冒頭でいきなり、カメラ目線の主犯役・クライヴ・オーエンが、懐かしい「5W1H」で事の顛末を語る。
続いてタイトル。これがエスニックなムードの音楽といい、文字キャラクターの扱いといいスパイク・リーの意気のいいセンスに溢れて一気に物語世界へ導いてくれる。
ところが銀行強盗の話だと思っていたら、誰も死なない、何も盗まれない(表向きは)。いったいどうなっているんだ、と言う謎解きの物語であった。犯人側は仕掛けを作り込むための時間稼ぎが必要なので、物語としては必然的に間延びした印象になってしまう。たたみ込むようなテンポはそもそも期待できない話なのだ。
一種の「闇の仕置き人」話なのだが、結局犯人たちの背景はまったく語られない。そこに不満を感じる人もいるだろうが、闇の世界では誰かが情報をかぎつけ、必要な手配をそれなりの能力を持った人間に執行させているのだろう、と納得するしかない。
ジョディ・フォスターが、存在感はあるものの役どころが今ひとつはっきりしない。普通の強盗ではないという銀行会長の予感が彼女の依頼へとつながるのだが、はたして弁護士の仕事なのだろうか?
ラスト近くで再びクライヴ・オーエンの「5W1H」が繰り返され、ここで初めて、鈍い観客としてはタイトル「インサイド・マン」の意味に気付かされる事になる。
事件の進行と人質解放後の取調べシーンをカットバックさせながら描く構成や、さりげなく人種の問題を忍ばせたあたりにスパイク・リーらしい才気が感じられる。
でも冒頭とラストの音楽+クレジット・デザインは圧倒的だったなあ。
続いてタイトル。これがエスニックなムードの音楽といい、文字キャラクターの扱いといいスパイク・リーの意気のいいセンスに溢れて一気に物語世界へ導いてくれる。
ところが銀行強盗の話だと思っていたら、誰も死なない、何も盗まれない(表向きは)。いったいどうなっているんだ、と言う謎解きの物語であった。犯人側は仕掛けを作り込むための時間稼ぎが必要なので、物語としては必然的に間延びした印象になってしまう。たたみ込むようなテンポはそもそも期待できない話なのだ。
一種の「闇の仕置き人」話なのだが、結局犯人たちの背景はまったく語られない。そこに不満を感じる人もいるだろうが、闇の世界では誰かが情報をかぎつけ、必要な手配をそれなりの能力を持った人間に執行させているのだろう、と納得するしかない。
ジョディ・フォスターが、存在感はあるものの役どころが今ひとつはっきりしない。普通の強盗ではないという銀行会長の予感が彼女の依頼へとつながるのだが、はたして弁護士の仕事なのだろうか?
ラスト近くで再びクライヴ・オーエンの「5W1H」が繰り返され、ここで初めて、鈍い観客としてはタイトル「インサイド・マン」の意味に気付かされる事になる。
事件の進行と人質解放後の取調べシーンをカットバックさせながら描く構成や、さりげなく人種の問題を忍ばせたあたりにスパイク・リーらしい才気が感じられる。
でも冒頭とラストの音楽+クレジット・デザインは圧倒的だったなあ。
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