記憶力

東京に住むＩ氏から電話があった。
「あ、どうも…」
とボソボソと話しはじめるＩ氏。
声が 暗い。
どした！？何か不幸事でもあったのか？？
と思って聞いてみたらどうも違うようだ。
「今日、メイド喫茶に行ったけど、思ったより楽しくなかった」
との事。
それでガッカリして声が暗かったのね。
つまんない事で落ち込んでるなぁ。
以前も行った事があるというＩ氏だが、以前行ったとこは「お帰りなさ
い御主人様」とか言ってくれて良かったのだが、今回のはそんなサービ
スが全くなかったらしい。
ふ～ん。
メイド喫茶にもいろいろあんのね。
しかし、ボクも行ってみたいなぁ。
店内で「萌え～」とか「キターーー！！」とか叫んだりするんでしょ？
いいなぁ。
楽しそうだなぁ。
大分のパークプレイスとかに出店してきてくれたら、毎日通うのに…。
と、話し変わって夜。
そのパークプレイスに愚妻と共に行ってきた。
２人でボンヤリ歩いていると、とある店先に立っている人と目があった。
ん？？
なんだかこっちを見ているなぁ。
どこかで会った事あるような気がするけど…。
と、愚妻にペコッと頭を下げてきた。
愚妻もそれに答えて頭を下げる。
愚妻の知り合いか？
と思うと、ボクにもペコッと頭を下げてくる。
ん？？
確かにどこかで見た事ある人だ。でも誰だったか…。
横にいる愚妻を見ると、ボクと同じような顔をしている。
こいつも分かってないな！
こうなったら自力で思い出すしかない！
思い出せ！自分よ！相手の人に失礼にならないように早く思い出せ！
記憶の全てをさらけ出せ！！
が、どうにも思い出せない。
そんな様子に気付いたようで、相手の人が
「Ｔ吹奏楽団の…」
と言ってくれて正体が分かった。
ああ！ボクがよく出入りしているＴ吹奏楽団の団員の方ね！
言われたらボクも愚妻もすぐに分かったけど、ちょっと反省したね。
記憶力の向上をはからねば…。