SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

映画 「2012」

2009年12月01日 | 映画(ナ行)

 大作監督ローランド・エメリッヒの最新作。ビジュアルのスペクタクル度に驚嘆した。

 崩壊する世界からの逃亡劇は間一髪の連続で、そう都合よく行くはずがないなど野暮は言わずに、そのスリルを楽しまなくてはならない。

 地震と津波と洪水と火山の噴火、あらゆる災害のオンパレードで総集編の感がある。神の怒りに触れた「世界の終わり」はすでに旧約聖書の昔からあるので、そこにヒントを得た人類の再スタートが描かれる。

 本作が「ノアの箱舟」なら少し前に公開されたニコラス・ケイジの「ノウイング」は「アダムとイブ」だ。見比べるのも面白いだろう。旧作「天地創造」も合わせて見るとさらに良い。

 エメリッヒ作品はいつも、見た事のない世界を眼前に繰り広げてくれる。ただその圧倒的スケールにもかかわらず、鑑賞後のイマイチ感があったが、本作はこれまでのエメリッヒ作品を凌駕、文句無く面白い。


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