my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

ガラスめだまときんのつののヤギ とべバッタ

2024-09-13 15:55:24 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は(わたしにとって)2学期最初の
読み聞かせ当番でした。

4年生のクラスで2冊読みました。

最初は『がらすめだまときんのつののヤギ』


2022年の12月に、やはり4年生のクラスで読んでました
(そのときはまだ「コロナ禍」だったので、教室で
読むのは1冊だけと、決められていたようです。滞在
時間を短くするためでした‥)

毎回、読み聞かせ終了後に、図書室に戻って、
その日のクラスの様子や、子供のたちの反応などの
感想を互いに言い合うのですが‥自分が手元で練習
するときよりも、どなたかがすこし離れたテーブルで
ページを開いてくれると、本当にこの絵本の、絵の
良さが際立つなあと思いました。
お話の面白さもさることながら、スズキコージさんの
絵がいいですねー。



絵の素晴らしさという点では、田島征三さん作の、
2冊目のこの絵本も決してヒケをとりません。


私をはじめ、この絵本を初めて手にした読み手が
多かった1冊。そして皆、このダイナミックな絵に
惹かれました。



小さな茂みの中で、多くの敵‥カエルやカマキリや
クモや鳥‥から狙われて、びくびくしながら暮らして
いたバッタは、おびえながら いきていくのが、
つくづく いやになった。

そして、ある日、決意し‥

バッタは、おおきな いしの てっぺんで、ゆうゆうと
ひなたぼっこを はじめた。

そんなことをすればすぐに見つかって、食べられて
しまうことを知っていたけど、そうせずにはいられ
なかった、このバッタの胸のうちに沸いてきたものは
なんだったのでしょうね‥。
勇気? 好奇心? 自分への挑戦??

思いっきり高く高く「跳んで」、ヘビやカマキリやクモ
や鳥のあいだを突き抜け、ついに落下に転じてしまって
から、ようやく自分に羽があり、自分の力と意思で、
「飛ぶ」喜びに目覚めたバッタ‥。荒地を越えて行った
遥か先には、幸せが待っていました。


時に私たちにも、そういう「決意」の時って必要な
気がします。


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2024年7月 読書の記録

2024-08-21 18:03:01 | 好きなもの・音楽や本

7月に読み終えた本は3冊でした。

図書館でなんとなく借りてきた山内作品。
(いっつも伊坂さんばかり読んでるのもねーという
気持ちから‥)



タイトルに惹かれて手にしたので、内容はまったく
知らず。読み始めて軽く驚いたのは、ほとんど主人公が
男子(あるいは男子目線の)短編だったこと。

高校生男子ってこんなこと考えていたんだーとか、
高校生女子って、いまどきはこんななの???とか。

役者を辞めて就職したものの、やはり会社社会に
馴染めそうもない男を、その会社の先輩が
「おれが逃がしてやる」という作品が一番良かった。

女子が主人公でなくても、地方出身者でなくても、
各個人がそれぞれ持ってる悲哀みたいなものは
変わらないよねーと思ったり。。

作者は(やはり)洞察力に優れ、文章がうまいのだろう。
どの物語も気持ちよく読み切れた。





会社の同僚から『ルビンの壺~』と一緒に借りた本。



東野作品は、映画化されたものは観たことがあるけど、
小説を読むのはもしかしたら初めてだったかも。

「ブラック・ショーマン」が実際にステージで
活躍していた頃のことがもっと語られるのかなーと
期待していたが、ストーリーは「名もなき町」での
「殺人」を、彼の洞察力や推理力や、手品師としての技?を
駆使して解決していく‥といった感じ。

 



いろんなところでタイトルを目にして‥図書館で予約。


そうなんだ、婚活のはなしだったのか、と思いながら
読み始め‥タイトルの意味はどこから?と考えていたら
110ページで、結婚相談所の小野里夫人から語られる。

現代の日本は、目に見える身分差別はもうないですけれど、
一人一人が自分の価値観に重きを置きすぎていて、
皆さん傲慢です。その一方で、善良に生きている人ほど、
親の言いつけを守り、誰かに決めてもらうことが多すぎて
”自分がない”ということになってしまう。傲慢さと
善良さが矛盾なく同じ人の中に存在してしまう、不思議な
時代なのだと思います。

小野里夫人はさらに‥

自分はいくら、何点とつけた点数に見合う相手が来なければ
人は”ピンとこない”と言います。中略 私の価値はこんなに
低くない、もっと高い相手でなければ私の値段とは釣り合わない。

ピンとくる、こないの感覚は、相手を鏡のようにして見る
皆さんご自身の自己評価なんです。


婚活というものをしたことがないので、正直、そこに「居る」
人の気持ちはわからない。でも、〇〇活と名前がついてしまう
(付けてしまう)とやらねば、どーにかしなければ、と焦りが
出てくるのは、一応シュー活は経験したので、よくわかる。

主人公の真美。たしかに「善良」なよい娘さんだった。
真美の両親の気持ちも、もうそっちの立場なので、理解できる。
理解はできるけれど、なにそれと思う。2020年代に入っても
みんなそんな「親」を持ち、自分の気持ちと親の気持ちの
板挟みになったりしていることに驚いた。私の時から、40年
くらいたっているのに。。。

三分の2くらいまで読んでも、気持ちはなんか苦しくて‥
そして、この先この二人はどうなってしまうのか知りたくて。
これが読書の醍醐味なのか??と思いながら、終盤まできて、
そしてわりとあっさり物語は収束していった。

謙虚で自己評価は低いのに、自己愛だけはやたら高い、
だから傷つくことや変化を怖がる

真美が自分のことをこう分析していた。
多かれ少なかれ、誰にでもあてはまる。ここに辿り着かせる
作者、すごいなーと思いました。



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2024年7月に観た映画

2024-08-02 11:14:19 | 好きなもの・映画やDVD

7月は一度も映画館へ行くことなく、テレビ録画で
4本観ました。(民放で2本、@WOWOWで2本)





まずは、キングダムの2作目「遥かなる大地へ」。
ここから清野菜名演じるキョウカイが出てくるのですね。
(登場人物の名前はどれも難しくて、覚えれません)

「五人組」のメンバー(特におにいちゃん)、
誰も死なずに済んで、ほんとによかった。






そして翌週に放送されたキングダム3
「運命の炎」

秦の若き国王、エイセイ(吉沢亮)の、少年期が
語られ、杏さん演じるシカの役どころにぐっと
きました。

これでやっと公開中のキングダム4「大将軍の帰還」を
観に行くことができます。







まだまだ記憶に新しい、ゴジラ-1.0

公開時、薦められたものの、なんとなく尻込みして
観に行かなかったので、WOWOWで観られると知り、
すぐに録画しました。

結果、観ておいてとてもよかった!です。
ゴジラって、光るだけじゃなくて、あんなふうに
自己再生するんだーという驚きもさることながら、
いちばんは、シナリオがよかったというか、その
「設定」が秀逸だったなあと思いました。

もしも現代だったら、あんなふうにゴジラに対決を
挑むなんて無謀過ぎるし、無理があるよーーって
ところも、戦後すぐの日本だったら、ああいう方法が
精一杯だったよね、と感情移入しやすいし‥。

終わり方もかっこよかったな。
ゴジラ、またやってくるかも‥と思っちゃいました。







こちらも昨年公開の映画。

テレビドラマで放送されているときはまるで
知らなくて‥たぶん、何かの時の予告上映を目にして
へーと思ったくらいだったのですが、主役3人のうち
二人は、とても好きな2人なので、観てみることに。。

どの役者さんもとてもよかったです。
それぞれのいろんな役柄を他の作品で観ましたが、
いちばん自然に、のびのびと、好きに演じてる?と
思うくらい(笑)。

あ。感覚ピエロの主題歌がいいですよねー。




:::    :::    :::



7月。
終わったばっかりだけど、楽しいこと満載の月でした。


リトグリ@東京ガーデンシアター

姪っ子ちーちゃんの結婚お祝いお食事会

スキマスイッチ主催のスキマフェスに、娘と参加。


スピッツは2日目の夕方18時5分~

翌日は帰る前に、熱田神宮へ。


そして先週の金曜日は乃木神社にて、娘の、
結婚式の「前撮り」でした。








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2024年6月 読書の記録

2024-07-23 16:38:52 | 好きなもの・音楽や本

6月に読み終わった本は4冊でした。

1年の半分が終わったので、この半年間はどんな感じ
だったかさらっとみてみたら‥だいたい1か月に
3冊から4冊読み終わっていて、そのうち1冊は
伊坂作品が入ってました(笑)。
今月も、結果的に2冊読んでいて、もうそろそろ
読んでない作品がなくなってきそうで焦ってます。



だいぶ前から読みたいと思っていて‥
ようやく「辿り着いた」感。

デビューから3冊目の本だったことを、読み終えて
から知る。(道理でわかりやすいヒントがあった
なーと思った)
のちに、成瀬がクロサワに繋がっていくのかなあと
思ったり。特殊能力を持った人や、あり得ない
ことができる人はこんな初期から登場していたんだ、
と思ったり。

楽しみながら読んで、また最初にもどってパラパラ
みているうちに、2回目も読んでしまった。







未読の江國作品を図書館の棚で見かけたので
借りてみた。家族の群像劇のような、いくつかの
家庭のパッチワークのような物語。そしてその中心に
居るのは三人の、80代半ば過ぎの、かつての仕事
仲間の男女。

大晦日のバーラウンジ。女性ひとりに男性ふたり。
昔話をしながら新年を迎えるのかと思いきや、
猟銃自殺を図るための(その前の)集いだった‥
という衝撃的な冒頭。
大事件が起きた(起こした)ことによって、三人の
家族や知り合いが期せず集まることになり、少しづつ
そして微妙に、関係やその後の人生が重なりあっていく
はなし。

タイトルの「ひとりでカラカサさしていく」は
♪雨降りおつきさん~ ♬ の中の一節。

お嫁にゆくときも ひとり
死んでゆくときも ひとり  ということなのかな。


三人の、家族や教え子や元後輩の、その後の人生は
続いていくわけで、少しだけ彼らを知ってしまった
読者の私たちは、もっともっと「先」を知りたいと
思ってしまう。
葉月はデンマークにとどまるのだろうかー
みどりの弟はこどもが生まれたあと円満別居ができるのかー
ランズの息子、大輝のいじめ問題は解決するのかしないのー
などなど‥。
伏線回収が出来ていないまま物語が終わっている、という
レビューをみたが、これは推理小説ではないので、
そんなものはないのに、と強く思った。

何も回収なんかされないまま、それぞれに進んでいくのが
人生なのだから。







とても面白いと話題になっていたので買って
しまった、と、会社の同僚が貸してくれた本。

フェイスブックで知り合いを見つけ(見つけられ)
ある日、メッセージが届く。それに返信するという
形で(手紙のやりとりのみで)物語が進んでいく。

30年前、結婚式当日に、すっぽかされた男と
すっぽかした女。この二人に一体どんなことが
あったのかーその興味でどんどんページを繰って
いって‥でも自分にとって都合の悪いことは
すべて他人のせいにする男の考え方に、嫌気が
さしてきた頃、男の本性が暴かれ、ふいに、
やりとりが終わり、物語も終了。

驚きはあったけれど、感動も感心もなく、
不快感に包まれました。







やっぱり続編が読みたくなって‥。

安定の、面白さでした。
成瀬、響野、雪子、久遠(くおん)の四人
中でも私のお気に入りは天才的なスリの
久遠くん。勝手にお気に入りバンドのベース奏者と
ダブらせて読んでます(笑)。

シリーズ3作目も読みたいところでしたが、
ぐっと堪えています。



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2024年6月に観た映画

2024-07-18 16:50:02 | 好きなもの・映画やDVD

6月も映画館へ行ったのは一度だけ。
あとはオンデマンドとテレビ録画でした。

 @WOWOW

たしか視聴期間がもうすぐ終了してしまうから、と
観たような‥

丘の上にある小さな本屋さんの店主と、そこへ
集うお客さんの、小さな物語。
とても美しいところだなーと思いながら観ていて、
あとから「イタリアの最も美しい村」のひとつ
チビテッラ・デル・トロントというところが舞台だと
知りました。

オリジナルのタイトルは(イタリア語で)
私は幸せになる権利がある
店主のリベロがブルキナファソ出身の少年に、最後に
贈る本のタイトルがまさにそれ。

わるい人がまったく登場しない映画にはじめは戸惑う
(皆が、舞台上で「良い人」を演じているように
見えてしまう)が、しだいに、リベロの店を中心とした
交流を心地よいと感じている自分が居ました。

店の奥の壁に掲げられていた言葉もとても良くって。

持ち主が代わり 新たな視線に触れるたび 本は
力を得る
カルロス・ルイス・サフォン『風の影』より





@新宿シネマカリテ

とくにプリンスのファンというわけではないけれど、
ドキュメンタリー映画のことを知ってからは、とても
楽しみ待ってました。

ミネアポリスという街の位置、その街に生まれ育った
こと、(もちろん)黒人であるということ‥。
そのむかし、強制労働させられていた畑で、口ずさんで
いた歌が、黒人のブルースになり、ジャズになり、
プリンスの作る曲に繋がっていった‥という映画冒頭の
件は、「プリンス初心者」の私には、とてもわかりやすく
ココロにすとんと落ちていきました。

生前の友だちや関係者やコミュニティの人々が
彼を思い出して語るという構成は、それはそれで
面白かったけれど、1曲だけでもよいから、ステージ上の
プリンスを観たかったなあ。
(いろんな権利の関係上、ライブ映像は使えなかった
みたいですね)





  @WOWOW

昨年劇場公開されたとき、特に興味もなく
観ることはないだろうなと思っていたのに、
『バビロン』を観て、あのマーゴット・ロビーが
バービーを演じていると知り、興味が‥。そして
今年のアカデミー賞で、ビリー・アイリッシュが
歌曲賞を受賞したし。(授賞式にバービーがバックに
プリント?されたスタジャン着てましたね)

内容的には‥特に感動はなかったけれど、
アメリカでも、日本同様、女として生まれたものへの
「宿命」や「期待」や「役割」は同じで、皆それに
押しつぶされないように必死なのだと、マテル社で
働く女性社員のセリフを聞いていて、思った。

母親になってもいいし、ならなくてもいい。
働いていてもいいし、いなくてもいい。
何でもない自分を受け入れる‥。






 @WOWOWテレビ録画

原作を貸してくれた同僚(男性)が、映画を観て
泣いてしまった!と言っていたので、これはぜひ
観なければと思っていました。

本のときは、そんなに感動しなかったのですが、
たしかに映画ヴァージョンの方が数段よくって、
これは泣いてしまったのもわかるかも、と思いました。

にのと波留を主役にキャスティングしたのが、大正解で
親友役の桐谷と浜野もとてもよかったです。
美しい映像を観ていると、こういう恋愛も、こういう
結末もありかも、と思えてくるから不思議です。



:::    :::


6月は初めて、ブランクーシ展を観に
アーティゾン美術館へ。


日比谷音楽祭の翌週、野音でのSHE'S のライブ。

昨年に続き今年もさいたま新都心のヘブンズロックで
店長のドラム発表会もあり。




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ターちゃんとペリカン じゃぐちをあけると

2024-07-12 16:41:20 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は、今学期最後の読み聞かせ当番でした。

休まず参加したので、9回(週)連続。
こんなに続けて読み聞かせに行ったの、初めて
だったかもしれません。だいぶがんばりましたー。

さて、本日は2年生のクラスで2冊。
最初はこちら。


何年も前から、当番での読み聞かせのリストに
入っていましたが、なぜかご縁がなく。家にも
なかった絵本なので、今回私にとって「初」。

もちろんどんな内容かは知っていましたが、
実際に声に出してみると、また新鮮さが増した感じが
しました。


昨年の夏にも会ったペリカンとの再会を楽しみに
しているターちゃん。
今年は初めての釣りにも挑戦。長靴だって新品です。
でも、みずどりを追うには邪魔だと気づき、脱いで
しまいます。

ペリカンに誘われるままに古い杭に座っているうちに
いつしか潮が満ちてきて、長靴も見当たらなくなって
しまいました‥。

長靴をうまく「釣って」片方は取り戻したターちゃん。
もう片方は見つからないまま、夕ご飯だと呼ばれて
砂山を登っていきます。すると砂山の上に誰かいるみたい。

「ペリカンだ!」ペリカンは、なにか ひみつが
あるみたいに、じっと たっています。

その次の見開きいっぱいに描かれたペリカンの口の中には
なんとターちゃんの長靴が!!



なんかとってもいい話です。
波の音とか、潮風とか、夕暮れの空とか‥
自分も海の近くに居る気持ちになってくるようで。

教室の2年生は、長靴が見つかった時にもうすこし驚くかな
と期待していましたが、そうでもなかったです(笑)。




2冊目の『じゃぐちをあけると』


6月21日に1年生のクラスでも読んだので、
その違いを感じることができるのかどうか楽しみでした。

やはり2年生の方が落ち着いていて‥
読んでる最中は、小さな声で「それ知ってる」とか、
「やったことある」とか、こそっこそっと聞こえて
くる程度でした。



終りの挨拶のときにとても大きな声で、
「1学期のあいだ、どうもありがとうございました」と
言っていただきました。

いえいえこちらこそ、ありがとうございます。








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2024年5月 読書の記録

2024-07-08 15:43:30 | 好きなもの・音楽や本

5月って、ずっとずっと前みたいな気がします。。。
読み終えた3冊は(偶然)、ドラマ化や映画化された作品を
最初に観て、それから「じゃあ、原作も」ってなった本
でした。


6人の女性作家によるユーミンの曲から題を得た短編集。
発売されたのは4年7月で、そのままになっていて‥
そしてこの中の3編がドラマ化されたのを2月だったか
3月だったかに観て、なかなかおもしろかったので
原作も読んでみました。



1 あの日にかえりたい  小池真理子
2 DESTINY  桐野夏生
3 夕涼み  江國香織
4 青春のリグレット  綿矢りさ
5 冬の終り  柚木麻子
6 春よ、来い  川上弘美


ドラマ化されたのは、4,5,6
私が好きな曲は、好きな順に、3,2,4
(夕涼みはダントツに好きな曲)

ドラマの時の感想は、4がとても苦く厳しい
ストーリーだと思い、5は、主人公の設定が
スーパーマーケットのパートさんというのが
斬新だった。6は宮崎あおいはじめ、キャスティング
がとてもよかった‥。


小説としておもしろかったのは「夕涼み」と
春よ、来い
(もともとふたりとも好きな作家で、読みなれているから
なのかもしれないけれど‥。)

夕涼みの歌詞から連想される男女間のはなしではなく
小説の設定は姉妹で‥姉がかつて住んだことがある
ポルトガルのとある町でのおんなたちの「夕涼み」を
こんなふうに思い出し、結婚が決まった妹を思いやる‥。

花はまたあの夏の夜を思いだす。
暗い山道で夕涼みをする老女たち。壁にもたれて、
一列にならんで。花は、彼女たちの沈黙の重みを、
妹が理解する日が来ないことを願った。(中略)
あのころの花が無敵だったように、妹が無敵であり
続けることを願った。どんなに叶わぬ願いだとしても。



春よ、来い は、他の作品よりも長く、構成的にも
とても読み応えがあり、私的には「別格」だった。
ドラマで観ていたように、それぞれ別の場所で暮らす
3人の、それぞれの物語が進み、ちょっとだけ交わる。
ドラマではそれがペンションだったが、小説では、
それがユーミンの苗場でのコンサート。
実際に言葉を交わしたり、顔見知りになったりする
わけでななく、ただ遠くから、気になった人として、
その人の幸せを願う。それによって、死にたいくらい
重いものを抱えていた人は、私は大丈夫と思える
ようになる‥。

まったく知らない人の幸せを願えるくらいの、キラキラ
したオーラが、ユーミンのコンサートには溢れていたの
だろうなあと想像でき、あの歌から、こんな物語を
作り出した川上弘美の力量に深く感じ入りました。



WOWOWでオリジナルドラマ化されているのに気づき、
喜んで観始めたものの、どうしてかあまり馴染めず、
2話の途中でやめてからちょうど1年くらいたった頃、
図書館で偶然文庫を見つけて、原作だったらどんな感じ
なのだろう、面白いと思えるだろうか?と借りてみました。



読んでみた結果、(やはり)伊坂作品らしさが随所に
あって面白く、ドラマも原作の雰囲気を損なわずに
むしろうまくキャスティングしているのかも??と
再考し、続きから最後まで全部観終えました。

解説までたどり着いてわかったのですが、この作品は
太宰治の『グッドバイ』へのオマージュというか、
遺作となった作品の続きを、という依頼から、続きは
無理だが、元彼女に別れ話をしにいく男の話‥という
モチーフを借りてできた。
しかも「ゆうびん小説」という形体で発表された。
‥ということ。
(選ばれた読者にだけ、郵送で「新作」が届けられる!
って、すごく斬新な企画だったのですね~)

ところで、タイトルの「バイバイ、ブラックバード」は
どこから来たのだろう?と気になってました。
そしたら本文270ページにこんなやりとりが‥。

少し経ち、佐野さんが歌を口ずさみはじめた。〈中略〉

「佐野、それ何の曲なの」有須睦子も驚いたから、
やはり珍しいことなのだろう。
「『バイバイ、ブラックバード』という曲です。
知ってますか?
悩みや悲しみをぜんぶつめこんで行くよ。
僕を待ってくれているところへ
ここの誰も僕を愛してくれないし、わかってくれない
って、訳すとたぶん、そんな感じです」

〈中略〉

「ブラックバードって不吉というか、不運のことを
指してるみたいですよ。バイバイブラックバード
君と別れて、これから幸せになりますよ、と、
そんなところですかね」

ここらへんを読んでからラストに向かうと、なるほど~
って感じで、なんか切ない気持ちになりますね。





映画を観たのは今年の2月で、そのあとにすぐに原作も、
と思っていたのに、数か月経ってしまいました。



映画の方がよかった!と言い切った人も
周りに居ましたが、私は‥うーん、どっちかな。
なんとなく、原作の方がよいかも、と言いたい
気持ちになりました。

映画は、よくこんなに考えたと感心するレベルで
練られていて、小説のエッセンスや重要な設定は
すこしも変えずに、でも、広がりとビジュアル面で
観る側を満足させる仕上がりになっていて、とても
素晴らしかった。(特にプラネタリウムの場面)

原作の(映画より)よかったところは、自転車
とのかかわり方かな。藤沢さんが整備して、山添君に
持っていってあげるのもよかったけど、山添君が
自分の意思で、思い切って自転車という方法を
選んだのはとてもよかった。彼の回復への兆しが
ペダルをこぐ力強さとともに感じられてきて。
そして、映画にはなかった、クィーンの曲を聴く
場面。ここも好きなところ。

小説のあとにもう一度映画が観たくなって、
映画を観たら、またきっと本が読みたくなる‥。
いつかきっと夜は明けるのだ、夜明けのほんのすこし前
に、二人は居るのだと信じることができる清々しい
結末を、小説も、映画もそれぞれ持っていることが
素晴らしい作品でした。











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かさどろぼう ぞうきばやしのすもうたいかい

2024-07-05 17:24:07 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は4年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。

最初の絵本はこちら。


2018年にペアで入ったときに、相方さんが
読んでくれて、私は子供たちと一緒に聞いていました。
なので、今回、教室で読むのは初めての絵本でした。

先週は「きつねのホイティ」を読んだので、
2週連続で、ウェッタシンハさん!これもお初の経験です。


町で、初めて傘を知ったキリ・ママおじさん。
買ってきて、皆に見せびらかそうと思っていたのに、
隠し場所から消えていて‥でもあきらめきれず、また
町へ買いに出かけ、それも盗まれ、また買いにいく‥
ということをいったい何度繰り返すやら。
でも、森の中で傘を見つけたときに、全部持ち帰らずに
一本だけ、「どろぼう」のために残してあげる優しさ‥。
最後のページで、どろぼうは誰だったのか、わかるのですが、

どろぼうは、キリ・ママおじさんに あえて うれしそうでした。
おじさんも どろぼうに あえて、
おおよろこびでした。

いい話だなーと思いながら読みました。
4年生はどんなふうに感じたかな。



2冊目の絵本は、今年度初めてラインナップに入った
こちら。(私も今回初めて知った絵本でした)



土俵に見立てた切り株の上で、虫たちの相撲大会が
始まります。

いちばん はじめは
カナブンと タマムシの しょうぶ

みあって みあって

のこった のこった
カナブン、タマムシを おしだした
カナブンの かち!

という具合の勝負は続き‥たとえば、ダンゴムシと
カマキリ とか、オサムシと カメムシ とか。

そしてみんなお待ちかね、クワガタと カブトムシの
大一番。いやでも盛り上がります笑
(教室の4年生も勝手に勝ちを予想して、大盛り上がり)

でもそれで終わりではなく、

ぞうきばやしの すもうたいかいは
まだまだ つづく

みあって みあって

と最後のページの土俵にはカミキリムシとアブラゼミ
裏表紙では、アブラゼミがおしっこしながら飛び立って
いくところが描かれているので、「この勝負はどっちが
勝ったのかなー?」と予想しあってから、教室を後に
しました。

この絵本、もとは「こどのとも年少版」ですが、
4年生も楽しめましたね。





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きつねのホイティ

2024-06-28 15:54:24 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は5年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
今日の絵本はこちら



読み終わるのに14分くらいかかる長い絵本なので
1冊だけ。


読み聞かせを界隈ではとても有名な絵本じゃ
ないかな、と思いますが、私は小学校で読むのは
初めてでした。

お話の舞台はスリランカにあると小さな村。

アンゴウ、マンゴウ、ランゴウというなまえの
三にんのげんきのいいおかみさん 
むらはずれのもりのなかには、くいしんぼうぎつねの
ホイティがすんでいました。

いつもおなかをすかしているホイティは、ある晩
アンゴウさんの家のとてもよい匂いに誘われて家の中を
のぞき込み、そして風にはためく洗濯物をみて、
いいことを思いつきます。
シャツやサロンを身に着けて、「あわれなたびのもの」
として、アンゴウさんから食べ物を分けてもらう作戦
です。

サロンの下からはみ出したしっぽで、きつねだとバレて
しまったことに気が付かず、ホイティは得意になって
森へ帰っていきました。


すっかり味をしめたホイティはその後、マンゴウさんの
家へ。そしてランゴウさんの家にも行き、ごちそうに
なり大得意。アンゴウさんたち三人も、ホイティの話を
ネタにして大笑いし、とても楽しそう!
でしたが、アンゴウさんが偶然、ホイティが自分たちを
ばかにしている歌を聞いてしまい、物語は一転、しかえしの
お話へ。

いたいめにあわすより、もっといいしかえしを、
おもいつきました。ひとつ、あのきつねを、
うんとからかってやろう、ということになったのです。

表紙でホイティが身にまとっているピンク色のきれいな
衣裳は、アンゴウさんのふるいはなよめいしょう 
だったのですねー。花嫁さんに仕立て上げられ、
はやしたてられ、ホイティはひっしでもりににげかえりました
そして、「やれやれ、あの三にんは、ばかじゃなかったんだ」




ウェッタシンハさんの絵が、とても良いですねー。
スリランカの小さな村でわちゃわちゃ楽しそうに暮らす
三人のおかみさんたち、バカ呼ばわりされていることを
知らなければ、だまされているふりを続けて、ホイティに
何度もごちそうし続けてくれたのかなー。
日々の暮らしのちょっとした息抜きというか、笑いの
提供者だったのでしょうね、ホイティが‥。なんて
想像したりしました。


教室の5年生は、へえ、スリランカの話なんだーという
感じで、よく耳を傾けてくれていたように見えました。







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記念日

2024-06-27 15:54:51 | 日々のこと

6月27日。

朝から何かひっかかりがあって。
でもそれが何かはすぐにわからず‥。
昼休みに「あっ!」と思い出しました。
去年は前夜に思い出したのに‥

このブログに初めて投稿した日が
19年前の今日でした。6944日たったらしいです。


昨年の今日の投稿に、変わらず続けていることや
変わらずに好きなこと。ここ数年の間に始めたこと
など書きましたが、2023年~2024年はほぼ一緒、
特に目新しいことは私自身にはおこってないかなー。

ひとつだけ大きく変わったこと。昨年の今頃には
予想もしていなかったのは、娘の結婚。
昨年8月の彼女の誕生日にプロポーズがあって、
今年の4月には入籍し、10月には結婚披露宴‥。
4月末より、衣装合わせに何度か(頼まれて)一緒に
出かけ、やっと当日のドレスの小物まで決まりました。


※このヘアアクセサリーは候補の一つでしたが、
別のものに決まりました。

変化に乏しい日々のようでも、同じこと、同じ日は
きっとひとつも(一日も)ないのでしょう。
変わらず健康で居られること、好きなものを続けられる
日々に感謝しつつ。これからも書いていくことにします。

どうぞよろしくお願いいたします。



コメント (2)
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2024年5月に観た映画

2024-06-24 15:51:55 | 好きなもの・映画やDVD

5月も映画館で1本、@WOWOWで2本観ました。
(4月の途中からNBAのプレイオフが始まったので
おもにそれを観てました)





浅田次郎作の「大名もの」は好きだし、主役が
神木隆之なので、ちょっと観てみようかーと。

原作の小説は未読なので、どれくらい脚色があるの
かはわかりませんが、松山ケンイチ演じる、義理の
兄のおばか具合と、義理の父役の小日向さんが
やはりうまいなあと思いました。







@MOVIXさいたま新都心

ボブ・マーリーのドキュメンタリー映画を10年?
12年くらい前に観て、それがとてもココロに残って
いるので(DVDも買ったかも)、なんか他の人が
演じたのを観るのもねえ的な気持ちもあったのですが。

それはそれ。これはこれ。で、映画としてよく
できていたし、曲の演奏も、ほんとのボブ・マーリーが
歌っているのに、その役者さんが歌っているかのように
自然だったので、なんかとても不思議な気持ちで
感動しました。

リタと出会った頃の、まだ幼さが残る二人を演じていた
若い役者さんもとてもよかったし、ロンドンに住んで
いたころ、エクソダスが出来上がっていき、皆で
演奏するところもよかった。


※映画のあと、けやき広場のビールまつりに行き、
スーパーアリーナでやっていたメタルフェスに来ていた
すっごいメイクの方々の写真を撮らせてもらったり
して‥おもしろい日でした。







映画館でたびたび予告を観るうちに、いったい
キングダムとはどんな映画なのかなーと漠然と
思っていて‥来月公開される4作目の前に
ちょっと観ておこうと思いました。

だいぶ豪華なキャストだなーというのが第一印象。
そうなんだ、吉沢亮は二役をやっていたのだなとか
橋本環奈、長澤まさみの役どころもわかったので、
テレビ放映される2作目、3作目を観て、劇場公開に
備えたいと思います。






:::     :::      :::




5月も映画の他にも楽しいことたくさんありました。

久しぶりに三重へ帰省した際、荻須高徳美術館や
名古屋未来タワー 名古屋城へ。





 


母の日にもらったqueのサンダル履いて、
【黄色いハンカチの会】へ娘と参加。












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どろんこハリー じゃぐちをあけると

2024-06-21 16:45:46 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は1年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。

1冊目は(だいぶ懐かしい)こちらの絵本。


前回は2018年に、やはり1年生のクラスで読んだので
6年前ですねー。

今日が入学してから2回目の「読み聞かせの日」だったので
まだまだ緊張しているように見えました。(先生も、ちゃんと
座らせて、ちゃんと聞かせよう、としている感じ?)
そのせいか、終わりまで、もじもじせずによく聴いて
くれたように思いました。




2冊目はこちら。


私自身、初めて出会った絵本です。
2004年4月号の「ちいさなかがくのとも」で、
その後2009年に単行本として発行されています。


じゃぐちをあけると

みずが でる

さわると チュッ!

たたくと パシャーン!

という具合に、とても明快な言葉とわかりやすい絵で、
次々と、流れ出る水で遊ぶ「技」が描かれています。

コップは当てる場所が変わると「すべりだい」にも
「ふうせん」にもなるし、スプーンも向きを変えると
その広がり方で「うちゅうせん」から「まるいやね」へ。

ハリーの時はじっと黙っていた1年生も、やったことある!
とか、やってみたい!! と、楽しんで声をあげてました。
(教室を出るときに「また来てね」と言ってもらって
嬉しかったな)



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ダチョウのくびはなぜながい? はいしゃさんどきっ わにさんどきっ

2024-06-14 16:46:13 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は4年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。

1冊目は、今年初めて「届ける絵本」ラインナップに
入ったこちらの本。



ずっーと ずっーと むかし、
まだ そらと じめんが うえと したに
わかれたばかりの ころ、
ダチョウは、みじかい
くびを していました。


こんな書き出しで始まるお話‥。
うさぎの耳がなぜ長くなったのかーといお話に
比べると、ダチョウの首の方は、だいぶ
私たちの生活から「遠いところ」にあり、
タイトルを見たとき、正直 意外な気持ちに
なりましたが、アフリカのむかしばなし なので、
アフリカではダチョウは、私が思うよりももっと
ずっと身近な動物なのだろうなあと想像してました。

そして、絵本カバー見返しのところに載っていた
訳者である松岡享子さんによると‥

文章を書いたヴァーナ・アーダマさんは、ゴートさんと
いう方からこのお話を聞き、そのゴートさんはケニアを
旅行中、カンバ人の男の人からこの話を聞いたそうで。
カンバの人たちによれば「ケニア」という言葉は
「ダチョウのいるところ」という意味なんだそうです。

ダチョウの他にも、クーズーという長い角を持った
動物や、ウミワシ、サイチョウなど、アフリカに思いを
馳せる動物もたくさん出てきます。

さて、肝心のお話は、歯が痛くて困ったワニが、その
虫歯をどうにかしてくれと、次々に川辺に居る動物に
頼むのですが、ウミワシの忠告もあり、皆逃げていきます。

いったんは、関わり合いになるとろくなことがないと
思ったダチョウも飛びのくのですが、ワニがかわいそうに
なり、ウミワシの忠告も聞かず、ワニの口の中に頭を
つっこんで痛んでいる歯を探してあげます。

そのときですー

ワニは とつぜん、けさは まだ あだごはんを
たべていなかったことを おもいだしました。
そこで ガブッ!と、あごを とじ、ダチョウの 
あたまを くわえました。


空腹に耐えきれなかったのでしょうね、ワニ(笑)。



教室の4年生は、ウミワシの繰り返し同じ言葉で
忠告する箇所で笑い、ワニがついにガブッとしてしまう
ところで驚きの声をあげていました。
(あんなに驚いてくれると読みがいもありますねー)




2冊目も、私は初めて教室で読みました。


またまたわにの登場です。

読む前に「歯医者さんに行くときにドキドキする?」と
4年生に訊いてみましたが、するーという声は聞こえません
でした。(歯医者さんに緊張するのは、わたしだけ?)



ゆっくり あそんでいたいけど
いかなくちゃ いけないね

と、歯医者さんへ向かう わに

ゆっくり あそんでいたいけど
いかなくちゃ いけないね

と、趣味の時間(?)を切り上げて、診察室へ向かう
歯医者さん。

そう、同じ言葉が両者のあいだから、同じタイミングで
発せられ‥治療の痛みで いたい! と思わず
口を閉じてしまう わに と、腕をそのわに噛まれて 
思わず いたい!と言う歯医者さん‥のように
絵を見ながら 両者の「違い」を楽しむ絵本です。

4年生6クラスの、各教室での反応は様々で‥この絵本の
面白さがうまく伝わったクラスと、絵の楽しさに喜ぶ
ものの、真意はわからなかったのではーというクラスが
あり、読み聞かせ後の、図書室でしばし仲間と感想を
伝え合いました。


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歯いしゃのチュー先生

2024-06-10 16:44:55 | ひらきよみ(読み聞かせ)

7日金曜日は6年生のクラスでの読み聞かせ
当番でした。今年度は毎週欠かさず「読み聞かせ」の
時間が入っているので、どんどん読んだ本を載せて
いかないと‥です。

こちらが「届ける絵本」



小学校で読んだのは、2020年1月に続き二度目でした。
そのときは、4年生のクラスで読んでいたんですね~
『ゆきむすめ』はもう決まっていた絵本で、それに
合わせて、自分で「チュー先生」を選んでました。
(そういうことって忘れてしまうので、こうして
記録しておくことってほんと大事です)

その記録によると、4年生は、キツネの
「どうにかしてください。歯がいたくて、死にそうです」
に、とっても笑っていた、と書いてありました。

6年生は、どの箇所でも笑い声をあげることはありません
でしたが、ほんとにチュー先生夫妻は、キツネに食べられて
しまうのだろうか‥??? とお話の成り行きをじっと
聞いてくれているのを感じました。


家での練習の際、時間が余ったので、なんか詩を読もうかな
と思い‥動物繋がりということで『のはらうた』から
こいぬけんきち くんの詩を読みました。


こころ

かなしいと おもく ひきずる
うれしいと かるく はためく
しっぽは ぼくの こころだ



2行目の「はためく」が特に好きです。







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しょうぼうじどうしゃじぷた たんぽぽ

2024-05-31 16:48:53 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は2年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
最初に読んだのはこちら。



昨年は2学期に、やはり2年生のクラスで読んでました
そして好きな場面は署長さんが、迷ったすえにじぷたの
出動を決めた場面って、書いてますねーわたし(笑)。

でも、その前のページに、のっぽくんやぱんぷくんを
じぷたが羨ましく思う場面があって‥

なんだか、じぶんがとっても ちっぽけで、
みにくく おもわれて、かなしくなりました

‥の、後で「出動」となるのがとてもいいなあと
今回、練習をしながらしみじみ思いました。

最初に出たのは1963年で(もうかれこれ60年くらい前)、
消防車の型もだいぶ古くなってますが、しっかり
したよい絵本は全然古くなりませんね。



2冊目はこちら。(今年度はほぼすべての絵本の組み合わせ
まであらかじめ決まっています)



「かがくのとも」絵本です。私は今回初めて読みました。

2年生の国語に、たんぽぽのちえについての文章が
あるらしく、「知ってる、知ってる」と始まる前から
盛り上がっていました(笑)。

が、根が土の中にあんなに深く伸びていることは
教科書には載っていなかったのか、驚いていたし、
(本の縦開き×2ページ使ってます)
ひとつの「花」だと思っていたものは、実はたくさんの
花の集まりであったことを知って、声をあげていました。

くもりや雨の日は花は閉じている、とあり、
今日の帰り道で、そういう閉じたたんぽぽを見つけられた
子はいたかなーと、ひとり想像しています。


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