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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

草間彌生展@埼玉県立近代美術館

2012-05-14 21:41:41 | 好きなもの・美術館や展覧会

5月5日のことですが、北浦和にある県立近代美術館で、草間彌生展
観てきました。

展覧会の公式HPはこちらにあります。


私にとっては、初・草間、でした。

画面からあふれんばかりのパワーに圧倒されました。
「愛はとこしえ」シリーズのアクリル絵の具で描かれたカラフルなもの対、
その前の、黒のサインペンだけで描かれたモノクロのシリーズ‥

観ているこちらの頭の中がどうにかなってしまいそうなほど、線とドットが
繰り広げられていました。

夫と一緒に行ったのですが、彼は、このモノクロシリーズは、頭が痛く
なると、早々に切り上げていて‥でも、マーカーで描かれたものを、
シルクスクリーンにしていると知って、もう一度見直していました。

ちょっと思ったのですが、草間さんの絵が好きなのは、もしかしたら
男性よりは、女性のほうなのではないかな。
繰り返しとか、どこまでも続いていく感じとか、1か月周期で体が動いていることを
体感したもののほうが、より深くわかるのでは‥と、そんなこと思いました。

水玉で埋め尽くされた部屋の中に、同じ水玉模様の服を着て入るということは
自分を部屋と一体化させて、自分というものを消し去ってしまいたいということ
なのだと、後述の学芸館さんが教えてくれましたが、一体化して部屋そのものに
なった自分は、最初の自分より、さらに大きな自分になっていることだよね、と思え、
なんだかとても女性的なものを感じたのでした。




そしておもしろかったのはー(作品の感想ではなく、余談なのですが‥)

最後のほうにある年表を見ていたら、1992年 村上龍監督作品「トパーズ」に
占い師役で出演って書いてあったのです。
私たち、偶然その映画をNYで観ていたので、へえーとか言って盛り上がっていたら
側にいた、学芸員の方が、そうなんですよ、草間さんっていろんなことやってらして‥と
話に入ってきてくれて‥少しの間ですが、年表を追いながら、話してくださいました。

その時知ったのですが‥県立近代美術館は、今年30周年だそうで、その記念としての
展覧会が「草間彌生展」だったそうなのです。なぜ草間さんなのかというと、
若い頃の作品を美術館が所蔵していたというか、館長さんが、まだ日本ではそれほど
知られていなかった頃から、草間さんに着目していて、それで作品を収集していたという
経緯があったのだそうです。

1階、入口近くに、NYで活躍していた頃の草間さんの写真や、若い頃の、小さな作品が
ありましたが、もし、美術館にいらっしゃたら、忘れずに観て帰ったほうがよいと思います。
ほんとうに、昔から、ドットのイメージが、頭の中を巡っていたのでだなーということが
よくわかりますので。

それとー

展覧会グッズ‥最近のってかなり凝ってますよね‥の中に
「折り紙」があったのです。「愛はとこしえ」シリーズは、キャンバスが正方形なので、
そのままが折り紙になるのですね。へえーと感心しました。

大きな、あの水玉カボチャが飛び出してくるグリーティングカードとか、
てぬぐいなんかも、いいなあと思いました。


会期は5月20日日曜日まで。




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