万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

襖絵の前で

2009年06月16日 | Weblog
このように4枚に描かれていますが、本堂では2枚づつ左右に約3間離れてはめられるのです。ですからこのように4枚続きで観賞できることは余りないかもしれません。
 中島画伯とご一緒に写りました。画伯は心の温い、気取らない方です。

 襖絵の開闢の式を行わねばなりませんが、画伯ともご都合をお聞きいたしましたが、本年の11月から12月頃がいいのではないかと思っておりますが、まだ決定していません。その折は皆さまにご案内を致しますのでお参りください。中島画伯ご夫妻もお越しくださり、作品について親しくお話下さると思います。
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襖絵に遇う

2009年06月16日 | Weblog
アトリエを興味深く見せて頂いている内に作業員の方たちによって襖絵が包みから出されて壁に立てかけられました。
 醍醐の枝垂れ桜が4枚の金張り襖にダイナミックに描かれていました。ウットリと言葉を失いました。
 4月2日に京都醍醐へ行かれてスケッチされたとのこと、丁度満開で時の経つのも忘れて一日スケッチをされたとのことです。
 そのスケッチを襖に下ろして一気果敢に絵筆を動かし続けられたとのことです。奥様が申されますのに「こんなにスームースに、スーッと完成した作品も珍しいです」と仰っておられました。本当に有難く胸がジーンとしました。
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世界の玩具 Ⅱ

2009年06月16日 | Weblog
鳥をかたどった玩具、民具も沢山おかれていました。
 ふと、何十年も前に観た「インド展」の展示物の中に土で捻る作られた鳩や牛や鹿などの古代の玩具を想い出しました。
 人の子は玩具によって心と頭脳が健全に成長するものなのですね、中島画伯のアトリエで人間の原点に出会ったように感じました。また、そのことを懐かしく思念させてもらいました。
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世界の玩具Ⅰ

2009年06月16日 | Weblog
 中島画伯の一連の作品に玩具シリーズがあります。カトレヤとか百合とかの花に様々な素朴な玩具が描かれている作品です。それらの玩具たちがアトリエの棚の最上部にピッシリと置かれていました。取材に訪れた国々の民俗玩具が面白くいつの間にかこんなに沢山になりましたとのこと、温かく、ほのぼのと土と時の流れの匂いがするように感じられます。
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中島千波画伯アトリエ

2009年06月16日 | Weblog
中島画伯のアトリエは港区白金にあります。学芸員時代に何度か足を運んでいる若院の案内で難なくうかがうことが出来ました。有難し。
 温かくわれわれをお迎え下さり、早速画伯のアトリエにご案内くださいました。
 絵の具棚に夥しい絵の具のビンが並んでいます。
 作品製作中、葛藤、思索をくり返し、ある時は時空を超えるであろう聖域に足を踏み入れさせていただきました。
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東京へ

2009年06月16日 | Weblog
 一昨年本堂両余間の襖へ絵の製作をお願いしておりました、東京芸大の中島千波画伯より先日、完成した旨のお電話をいただきました。予想より随分早い完成に驚くとともに夢のように思っていたことの実現に喜びを噛みしめました。
 早速京都に居る若院に連絡を取りますと、6/15に梱包して発送と云うことになりました。
 午前6時に寺を立ち福山から「のぞみ」で上京いたしました。東京は7、8年振りになるでしょうか、赤レンガ造りの東京ステンションは今大修復中で全容は見れませんでした。
 若院と待ち合わせていましたが、彼は八重洲口の方に居て出会うのがなかなかのことになりました。でかい駅です。

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芥川龍之介の『沙羅の花』

2009年06月13日 | Weblog
芥川龍之介が大正14年5月『沙羅の花』と云う単文と詩を書いています。

 「沙羅木は植物園にもあるべし。わが見ほしは或人の庭なりけり。玉の如き花のにほへるもとに太湖石と呼べる石もありしを、今はた如何になりはてけむ、わが知れる人とさへ風のたよりにただありとのみ聞えつつ。
   また立ちかへる水無月の
   嘆きをたれにかたるべき。
   沙羅のみづ枝に花さけば、
   かなしき人の目ぞ見ゆる。  」

 このような叙情的な単文です。何年か前にとある家の庭に咲く「沙羅の花」の印象を記したもののようです。沙羅の花は何人にも様々な想いを思わせる花のようです。況や雨にしとど濡れた真珠の輝きを見る時はなおのこと、

 花の表情を撮すことはなかなか難しいことです。何度撮しても気に入ったものが
撮れません。この写真は今朝8時30分頃の撮影です。
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蛍袋(ほたるぶくろ)

2009年06月10日 | Weblog
 蛍袋の花はすごくメルフェンチックです。スタンドベルのように見えます。雨が降るとチン、コン、カン、コン、メロディーを奏ではじめるのです。傘をかたむけて耳を澄ましてみますと聞こえてくるのです。チン、チン、コン、コン、チン、コン、カン、    (住職)

      一雨に倒れて蛍袋咲く  明慧
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今日は朝から雨模様

2009年06月10日 | Weblog
全国的に入梅したようで大三島も朝から雨模様です。渇水で元気のなかったアジサイも沙羅も全ての草木が生き生きとして来ました。雨と云うシャワーは満遍なく降り注ぎますから全てが活性します。私の水遣りは偏っていますから感動を生むことが余りありません。
 昨朝掲載した沙羅の今の状態です。落花寸前なのですが、雨に濡れて輝いて見えます。
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沙羅の咲き初め

2009年06月09日 | Weblog
6/9、暁鐘を5時30分に撞き終えて沙羅の木を見ると白く見えるものがある。咲いたかな、と側によってみると正しく開花である。早速カメラに摂めた。この時間には丁度繭玉のように見える。
今年は降雨量が極めて少ないためであろう、花が随分と小振りである。これから3週間次々と開花して行く。雨が降ってくれればいいのだが、
                                   住職
    朝(あした)には開く蕾か沙羅の雨  明慧
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