ステーキ

珍しく愚妻が料理を作っていた。
珍しくステーキなんて豪華なものを作っていた。
ほほぉ！
上に乗ってるニンニクが真っ黒に焦げているが、なかなか旨そうだ。
さ～て！いただきま～す！！
と思った瞬間！！
ピンポ～ン。
玄関のチャイムが鳴った。
タツヤだ！！
なんというタイミングの良さか！
匂いに釣られてやってきたに違いない。
ウチからタツヤの家は２００メートルくらいの距離にあるから、鼻の
いいタツヤなら問題なく匂いは届いてるハズだ。
急げ！急いで肉を隠せ！！
慌ててステーキ皿を持ち上げたが、時すでに遅し。
「お～うんまそうやなぁ～」
もう上がってきてた！！
喰われる！！
と身構えるボクに対して「ま、ゆっくり食べて」とタツヤ。
そうは言われても気になって気になってゆっくり食べられなかったわ。
取られまいと急いで食べたから味もわからない。
せっかくのお肉が…。
今日は世間では台風上陸で大変だったみたいだけど、ウチではタツヤ
上陸で大変でしたわ。