ワールドミュージック町十三番地

上海、香港、マカオと流れ、明日はチェニスかモロッコか。港々の歌謡曲をたずねる旅でございます。

メダル裏街道を行く

2010-02-24 21:41:37 | 時事
 ベタで恐縮ですが、オリンピックのお話でご機嫌をうかがいます。

 フィギュア女子のメダルレースの鍵は、やはり大会が始まってから母親の急逝という不幸に見舞われたカナダの選手が握っているでしょう。どこの世界でも民衆はベタなお涙頂戴の物語を好むものですし、この選手のケースは、まさにお誂え向きといえるものだからです。
 大会寸前まで彼女を励ましてくれた母の墓前に捧げる涙のメダル。まさにバカでも分るメロドラマでありまして、盛り上がるでしょうな、皆、彼女がメダルを獲ったら。
 とはいえ、金メダルまでやっては話があからさまになりすぎる。ゆえに銀メダルをカナダの、このロシェット選手にということになりましょう。

 ここにはもちろん、「俺ら白人主体の国カナダが主催するオリンピックで、貴様ら有色人種に金銀銅と3個もメダルをやる道理は、なーんにもありゃしないからよ」というカナダ政府、およびカナダ国民の意向が反映されております。日韓の選手がどんなに接戦を繰り広げようと、日本と韓国で全メダルを分け合う、なんてシーンが見られることはありえません。
 同じような意味合いを持ちまして、現在、カナダを舞台にスケート選手活動を行なっているキムヨナ選手が”白人代理”の資格をもちまして金メダルを獲るのは、これもオリンピック本選が始まる前から決定事項ですね。

 さ、これでもう浅田真央ちゃんに残されているのは銅メダル一個ということになってしまいます。いやもうこれ、決まっていることですから。いまさら誰がどう頑張っても、結果は同じです。
 いやですねえ、こんな世界。うんざりしますねえ。でも、裏で偉い人たちがもう決めちゃったんですから、しょうがないんです。