偽親

家に帰ったら「水質調査」の係という男が来てた。ウチの水道水を調べると
いう。ちょっと怪しいと思いながらもウチに上げてしまった。
３０分くらい、水道水を調べたり、水の説明を受けたりする。
と、その男がいきなり「お子さんは何歳ですか？」と聞いてきた。
はは～ん、ボクの家にある色んなオモチャを見て子供がいると思ったんだろ
うな。否定するのも面倒なので、とっさに「３才と１才ですよ」とＹ氏の娘
二人の事を想像しながら嘘をついてしまった。話はこれで終わるかと思いき
や、その男が嬉しそうに子供の話を始めた。何でも最近２才になる我が子が
可愛くて仕方ないらしいのだ。
ボクも子供がいると言ってしまった手前、Ｙ氏の娘たちの情報を頭を振り絞
って思い出しながら無理矢理子供談義をした。「オムツが上手く変えられな
い」とか言われても良くわからないのだが、何とか話しを合わせる。さらに
は、奥さんの愚痴を言い出したもんだからボクも無理矢理話しを合わせる。
嘘のつきまくりでもうヘトヘトだ。
結局のとこ、アルカリ性の水を飲め、その為には我が社の浄水器を買えとい
う事だったんだけどね。もちろん断りましたよ。