一夫多妻

朝からＹ夫妻の結婚式へ。

オシャレな２人にピッタリの、オシャレな雰囲気の会場。
大根までもがハートマークだ。
依頼されて、披露宴で流す『想い出アルバム』と『披露宴前夜の様子』の撮影と編集をしたんだけど、
その雰囲気を壊さないようなオシャレな作品に仕上げるのに苦労した。

そんな事もあってか、この１週間はこの結婚式にかかりっきり。
２次会の幹事だったのもあり、自分の結婚式の時よりもハードだった。

しかしまあ、泣いたねぇ。

恐らく今まで出席してきたどの結婚式よりも泣いたと思う。
ボクはＹ婦人側での出席になるんだけど、過去色々と人生相談されたりしてきたせいかもしれない。
彼女の今までの不安や心情を見守ってきたから。
妹が嫁ぐような心境なのだろう。

新郎新婦が会場に到着するところから撮影しようと、朝っぱらから会場入り。
そしてメイクしてるとこなんかをちょっと見てると、それだけでウルッとくる。
もちろんドレス姿なんか見ちゃったら、もうヤバい。

チャペルでの式の時は、遂に号泣しちゃったよ。
最前列で撮影をしてたんだけど、カメラで顔を隠し、汗を拭くフリをして涙を拭く。
それでも涙は止まらない。

見ると、新郎新婦はおろか、両親や兄弟も泣いている様子はない。
「こいつ親族でもないくせに、なんでこんなに泣いてんだ？」
と、ボクと面識ない親族からは、《撮影業者》と思われていたので不審な顔をされてしまう。

式が終わる頃にはようやく落ち着いてきたけどね。

その後の披露宴では、出席しながらも撮影を続ける。
ご飯を食べては撮影をしてはビールを飲んでは新郎新婦のとこに行ってはという具合。

実にいい結婚式になった。
ボクが製作したビデオも無事に上映され、披露宴は終了。

その後は２次会へ。
ボクは幹事だったのだが、こちらも大盛況のうち無事終了。
背中をくっつけたらハートマークになるっていうＴシャツを作ってたけど、
それもちゃんとやってくれたので満足だ。

その後、新郎は友達と３次会へ。
前日寝てない＆翌日３時起きというハードスケジュールの新婦は、一足先にホテルへ。

ボクと愚妻、そしてＩ氏＆Ｔ氏（共に女性）も一緒に行く。
２次会幹事の４人なんだけど、同じホテルに泊まることになってたんだよね。

ちょいとＹ夫妻のスイートルームってのを見せてもらってから、別れを告げる。
そしてボクの部屋に幹事が集合して、２次会の後始末。

会計やら何やらね。

そんなのはすぐに終わり、さっき撮影したビデオを流しながらダラダラしてたんだけど…

その幹事の女性連中。
アップにしてた髪をほどき、メイクを落とし、ラフな服装に。
ボッサボサの髪で、ベッドや床でゴロゴロしたりお菓子を食べたり…

おいおい。
このだらしなさはどういうこっちゃ！
さっきまでの着飾った様子とはかけ離れすぎている。
とても男性の前とは思えないぞ。

家での愚妻が３倍に増殖してしまったみたいだ。
一夫多妻ってのも考えもんだなぁ…。