明日は、神戸でいとこの結婚式がある。
なので愚妻と息子(3歳)と共に車でフェリーに乗った。
撮影を頼まれているから、その機材も一緒。
おまけにボクの両親も一緒なので、ギュウギュウだ。
フェリーに乗るのは久しぶり。
4年ぶりくらいかな。
両親共に兵庫県出身だから子供の頃はよく乗っていたんだけど、最近はあまり行く機会がない。
それも、両親と共に行くなんて、今回のように冠婚葬祭の時じゃないとないだろう。
久しぶりに乗るフェリーは、レストランがバイキング形式になっていた。
前はお惣菜が並んでいて、取った分だけでお金を払うってのだったんだよね。
それだとどうしても取り過ぎてしまうので、これのほうが助かる。
腹一杯食べてやりましたわ。
そんな時。
フト思い出したように、母・美智子が
「あ、誕生日おめでとう」
と言い出した。
こいつ…
絶対に今思い出しやがったな。
実はボクは今日が誕生日。
いや、今さら祝ってもらわなくてもいいんだよ。
でも、誕生日当日に珍しく家族揃って晩ご飯を食べてんのに、誰も何も言わないんだよ?
みんなフェリーに浮かれ、バイキングに夢中で、全くそれを忘れていやがるんだよな。
困ったもんだよ。
その後、愚妻と母・美智子は大浴場へと行った。
ボクは風呂の前に、その近くのマッサージチェアで過ごす。
すると、風呂から出てきた愚妻が
「このタオルしか無かったわ」
と、薄っぺらいタオルを見せてきた。
ふ~ん。
バスタオルは置いてないって事ね。
まあそれがありゃ充分拭けるから問題ないでしょ。
そう思い、持参していたゴシゴシタオルを持って大浴場へ行った。
んだけど!
タオルないじゃん!
女子風呂には置いてあんのか?
いや、もしかして部屋にあったタオルがあのタオルしか無かったって事だったのか?
どうする?
取りに戻るか?
いや、面倒だ。
ま、タオル無くてもどうにかなるだろう。
と、そのままお風呂へ入って身体を洗う。
しかし…。
どう考えても、どうにかならないよな。
自分のしでかした事の重大さに、段々と気付いてきた。
そして風呂から上がる。
さあ、ビショビショだ。
どうしよう。
とりあえずゴシゴシタオルで拭いてみた。
が、全くサッパリしない。
何か拭けるものはないのか。
服はどうだ?
いや、ダメだ。
これは明日も着るつもりで家を出る寸前に着替えたばかりのもの。
少しでも荷物を減らすためにね。
なのでこれは使えない。
明日ビショビショの服で過ごす覚悟があるならこれでいいけど、そんな勇気がない。
濡れても大丈夫な物は何かないのか…
そんなボクの目に映ったのは。
さっき脱いだトランクス。
こればかりはさすがに新しいのを持ってきてるからね。
これで拭くか?
いやいやいや。
さすがにこれはないでしょ。
常軌を逸しているよ。
でも、他に何かあるか?
知らない人に「タオル貸して下さい」なんて言いたくないし、貸してくれたとしても使用済みのだから気持ち悪い。
ええい!
いってしまえ!
誕生日の日に海の上で、トランクスで体を拭く事になろうとは。
こんな情けない事があろうか。
それも、他の人に見つからないように、こっそりと拭いている自分の姿が鏡に映っていて、心底情けなかったな。
その後、両親がボクらの部屋にやってきた。
大きめのバウムクーヘンにロウソクをぶっさしただけので、何とも手抜きな誕生日祝い。
全員バイキングをたらふく食べているので、誰もバウムクーヘンを食べられなかったしさ。
ま、いいけどね。
なので愚妻と息子(3歳)と共に車でフェリーに乗った。
撮影を頼まれているから、その機材も一緒。
おまけにボクの両親も一緒なので、ギュウギュウだ。
フェリーに乗るのは久しぶり。
4年ぶりくらいかな。
両親共に兵庫県出身だから子供の頃はよく乗っていたんだけど、最近はあまり行く機会がない。
それも、両親と共に行くなんて、今回のように冠婚葬祭の時じゃないとないだろう。
久しぶりに乗るフェリーは、レストランがバイキング形式になっていた。
前はお惣菜が並んでいて、取った分だけでお金を払うってのだったんだよね。
それだとどうしても取り過ぎてしまうので、これのほうが助かる。
腹一杯食べてやりましたわ。
そんな時。
フト思い出したように、母・美智子が
「あ、誕生日おめでとう」
と言い出した。
こいつ…
絶対に今思い出しやがったな。
実はボクは今日が誕生日。
いや、今さら祝ってもらわなくてもいいんだよ。
でも、誕生日当日に珍しく家族揃って晩ご飯を食べてんのに、誰も何も言わないんだよ?
みんなフェリーに浮かれ、バイキングに夢中で、全くそれを忘れていやがるんだよな。
困ったもんだよ。
その後、愚妻と母・美智子は大浴場へと行った。
ボクは風呂の前に、その近くのマッサージチェアで過ごす。
すると、風呂から出てきた愚妻が
「このタオルしか無かったわ」
と、薄っぺらいタオルを見せてきた。
ふ~ん。
バスタオルは置いてないって事ね。
まあそれがありゃ充分拭けるから問題ないでしょ。
そう思い、持参していたゴシゴシタオルを持って大浴場へ行った。
んだけど!
タオルないじゃん!
女子風呂には置いてあんのか?
いや、もしかして部屋にあったタオルがあのタオルしか無かったって事だったのか?
どうする?
取りに戻るか?
いや、面倒だ。
ま、タオル無くてもどうにかなるだろう。
と、そのままお風呂へ入って身体を洗う。
しかし…。
どう考えても、どうにかならないよな。
自分のしでかした事の重大さに、段々と気付いてきた。
そして風呂から上がる。
さあ、ビショビショだ。
どうしよう。
とりあえずゴシゴシタオルで拭いてみた。
が、全くサッパリしない。
何か拭けるものはないのか。
服はどうだ?
いや、ダメだ。
これは明日も着るつもりで家を出る寸前に着替えたばかりのもの。
少しでも荷物を減らすためにね。
なのでこれは使えない。
明日ビショビショの服で過ごす覚悟があるならこれでいいけど、そんな勇気がない。
濡れても大丈夫な物は何かないのか…
そんなボクの目に映ったのは。
さっき脱いだトランクス。
こればかりはさすがに新しいのを持ってきてるからね。
これで拭くか?
いやいやいや。
さすがにこれはないでしょ。
常軌を逸しているよ。
でも、他に何かあるか?
知らない人に「タオル貸して下さい」なんて言いたくないし、貸してくれたとしても使用済みのだから気持ち悪い。
ええい!
いってしまえ!
誕生日の日に海の上で、トランクスで体を拭く事になろうとは。
こんな情けない事があろうか。
それも、他の人に見つからないように、こっそりと拭いている自分の姿が鏡に映っていて、心底情けなかったな。
その後、両親がボクらの部屋にやってきた。
大きめのバウムクーヘンにロウソクをぶっさしただけので、何とも手抜きな誕生日祝い。
全員バイキングをたらふく食べているので、誰もバウムクーヘンを食べられなかったしさ。
ま、いいけどね。