まりっぺのお気楽読書

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ポーランド王カジミェシュ3世妃 アルドナ・アンナ

2015-01-25 20:25:08 | ポーランド王妃
NO MUSIC,NO LIFE,な王妃
カジミェシュ3世妃 アルドナ・アンナ・ゲディミノヴナ


1309~1339/在位 1333~1339

在位も長く、国内の紛争をおさえ、領土を拡大して大王とよばれたカジミェシュ3世は
4回結婚していますが、一人目のアルドナ・アンナが一番妻らしかった妃ではないかしら?

アルドナ・アンナはリトアニア大公ゲディミナスの王女です。
同い年の二人は15歳か16歳の時に結婚しました。

お決まりの政略結婚で、ポーランドとリトアニアの反ドイツ連合を強化するために
組まれた縁談です。
カジミェシュはこの結婚のためにボヘミア王女のユッタとの婚約を破棄しています。
ボヘミアもポーランドを狙っていて、味方につけておきたい国だったと思われますが
それよりもアルドナ・アンナとの結婚の方が重要だったということでしょうね。

        

この結婚でゲディミナスはリトアニア国内にいた25,000人 ( ! ) のポーランド人の囚人を
釈放して帰国させました。
25,000人て… 囚人というより捕虜ってことかしらね?

二国間の同盟は1326年のブランデンブルク辺境伯との争いで実行されましたが
その後は消滅の道を歩みます。

けれどもアルドナ・アンナの生存中は、ポーランドとリトアニアの間に紛争は無く
アルドナ・アンナがどれほど夫や政治に影響力があったかはわかりませんが
とりあえず、この結婚がちゃんと抑止力になっていたみたいですね。

そんなことより気になるのは、彼女がものすごく音楽好きだったらしいということ。
アルドナ・アンナはどこへ行くにも宮廷ミュージシャンを引き連れていたそうです。
今みたいにスマホ持ってきゃいいというわけでなく、団体を連れてくんですからね。
莫大なコストを投じて音楽聞いてたわけです。

それから、リトアニアの異教徒にも目の前で演奏させたりしたそうです。
何事も宗教が絡む当時、いくら音楽的に魅力があるからって
異教徒を侍らせるなんて危険すぎる!

ローマ教皇に破門されちゃう怖れあり、神聖ローマ皇帝にいちゃもんつけられる怖れあり
それが原因で離婚されちゃうかもしれないよ。
英王太子チャールズがスパイスガールズのファンで観に行っちゃったっていうのとは
レベルが違いますから!

敬虔な女性だったというだけにビックリしちゃいますが
音楽は世界をひとつにする!! という近年の風潮を(かなり)早い時期に
取り入れていたわけで、平和を望む思いが彼女を音楽に走らせたのかもしれないね… って
かなり無理矢理まとめてみました。

カジミェシュ3世との間には二人の王女が生まれています。
長女のエルジェピタはポメラニア公ボジスワフ5世に嫁いで、二人に生まれたエリーザベト
後に神聖ローマ皇帝カール4世妃になります。

1339年に急死しています。
この “ 急死 ” っていうのが、この後のカジミェシュ3世を見てると怪しいんだが…
クラクフに葬られたということなので、たぶん王廟のヴァヴェル大聖堂だと思われます。

(参考文献 Wikipedia英語版)

ひとことドラマコーナー
韓国版『銭の戦争』は観よう観ようと思ってて観てなかったんだけど、日本版のダイジェスト観たら面白い~
久々に日本のドラマを録画予約しちゃった。 つよぽんは上手いなぁ… でもパク・シニャンの方も観たいなぁ… やっぱり

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