げ、仕事を始めても、なかなかスムーズには行きません。ベンチャー企業は、人、金、物が不足します。大企業の様に、いろんな分野の専門知識・経験を持った人材が足りません。しかし、大企業に勤務して専門知識を持った人が役立つとは限りません。

○大企業で開発した技術を事業化するためにグループでスピンオフした場合、仲間とソフトウェア開発やWEBがらみの事業を興した場合、仲間とお店を開業した場合など、いろんなケースがあります。営業は何とか見つけた、でもマーケティングもして欲しい、では総務・経理は誰に頼もうか等となります。企業は、種々の知識・経験・才能を持った人の集団でないとうまく行きませんが、大企業の人は、あまりに細分化して、ベンチャー企業では役立ちません。器用な人、広範な知識・経験を持った人の方が良いですね。

○まず経理の出来る人が最初から必要ですね。探せば見つかります。会社立ち上げ時には、経理の体系を考えたり、オフィスセットアップの固定資産を一挙に償却資産に計上したりします。しかし、すぐに経理だけでは時間が余ります。何でもやって貰わないと困ります。請求書発行、支払い事務、給与計算、備品調達、出張手配、印刷物・名刺手配、ときにはお客さんへのお茶やお弁当の用意、税務申告は税理士さんに任せるとして、源泉所得税計算・支払い等です。要するに、経理も出来て、総務・経理・人事厚生・その他雑用迄、なんでもうまく切り回せる人が必要です

○やはり困るのが契約書の作成です。

数社の大企業とだけ継続的取引するなら大企業が用意した(不利な事が一杯記載している)取引基本契約を締結して、後は注文書・注文請書だけで出来ます。

     一般的な売買契約等では、契約書の書式集を利用することです。結構いろいろ出ています。いろんな雛形があります。これを利用して、少し変更して、金額・納期・支払い等を記載すればできる場合があります。契約書等、納品してお金を貰えば終わりのケースが多いですから、普通のケースは雛形で間に合いますね。

・しかし、それでだけで済まない場合が業種によってはかなりあります。スポットで少し変わった契約する場合、知的財産の権利の帰属やローヤルティ等、いろんな契約が出てくると、社内で簡単に契約書を作ってくれる人は、普通の会社にはいません。

そうかといって弁護士さんに頼んでも、忙しいですし、お金も一杯取られます。また往々にしてピントのぼけた契約書ドラフトを作成される場合があります。それに遅い・時間がかかる場合が多いです。弁護士さんは法律の専門家ですが、取引のプロでもないし、契約書作成のプロでもありません(勿論、契約書をきちんと書く方もいますが)。契約書は交渉しながらドラフトを詰めていきますが、弁護士さんがビジネス交渉の延長の契約交渉まで普通はやりません。間に入った人が、右左の伝言ゲームと契約書ドラフトの往復をして詰めます。こんなことでは、契約が出来ずに収益機会を失いかねません。

     まあ、ベンチャー企業では、相手方の作成した契約書に、決めた金額が書いてあれば、あとは契約書をろくに内容を読まずに(あるいは読んでも理解せずに)締結する場合も多いのが実情ですね。法務の専任者でなく、契約書の作成も、他の仕事と一緒に出来る人が望まれます。

○他に、社内LAN構築、サーバー構築、WEBの製作、管理維持等も、自前で出来ない会社も多くあります。ただ、これは外部に頼めば出来ます。大企業に頼むと結構な金額になりますが、個人(個人会社)に頼めば、勿論内容次第ですがそんなに高くない場合もありますね。知り合いがいれば「お友達価格」でお願いできる場合もありますね。しかし、やはり最近は、PC・サーバー・通信等の知識・経験を持った人が、やはり社内に一人は必要になって来ました。

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