そうとは知らずに見ていたら、だんだん怖くなってきてホラー映画だと分かった。ラストのクレジットに原作は角川のホラー文庫と出ていた。なるほど・・・。
現代版「牡丹燈篭」の趣だ。コインランドリーも宅配もあるから紛れもない現代の話だが、舞台となる鎌倉の切通しや、取壊し寸前のボロアパート、アジサイの花などふとタイムスリップして昔に戻ったかのような風情がある。
「穴」は隣室を覗き見をすることになる、アパートの壁の穴だ。この乱歩的な趣向もノスタルジックの要因を形成している。
血飛沫もモンスターも出てこないがジワーッと背筋が凍るような良質のホラーだ。
西島秀俊が主人公の小説家・真木栗を演じる。
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