SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

電車内で濡れる

2007年07月25日 | 日常生活・事件

 梅雨明け間近で暑くなってきた。満員の電車内は冷房の風も肩から上の話、下は体熱で蒸れた状態だ。
 通勤も上着なしの人が増えてきた。

 吊革につかまっていると、車体の揺れで、肘が前の人のワイシャツの肩の部分に付いたり離れたりする。半袖なので肌がじかに触れるが、水に漬かったようなひんやり感がある。
 2、3度揺られて分かった。どうもこの人の肩は濡れているのだ。

 前の人は太ったおじさん。やや汗臭い感じがする。
 下がランニングシャツだと肩の部分はワイシャツの下が即、肌だ。首の周りはそうでもないように見えるが、ワイシャツの下は汗が吹き出しているのだ。

 そう分かるとひんやりして気持ちイイというわけにはいかない。次のターミナルまでこれ以上密着しないように踏ん張るしかないのだ。

 かろうじて隙間を保ち、何とか持ちこたえて、ターミナルで人が降り始めるときにはっきり見えた。白いワイシャツはたっぷりと水分を含み、おじさんの動きに合わせて、張り付いた部分の肌色は微妙に形を変えていた。


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