夫の実家が三重県四日市市にあるので、年2回は「帰って」いたのに、メリーゴーランドという子どもの本の専門店があることを、娘が生まれてからもずっと知らずにいました。
この夏の帰省目的(?)のひとつは、その「メリーゴーランド」へ行ってみること。8月11日の午後2時頃名古屋へ着き、その日のうちにまず1回、そして帰る前の16日の夕方にも行くことができました。
雑誌MOE2006年7月号で、入口や店内の様子は見ていたものの、ウインドウディスプレイにまず目を奪われました。長新太さんの本が、そこを飾っていたものですから。
7月には四日市文化会館で、「長新太・チョウシンタの世界」展を開催していたとのことです。それに伴うレクチャーの内容も、ゲストの顔ぶれも、凄いのひとことです。ひとつのお店の主催で(しかも東京から離れている場所で)、こんな【濃い】ことが行われていたなんて、それだけでも、店主のひげのおっさんこと増田さんが、ただものではないことと、30年の、お店の歴史を感じます。
9月のLECTUREも凄いですよ~ 9月24日日曜日。
谷川俊太郎さんと谷川賢作さんがお二人でお見えになります。(午後2時~午後4時半)そして、その後夕方6時からは小室等さんのLive。そこにも谷川親子はゲスト出演するようです。こんな豪華プログラムで、レクチャーとライブ両方を前売りで買えば、6,000円です。あ~、四日市に住もうかなあ。
10月22日には神沢利子さんが、11月19日にはいしいしんじさんが来ると、「メリーゴーランドしんぶん」に書いてありました。
話を絵本のことに戻します。
私、メリーゴーランドへ行けば 『ムニャムニャゆきのバス』買えるのでは、と期待していたのです。7月に長さんの特集をしていたし、ウインドウディスプレイだって、長さんの本のままだったから。
しかし、いくら探しても、やはりムニャムニャは見つかりませんでした。ちょっとがっかりしましたが、気落ちしている暇ももったいないほど、見たい、読みたい、開きたい絵本が店内には満載でした。
11日には、オリジナルのエコバッグを買って、絵本を2冊買いました。あんなに長さんモードで、お店に入ったのに、買ったのは、 『きんのことり』と『父さんのたこはせかいいち』 どっちも、あまんきみこ&荒井良二、です。『きんの~』は前から読んでみたいと思っていた本で、『父さんの~』は初めて見た絵本だったので、自分の中の法則に逆らえませんでした(笑)。
それでも、やっぱり気になる長さんの絵本があって‥。それをもう一度見るために、16日にも行きました。行ったお陰で、11日には気が着かなかった素敵なものを見ることもできました。
カウンターの後ろに絵がかけてあって、額に中に荒井良二さんとあべ弘士さんの絵が半々になっているんです。聞いてみたところ「今年の春にケニアに行った時、一緒に行ったお客さまが、後から作ってくれたんですよ」とのこと。ケニアって!? アフリカのケニアに行くそういうツアーがあったんだあ、と親子で感心して見ていたら‥。
「荒井さん、すっかり有名になりましたよね。でもうちにも年に1度は来てくれるんですよ。裏の駐車場へ続く出口、使われました?そこから外へ出たところの壁に、荒井さんが絵を描いてくれたんですよ」 とお店の方。
出てみてびっくり。こんなふうに↓なってました。
一部拡大は、こんな感じです。
いいもの見せてもらったなあと、清々しい気持ちでメリーゴーランドを後にしました。
あ。16日に買った絵本は『そよそよとかぜがふいている』長新太作と、 『NO IDEA』 です。後者の本は、安西水丸・和田誠・村上春樹好きにはたまりません。