最初の一冊~松村比呂美

自著の宣伝のために始めたブログですが、今では、風景や食べ物の写真が主になっています。

旧安川邸にて 発酵ランチ

2023-09-03 | 福岡
夫の従姉妹さんたちと一緒に、旧安川邸を見学してきました。
旧安川邸は、明治に石炭関連企業を創業し、工業都市 北九州市の基礎を築いた起業家、安川敬一郎氏により建設された住宅です。
明治45年に若松から移築された大座敷棟。


周囲を散策してから、大座敷の中を見学しました。
玄関の生け花。


9月9日は「重陽の節句」で、「菊の節句」と呼ばれていることもあり、いろいろなところに菊があしらわれていました。
菊の絵柄の器に、八重菊の柄の「松本手毬」。つまみ細工の菊の花芯のあたりは匂い袋になっています。
奥の手毬は60年以上前の作品だとか。


菊が綿でくるまれていました。
菊は寿命を延ばすと考えられていたため、重陽の節句の前夜に菊の花のつぼみに綿をかぶせ、菊の露と香りを移した綿で顔や体をふいて清めると、いつまでも若々しく、長生きができるといわれているそうです。


旧安川邸に寄宿した書生たちが過ごした書生室。


後の雛(のちのびな)は、重陽の節句の9月9日から10月8日の間、家族の健康を祝う大人のひな祭りです。
筥崎宮の「ちゃんぽん」も飾られていました。


応接室。


障子に見立てたステンドグラス。


応接室に置かれていた菊酒。
重陽の節句には、お酒に菊の花を浮かべた菊酒でお祝いをするそうです。


古い電話。思わずダイヤルを回したくなりましたが、手を触れてはいけません。


中庭に面した生け花。


お茶室の床の間。


水屋の、凛とした佇まいも好きです。


大座敷。
10月25、26日に、藤井聡太竜王と挑戦者の伊藤匠七段の第36期竜王戦が安川邸で開催されます。
対局はこの部屋で行われると聞いて、しっかり雰囲気を味わいました。


この日は、夫の誕生日祝いにと、なかなか予約が取れない安川邸の「発酵ランチ」を従姉妹さんが予約してくれていました。
からだに優しい発酵ランチです。
トマト糀のポテトサラダや玄米糀漬けのゆで卵、かつお糀につけた豆腐チーズ、エホバクと塩レモン糀のハニーマスタードなど、珍しいものをいろいろいただきました。


長岡式酵母玄米は、特殊なジャーで長期間保存するのだとか。
この日の酵母玄米は、炊いてから4日目の、発酵がほどよく進んでいるものでした。


旧安川邸に入っている「茶論」のお抹茶と和菓子もセットになっています。
静かな時間が流れました。


ヘルシーなランチのあとは、我が家で楽しいおしゃべりです。




甘いスーツをたくさん。ヘルシーの逆をいってしまったかもしれません。


お土産にいただいた「アトリエ桜坂」のプティジョリー。
お月様や月見団子、うさぎなど、「お月見」をイメージしたアイシングクッキーがかわいいです。


毎年、栗の季節だけ販売しているという「アトリエ16区」のマロンパイ。
初めていただきました。


大きな栗がまるごとひとつ入っていて、美味しかったです。


厳しい残暑が続いていますが、この日は曇り空で、ほんの少し涼しく感じました。


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