福岡マラソンに行った。
もちろん走らない。
兄・英樹が出場するって言うからさ。
といっても、兄が走るだけでわざわざかけるけるほどの兄弟愛があるわけじゃない。
今回は、関西からイトコも出場すると言う。
そしてその妹も観戦に来ると言う。
なので福岡の姪っ子達や、実家の母・美智子もわざわざ応援に行くと言う。
という事でボク達も行く事にしたんですわ。
福岡でみんなと合流し、最初の観戦ポイントへ移動。
最近のマラソン観戦って便利なんだね。
アプリにゼッケン番号を入力したら、現在地が表示されるの。
それを見て二人が来るのを待っていると、その表示時間ピッタリにそれぞれこっちに走ってくる。
こりゃいいわ。
ボクはその様子をビデオに撮影。
そして今度はゴールへ移動だ。
やっぱマラソンはゴールの瞬間を見たいし撮りたいもんね。
ゴール付近に行って待機する。
みんなは道路の目の前にいたけど、ボクは少し後ろのちょっと高めの場所でスタンバイ。
ここだとゴールゲートが見渡せて、いい撮影が出来そうだからさ。
一つでポツンとそのポイントで待つ。
寂しいけどこの場所を死守するためだから仕方ない。
さっきのアプリで見ると、イトコのゴールが後40分後。
兄・英樹は1時間後。
それまでここで立っとかなくちゃいけないのか…。
でもせっかくいい場所が取れたから我慢しよう。
と待ち続けていると、ようやくイトコがゴール!
グッタリしていてこちらに気付く事なかったけど、ちゃんと撮影出来てよかった。
今度は兄・英樹。
アプリを見ると、あと5分くらい。
もうちょっとしたらまたカメラ構えよう。
なんて思っていると、ボクの横にいたオジさんの犬が、ボクの靴をペロペロと舐めだした。
え〜。
美味しいのかなぁ。
でもちょっとやめてくれないかなぁ。
なんて思いつつ、前を見ると、姪っ子達がこっちを見て何か言っていた。
「もう行ったよ!」
へ?
行った?
どうやらさっきゴールしてしまったらしい!
うそだろ!?
アプリの測定がおかしかったのか、アプリを凌駕するラストスパートをしたのかは分からないけど、5分も早くゴールしちゃってるよ!
なのでボクだけじゃなく、他のみんなも気付いていなかったらしい!
ゴールした兄・英樹が近寄ってきて、初めて分かったという。
これだけいて、誰もゴールの瞬間見てないのか!
何しに行ったんだか!
無駄な時間を使ってしまったものだ。
その後、二人と合流したんだけど、母・美智子は
「あっちにランナーがタダでもらえる飲み物とか食べ物とかあったで!早く貰ってきよ!ほら早く!」
と、42キロ走った直後の人に向けて容赦なく言っているのが印象的でした。