鍋の翌日

Ｒ氏から電話。

ん？
なんだろ？
昨日会ってたけど、言い忘れた事でもあったかな？

すると…
「申し訳ない事を言うけど…」
と、切り出してくる。

こんな電話の冒頭があろうか！
怖い！
何を言い出すんだよ！

申し訳ないと言うだけあり、絶対にいい事ではないだろう。
何か作ってくれとかいう面倒な話とか？
お金を貸してくれとかいうイヤな話とか？
大相撲問題をどうにか解決してくれないかという無理な話とか？

全く分からない。

するとＲ氏。

「インフルエンザになった」

という予想外の話！

マジかよ！

昨日あんなに元気そうだったじゃん。

嬉しそうにケンタッキー食べて、嬉しそうにブリしゃぶ食べて、嬉しそうにうどん食べていた。
まさかその人が翌日、というか、１２時間後にインフルエンザが判明するとは思いもしなかったな。

しかも今日判明したって事は、確実に昨日にはＲ氏は感染していた事になる。
そんな人と鍋を囲んだって…。
不安で仕方ないわ！

あの中の誰かうつされていたとしてもおかしくないぞ。

えっと、Ｒ氏が座っていたのは…

ボクの真横か！

しかも横並びではなく、面が違う横だから、こっちを向いて座っていた。
上座というべきか、お誕生日席というべきか、そういうとこだった。

その真横にいたのがボク。
モロじゃん！
一直線にボクに向かってインフルエンザ菌が飛んできててもおかしくないよ。

う〜ん。
咳は全然してなかったから大丈夫だとは思うけどなぁ。

おまけに、いつも偉そうにふんぞり返っているだけの男なので、Ｒ氏の鍋は誰かかれかがよそってくれていた。
たぶん直接鍋を触る事はほとんどなかったと思う。
なので一緒に鍋をつついたわりには感染度は低いだろう。

今日ばかりは、Ｒ氏の偉そうっぷりに感謝だね。

しかし分からない。
我が家は今のところ元気だけど、Ｒ氏も昨日は元気だったからな。
明日にはどうなっているやら。
そして他のメンバーも大丈夫なのか…。

今年はＲ氏からクリスマスプレゼントでインフルエンザをもらったなんて悲しいオチはイヤだぞ。

このまま無事に年を越したいものだな。