にゅるん

愚妻と一緒に近くのショッピングモールへ行った。
軽い雨が降っている中、駐車場に車を止め、車外に一歩足を踏み出
した瞬間！
にゅるぅん！！
足が滑った！
体全体が倒れそうになりながらも、何とか持ちこたえた。
一体何を踏んだのだ…？？
もしや…
と思ったが、排泄物ではなく、ただのドロ。
良かった良かった！
と胸をなで下ろしていると…どうも左手が違和感がある。
何だか親指がおかしいぞ？？
見ると……
ボクの左手の親指が車のドアに思いっきり挟まっている！！！
んまぁ～～！！！！！！
いってぇ～～！！！！！
薄暗い駐車場の片隅で、ずっとうずくまってましたわ。
しばらくしてようやく回復。
愚妻は１階、ボクは２階と二手に別れて店内を散策。
すぐにボクの用事は済み、１階にいる愚妻の元へ向かった。
が、いない。
１階をあっちこっち行ったり来たりするが見つからない。
プチ迷子状態だ。
メールすると「薬局にいる」との返事。
薬局というとあっちだな。
さっきそっちにいたのに…と思いながらもそっちに向かう。
愚妻を探して店内を行ったり来たりするボク。
携帯片手に不安そうな顔をして行ったり来たりする。
格好わるい！
人には見せたくない姿だ。
でもこういう時に限って知り合いに逢っちゃうんだよね～。
さっきからベンチに座ってこの光景を見ていたカップルがいたんだ
けど、その女性がツカツカ寄ってきて
「和田さん？」と声をかけてきた。
いつも眼鏡の彼女だから分からなかったのだが、よく見るとＭ氏！
「さっきから彷徨ってるけど、どうしたんですか？」と言う。
恥ずかしい～～！！
ボクはとっさに上手い言い訳が思いつかず、宮川大助氏のように
「あわわわわわわっ」と声にもならない声を出す事しか出来ません
でしたよ。