ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「友罪」、少年Aのその後!

2018-06-13 18:26:56 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)

考えさせる映画好き ☆☆☆☆

ミステリー作家・薬丸岳の同名小説を実写映画化。

ジャーナリストの夢を諦めて町工場で働き始めた益田、同期の鈴木と同じ部屋に。

工場で、機械に指を切断され、救急病院に、そのとき鈴木に親身に世話をされ好意を持つ。(この時、病院に運んでくれたタクシー運転手を佐藤浩市が演じている:なんかありそう)

当時、連続児童殺害事件がおこり、17年前の事件の犯人少年Aがクローズアップされていた。

鈴木にはAV出演の経験のある彼女美代子がいて、彼女に付きまとうプロデューサーの暴力に悩んでいた。

一方、益田には元の同僚で雑誌編集者清美。彼女は児童殺害事件を追っていた。

それに触発され益田は、少年Aを調べる。少年時代の写真が鈴木だった。

少年Aを少年院から面倒を見ている保護司白石は、娘のことをなおざりにしていた。

タクシー運転手山内の息子は、自動車事故で、人を殺めていた。だが、今は結婚して子供を授かったという。そのジレンマ。

益田にも少年期の痛い思い出があった。

それぞれに、人を殺めたり、殺められたりの過去を持つ。

いずれも、その業にさいなまれ生きている。

特に、美代子をいたぶる男に対し、俺を殴れと、自ら石で自傷し、血を流す鈴木の姿は痛々しい。

益田の生田斗真、鈴木の瑛太、美代子の夏帆、清美の美月、白石の富田靖子、いずれも熱演で迫真に迫る。

「64」の瀬々監督。痛い映画を撮らしたら右に出る者はいない。

それにしても、後を引く映画だ。










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