絶賛開催中の「工房からの風から」展@伊勢丹新宿店
昨日から後期が始まりました。
雨が雪にかわっても、気温が真冬並みでも、新宿の熱気はすごかったです。
私は、前期も初日に(午後のシゴトを数時間抜けだして)出かけ、後期も、昨日出かけてきました。
本番の「工房からの風」に比べれば、出店の作家さんもスペースも半分より少ないですが、
それをまったく感じさせない、百貨店ならではの華やかさがあり、でも、基調となっている
なごやかさというか穏やかな感じはまったく損なわれず‥気が付けばあっと言う間に2時間くらいは
たってしまいますねえ~ほんとうに楽しい。
楽しさはどこからやってくるのかなーと思っていたら、今、読んでいる本にこんな箇所がありました。
リーチは、陶芸にかかわるようになって、日本に来てからしばらくのあいだ忘れていた
「創ることへの喜び」を、再び思い出した。
より楽しく、心躍る陶芸を作り出してみたい。
完成した一品を、我が手の上に載せて、つくづくと眺めてみたい。
そしてできることなら、多くの人々に鑑賞してもらいたい。
最後に、誰かのもとに収まって、その人に使われ、愛されて、日々を豊かに彩ってほしい。
そんなふうに思い、そんなふうに欲してこそ、芸術家は創造に向かうことができるのだー
「リーチ先生」P197~198 原田マハ著
陶芸を、木工とか、織物とか、金工とかに置き換えても‥。
きっと作家さんは、こんなふうに思うところから始まるのではないかなと想像しています。
だから、展示することは、「多くの人々に鑑賞してもらいたい」だし、それを作品として
売るということは、「誰かのもとに収まって、その人に使われ、愛されて」誰かの日々を
より豊かなものに彩りたいから。
使い手としての私たち(誰か)は、どこに居るのかといえば、大切に作られたものを、
手に入れた喜びを胸に、いつまでも慈しむこと。そのものに恥じることない暮らしや
自分であること、かな、と思います。
そして、ほんとうにまるでこどもだなーと恥ずかしくもありますが、愛用してきたものを
再び、それを作った方に見てもらうことが何よりも嬉しいのです。
誰かの手によって作られたものが、わたしの毎日をより楽しく彩って、それを作った方に
伝えることができて。作った方が、その言葉を励みにまたがんばれると言ってくれて。
いえいえ、こちらこそがんばれますと笑い合って。
そういう場所って、他にあるかなーと思ってしまいます。
27日火曜日まで。ぜひお出かけください。
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