青山のワタリウム美術館へ行きました。
フェデリコ・エレーロというアーチストの『ライブ・サーフェス』
という展覧会を見るためです。
その日は、原宿同潤会アパートの跡地にできた『表参道ヒルズ』の
オープンの日だったので、それはそれはすごい人で・・・ちょっとした神社の初詣より、
多くの人々がヒルズ詣でのために列をなしていました。
フェデリコ・エレーロ。1978年、コスタリカ、サンホセ生まれ。
・・若いですね、まだ20代です。
昨年の『愛・地球博』で、会場の中にある池の底面に世界地図を描き、
来場者は足を浸して歩くことができる、というアートプログラムにも参加されていたとのこと。
そんなこともまったく知らずに、どうして今回青山まで出かけて行ったのかというと、
それはハンモックなんです。
やしの木陰で、ハンモックに揺られながらのお昼寝。そんなことを夢見ながら、
一度もハンモックに寝た経験がないものですから、いつしか「ハンモック」という言葉そのものが、
夢の対象みたいになってきていて、耳から入ってくるその「音」にも敏感に反応していました。
そして、1ヶ月くらい前、新日曜美術館のアートシーンのコーナーで、この展覧会が取り上げられていて、
なんとハンモックが会場に設置され、そこでゆらゆらしている人の映像が流れていたのです。
ゆったりとした気持ちで作品を見てもらいたい、忙しい東京の人(?)にひとときの
憩いの場を提供したい、そんな意図があるといった説明がされていたような。
とにかく、そこへ行けば、ハンモックに寝られるのだということがわかり、私と娘
(彼女もハンモックに憧れている者のひとり)は、カレンダーの隅に
「フェデリコ・エレーロ ハンモック」といそいで書き込んだのでした。
さて、やっと辿り着いたワタリウム美術館。ON SUNDAYSと同じビルにあったなんて知りませんでした。
いかに長い間、原宿青山方面にご無沙汰していたことか・・
エレベーターで2階へ行くと、2階、3階が吹き抜けになっていて
(後から4階まで拭きぬけていたことを知りましたが)、その大きな壁一面が作品となっていました。
ハンモックの方は3階にあり、そこに横たわった状態でも、一応その壁画を鑑賞できる状態にありました。
しかし、寝心地のほうは、どうなのでしょう?あんなものなのでしょうか。ずっとずっとゆらゆらしていて、
正直あまり落ち着きませでした。娘は、すっかり気に入ったようで、3つあるハンモックの
すべての寝心地を確かめ、いつまでもその場を離れませんでした。
肝心の絵のほうの説明をうまくできるといいのですが。
色の積み重ね方と、その色の群生の間から今生まれ出たばかりのように見える
「カエルの卵状の丸」(白い楕円の中に黒い点)、それと、人の顔のようにも猫型の動物のようにも
見える落書き状のイラスト。その3つが壁面の中でうまく融けあっていて。最初に思ったことは、
「こんなのが絵本になっていたらすごく楽しい」でした。その、壁一面に広がっている絵は、
床の一部にも繋がっていて(というより、床の一部からその絵が生まれてきたように見える)
なるほど、live・Surfaces だなと大きく頷いたのでした。
入口でもらったリーフレットにはこんなふうに書かれていました。
この「ライブ・サーフェス」というタイトルには、キャンバスを抜け出した
ペインティングが、建物の壁やさまざまな物体のサーフェス(表面)に移り、
そこに新たな命を吹き込み、社会における別の新しい機能を持つようになるという、
彼の希望が込められています。
会期は2月26日までです。
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フェデリコ・エレーロさんという作家さんのことは知らないのですが、
ワタリウム美術館は、ずっと前、まだ東京に住んでいたときに行ったことあり、
懐かしく読ませていただきました。
私も、初めて行った時に「雑誌でよく見るON SUNDAYSと同じ建物なんだ!」と感動しました。
お嬢さんと美術館へ行き、ゆっくり鑑賞。いいですねぇ。憧れます。
こちらは、予報通りに雨が降っています。
私、勝手にRAMAママさんのお住まいは、K市に来るのにはちょっと不便な東京都内、だと思っていました。
都内のどこへいくのにもだいたい1時間くらいなのに、あまり出かけない日が長らく続いていました。しかし、今年は興味を持ったもの、人には積極的に会いに行こうと、思っています。
ハンモック目当てにいった美術展でしたが、思いのほか作品も楽しめたし。娘もフェデリコ・エレーロという名前が気に入ったのか、何度も家でつぶやいていました・・