層雲峡オートキャンプ場 ⇒ 層雲峡温泉 トレッキング期日 ‘19/02/08
この日(2月8日)は全道的に寒波に見舞われ、上川地方でも出発時の温度はマイナス17度を指し、ピリッとした寒さだった。深雪ラッセルも三日目を迎え、なんとなく身体が順応し始めたのか、あるいは諦めか、これまでのような辛さをあまり感ずることもなくスノーシュートレッキングを続けることができた。
この日はあろうことか寝坊をしてしまうという失態を演じてしまった。(緊張感の欠如?)そのためスタート地点となった層雲峡オートキャンプ場をスタートしたのが午前8時となってしまった。気温が低いうえ、雪が降り、風も吹いているという最悪のコンデションの中のスタートとなった。
※ スタート地点の「層雲峡オートキャンプ場」をスタートすると、直ぐに左岸にわたる「万景壁橋」を渡ります。
今回の遠征の三日目となるこの日は、国道が一カ所だけ石狩川の左岸側を走るところがある。その橋(万景壁橋)を渡ってから、石狩川の左岸側に降りた。左岸側から右岸を見ると、川面から崖が立ち上がっていて、とても歩けそうにない地形だった。しかし、その左岸側を歩いたのは1キロに満たないくらいだった思われる。またまた橋(胡蝶岩橋)が現れ、右岸に導かれる。これは両岸が極端に狭くなり、道路も隙間を縫うように建設されたことが窺えた。その右岸の川岸も狭い。時には道路ギリギリまで追いやられる。
※ 左岸から対岸の右岸の大きな岸壁を眺めます。
※ 初めて進行方向の左側に石狩川の流れを見ました。
※ 写真の橋は現在使用されていなく、旧国道に架けられていた橋のようです。
※ その直ぐ隣に現在使用されている「胡蝶岩橋」が架けられていました。
そうしているうちに覆道があり、石狩川と覆道の間に通れるような隙間がないことから、覆道に追いやられた。ここから層雲峡温泉まで、なんと4カ所も覆道が現れ(①四の岩覆道、②観音岩覆道、③残月峰覆道、④屏風岩覆道)その都度私は覆道を歩くことになった。覆道には人が歩くための側道が取り付けられていて、そこは除雪されていたために歩くのは容易だった。
覆道を渡り終えると河岸に戻り、また覆道が現れると覆道まで戻るということを繰り返しながら前へ進んだ。
※ 石狩川はさまざまな表情を見せてくれます。
※ 河岸が狭くなり、国道と河岸に挟まれた斜面の部分を歩くことになります。
※ 第一の覆道「四の岩覆道」の入口です。
※ 覆道には写真のように車道とは別に、側道が取り付けられ人が歩くことができるようになっていました。
※ 写真のように石狩川が覆道のギリギリまで迫っていて、とても河岸を歩くことはできません。
この日は寒波が来ると報じられていたので、私は通常の際には着用していないフリースをアウターの中に着込んでトレッキングしていた。通常、私は下着の上にインナーを着込み、その上はアウターだけで行動している。というのも、冬の活動の場合は汗をかくことが禁物である。厚着をして行動すると汗をかいてしまう場合がある。しかし、この装備だと休憩中はやはり寒い。だから休憩を取るときは少々面倒ではあるが、持参したフリースを着込み、身体を冷やさないようにしている。このように冬の行動の場合は、体温を適度に保つために神経質になることが重要だと思っている。しかし、この日は通常とは違う。最初から厚着をして行動していた。
行動開始から2時間を経過し、第一の覆道「四の岩覆道」を通過した後だった。対岸に建物のようなものが見えた。対岸から流れ込む川の流れを堰き止める施設のように見えた。私は地形図上に表示されている「層雲峡発電所」と判断した。(しかし、後から本来の発電所はもっと上流方向にあった)
※ 私が「層雲峡発電所」と間違えた施設です。しかし、発電所で使用した水を放水する施設のようです。
この後からは、前述したように覆道が次々現れ、また層雲峡温泉に近づいたからだろうか人工の造営物も目立つようになった。「観音岩覆道」、「残月峰覆道」、「屏風岩覆道」と次々現れ、その覆道に取り付けられた側道を通った。
※ 覆道が近づくたびに、こうして国道との境となる斜面を歩かねばなりませんでした。
※ 「観音岩覆道」の入口です。
※ こちらは「残月峰覆道」から出てきたトラックです。
※ 覆道から石狩川河岸に戻ったときの川面の表情です。
※ この日四つ目の覆道「屏風岩覆道」です。
行動を開始してから3時間半が経過した11時40分過ぎ、ついに建物が目に入った。その建物は護岸がされ、石狩川との間には大きな石がゴロゴロ転がっていた。その部分は行けそうな気がしたので近寄ろうとしたとき、いきなり滑り落ちてしまった。思わぬ事態にたじろいだ。そういえば、ブログ友のマレさんが「温泉近くは踏み抜きに注意すること」とアドバイスをいただいていた。ここは用心するにこしたことはない。私は国道を往くことにした。国道に出て、その建物の表示を見ると「層雲峡下水道処理場」と出ていた。ということは処理された水が石狩川に注ぐところがあり、結局通過できなかったと思われる。
※ この施設の河岸は通過できると思ったのですが…。(層雲峡下水処理場)
※ その施設の河岸に近づいた時、予想外に私が滑り落ちてしまった跡です。
そこからは温泉街に広がるホテル群が立ち並んでいた。何度か河岸に降りることができるところがないか探したが無理だった。
※ 下水処理場の後は、こうしたホテル群が軒を並べ、河岸には近づけませんでした。
そのまま国道を行き、12時10分石狩川河岸で開催されている「層雲峡氷瀑まつり」会場のところに到達することができた。
※ この日のゴールに設定した「氷瀑まつり」の会場入り口です。
予想していたより早い到達は、ライブレポでも記した通り、層雲峡オートキャンプ場から層雲峡温泉までの距離が思っていたより短かったこと、途中4カ所の覆道がありその側道を歩くことになったこと、層雲峡温泉が近づくと河岸を往くことができず国道を歩いたことなどがその原因と思われた。
この日の目標を一応クリアしたこと、さらには寒気が厳しかったことから、ここからバスでホテルへ帰ることにした。バス時間(13時30分)まで時間があったので、近くのラーメン店で、ラーメンを食して体を温め、バスを待った。(暖房の効いたバス営業所内で)
バスを待っている間、翌日の予定に頭を巡らしていた時、「待てよ。ホテルに早く帰ってもすることがない。バス時間を遅らせて、「銀河トンネル」の近くまで往復してこよう、と思い立った。それはライブレポでも記したが、「銀河トンネル」の部分は素人の私には危険すぎると判断し、トンネル部分をパスすることにしたので、翌日のスタート地点をトンネルを越えた「大函」の駐車場とするために、トンネル入り口近くにある「流星の滝」まで往復することにしたのだ。吹雪模様の道路上のトレッキングだったが、往復約1時間半で往復して、15時40分発のバスでホテルに帰った。
※ 層雲峡温泉街より上流の石狩川の様子です。この頃は吹雪の状態になっていました。
※ 少しわかりにくいですが、前方に「銀河トンネル」の入口が見えます。
※ この日は「流星の滝」も雪に隠れて見ることができませんでした。
※ この日の歩数 25,260歩 距離 17.3km(層雲峡温泉から流星の滝まで往復した距離も含んだもの)