ガン

先日病院に行った。
ここの日記にもその時の模様を書いたが、もう一度おさらいすると、
背中が強烈に痛くて、病院に行くと、胸のレントゲンを撮った。
すると、「肺に影がある。ガンかもしれんね」と医者に言われた。
というものだった。
再検査に行かなければならなかったのだが、あれから２週間。
ようやく今日行く事が出来た。
受付を済ませ、待ち合い室で待つ。
中央のではなく、隅の待ち合い室で待つように支持されたのはいいが
そこはテレビも雑誌もなかった。
かなり退屈だ。
しかも待ち時間が長い！
１人ポツンと待っていると、色んな事が頭をよぎる。
これから検査…大丈夫なのだろうか…。
ここに「ガンかも」と書いた時は、おそらくそんな事は無いと思った
ので書いたのだが、次第に不安が募ってきていたのだ。
ここを見た方々から「大丈夫？」という連絡をもらうたびに「たいし
た事ないよ！」と答えていたのだが、内心はかなり不安だった。
残された家族やメンバーの事を考えていると涙が出てきたりもした。
最近では、先の予定を決めるのも迷っていた。
つまり、友達や愚妻と「来週の●曜日にどこか行く？」と言われても、
『その頃は入院してるかも…』
と考えるようになり、
「来年の●月に…」と、かなり先の予定になると…
『その頃は生きてるかどうか…』
と考えるようになっていた。
怖い。
結果はどうなるのか…。
１時間くらい待って、ようやく検査が始まった。
心電図をとり、生まれて始めてＣＴなんてものをとった。
そしてまた長い待ち時間が始まる。
長い！
何でこんなに長いのか？
やっぱガンだからか？
ガンだから長いのか？
ガンだから検査に時間がかかってんのか？？
退屈な待ち合い室にいると、悪いほう悪いほうに考えてしまう。
いかんいかん！
気分転換と暇つぶしのために携帯を取り出す。
過去のメールを見たりして時間を潰す。
が、まだ呼ばれない。
仕方なく携帯についてるゲームをしてみた。
使った事がなかったのだが、この携帯には『人生ゲーム』が入ってい
たのだ。
早速プレイ開始。
２０分後、最下位で終了。
それもゴール直前にみんなにお金を配りまくり破産をするという結果
での最下位だ。
くぅ～～。
余計暗い気持ちになってしまった。
待てどくらせど呼び出される事はない。
あれだけいたハズの他の患者の姿もなくなっている。
ボクが来た時は満席だったのに、今はボクしかいない。
そこら辺をウロウロして待っていると、ようやく呼び出された。
ドキドキしながら先生の前に座る。
ボクの体の断面図が机前に貼られている。
テレビでは良く見るが、こうして実際に見せられるのは始めてだ。
で、気になる診断結果は…
「大丈夫だろう」との事。
「血液とかの関係で影が見えたと思われるから、たぶん気にしなくて
いいと思うよ」と言う。
ふぅ～～！！
良かったなぁ。
ホッとしましたわ。
安心して病院を後にしましたよ。
しかしまあいい教訓になったね。
とりあえず近々アリコかチューリッヒにでも連絡しようと思う。
あと、定期的に検査もしようと思う。
ボクと同世代のみなさんも考えたほうがいいよ！
ま、まだまだやり残した事が山程あるから、こんな未完成な状態で死
ぬわけにはいかないね。