MANIAGARA DIARY

シャインクラブ代表・WANKOの日記

ヒッチ

2016-03-21 | Weblog
車を走らせていると…

「大分」

と書いた段ボールを持っている男が立っていた。

ヒッチハイクか。

ちょうど今から行く方向だ。
そして一人なので助手席は空いている。

どうする?
止まって乗せるか?

でもなぁ。
なんかでっかいバッグを持ってよな。
一瞬だったけど、かなり大きいってのはよく分かった。
撮影帰りだったので、後部座席もトランクも撮影機材でいっぱいだ。
あのバッグを乗せるのなら、機材の上に置くしかないだろう。

それはちょっとイヤだなぁ。

そしてちょっと、汚そうな人だったんだよね。
汚いと言ったら失礼か。
でも、いかにも『日本中をヒッチハイクで旅してます』って感じの風体。
ヒゲが生えてて、髪もボサボサな感じの人。

ボクの車も汚れてるから乗せるのは平気だけど、でも積極的に乗せたいという感じはしない。

けど、ヒッチハイクに出会うのってそんなにある事ではない。
ボクも4度目くらいだ。
せっかくだから乗せてもいいかな。

と思った時には、もう遥か先に進んでしまっていましたわ。

あの人、残念。

でもそれでボク分かった。

ヒッチハイクやる時って、もっと手前からアピールするべきなんだ。
こっち側が検討する時間が必要だもん。

行楽地に行く途中の山道とかでありがちなんだけどさぁ。
「この先ミカン。1キロ800円」とか段ボールに書いて道の途中に貼ってある事あるじゃん。

ああいう感じで、「この先、ヒッチハイク→大分」とか書いた段ボールを置いておけばいい。
そしたらこっちも心の準備が出来るよ。
それだけじゃなく
「年齢35歳」
「大きい荷物あり」
「仙台市出身」
「趣味:サッカー」
とかって情報もちょこちょこ出しておけば、こっちも段々楽しみになってくるよ。
絶対にすぐ停まってくれるハズだ。

いつか試してみたいな。

ま、ボクはヒッチハイクなんてする勇気はないけどね。

だって怖いじゃん。
どんな人が停まってくれるか分からないけど、停まってくれたからには断れないし。

チャラ~い男女が停まってくれたら最悪だよ。

香水臭くて、光もんだらけの車に乗せられてさ。
これちゃんと聞いてるのか?ってくらいに大音量で、三代目J Soul Brothersが鳴り響いてるんでしょ?
そして目的地に到着するまで「ヒッチハイクとかマジうける~」って言われつづけるんでしょ?
さらには写真撮られてSNSでさらしものにされたりするのだ。

イヤだなぁ。
ネガティブなボクはそんな展開しか考えられないので、とてもヒッチハイクは実行出来ない。

いつか、性格が変わったら検討してみよっと。