今月中有効のチケットがなかったらパスしていただろう。ハリウッド作品をリメイクした香港映画で、有名スターは出ていない。拡大公開でもないし、夏の話題作の谷間でひっそりと公開されている。
しかし面白い。かなり、というより、大変面白いのだ。おそらく見ない人の方が多い。もったいない話だ。ここ数年のアクション映画ではもっとも面白いのではないかと思うほどなのに。
市井の身近な人が実はヒーローであったという一種のヒーロー論にもなっている。主人公は街の金融会社の取り立て屋だ。事件の後、一緒に戦った刑事からバットマンに転職したらどうだ、とジョークを飛ばされている。
冒頭のカーアクションから最後まで目を離せない、なかなかのストーリーテリングだ。キーアイテムとなる携帯が、コミカルな場面でも実にうまくストーリーに組み込まれている。
目で追えないカット割りがスピード感なのだと言わんばかりの作品が多いが、この作品のアクションは目で追える。だからこそ、その面白さがよく見える。
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