ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「裸足の季節」、トルコ出身の監督が描く、5人の少女の抵抗物語!

2016-12-27 19:10:41 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆

シリアスな恋愛映画好き ☆☆☆★

フランス・トルコ・ドイツ合作 

舞台は、トルコ、イスタンブールから1000キロ離れた田舎町。

そこは、従来の伝統が引き継がれ、仕来りがことのほか大事にされている地方。

10年前に父母をなくし、祖母と叔父の下で暮らす5人の少女。

海辺で男性たちと、騎馬戦をし、はしゃいでいたが、すぐさま通報され、少女たちは折檻される。

そして、窓に鉄格子をはめられるなど、監禁状態に。

そして、近所のおばさんたちによる、村のおきての学習。

すきを見て、逃げ出し、サッカーの応援に、だが、テレビに映ったためばれてしまい、さらに厳しい壁が作られる。

そして、姉妹には、村の風習に従ってお見合い結婚の話が。

長女は恋人がいてパスするが、次女がしぶしぶ結婚。

といった、古き仕来りと、暴力叔父の存在で、自由をもがれた少女達だが、末娘が周到な計画の元、4女を連れて脱走する話。

この映画がデビュー作となる38歳のトルコ出身の女性監督。

自らの体験をもとに少女たちのみずみずしい活力を引き出し、因習とたたかう女性像を作り上げている。

アカデミー賞フランス代表を勝ち得るなど高い評価を受けている。

トルコの田舎町の風情が覗かれて興味深い。




コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ボヴァリー夫人」、ギュスターブ・フローベールの古典的名作の映画化!

2016-12-27 11:06:17 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆★

一部劇場で劇場公開

ドイツ・ベルギー・アメリカ合作 フランス文学の映画化だが

不倫文学の粋とされる原作の映画化だが、本作はエロの部分は控えめ。

むしろ18世紀当時のフランスの片田舎の様子が、美しい風景と衣装と相まって、美しく描かれている。

ボヴァリー夫人に扮するのは、ミア・ワシコウスカ。

彼女のワンマン映画で、好き嫌いは分かれるかも。

修道院で育ったエマ、ボヴァリー家に迎えられるが、当時のことゆえ、質素が求められる。

もともと奔放だったエマ。

その生活に飽き足らず、高級品を買いあさったり、金持ちと付き合ったり、果ては不倫まで。

そして最後は破滅するのだが、その描写は、文学的高揚感に乏しい。

さらっと、18世紀の瀟洒な雰囲気を味わうにはもってこいなのだが。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする