報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
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 実際のものとは異なります。

“愛原リサの日常” 「斉藤家へようこそ」

2018-11-04 20:30:11 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[10月6日11:15.天候:晴 埼玉県さいたま市中央区 斉藤家]

 私の名前は愛原リサ。
 今日はクラスメイトのサイトーの実家にお邪魔した。
 サイトーの実家はお金持ちらしく、招かれた家も3階建ての豪邸だ。
 裏手には広い庭なんかもあった。
 さすがに、プールまでは無かったけど。

 斉藤:「お父さん。このコが愛原リサさんよ」
 リサ:「は、初めまして。愛原リサです。よ、よろしくお願いします」
 斉藤の父親:「絵恋の父親です。絵恋の友達になってくれてありがとう。このコは人見知りが激しいから、なかなか友人ができなくてね。ちょっと付き合いにくい所があるかもだけど、どうぞよろしく」

 サイトーのお父さんはなかなか威厳があるけど、優しそうな人だった。
 ていうか……ちょっと、娘のことに対する認識は間違ってるかも。
 サイトーは人見知りじゃなくて……まあ、いいや。

 斉藤の父親:「後でお茶を持って行かせよう。ゆっくりして行きなさい」
 リサ:「は、はい。ありがとうございます」
 斉藤:「リサさん、私の部屋に行きましょ」
 リサ:「うん」

 サイトーは私の手を引くと、家の奥にあるエレベーターのボタンを押した。
 ……ん?エレベーター!?

 リサ:「私の家みたいなマンションじゃないのに、エレベーター?」
 斉藤:「うち、3階建てでしょ?あと地下室もあるの。お祖母ちゃんも住んでたからってね」
 リサ:「はあ……」

 エレベーターはうちのマンションにあるようなものじゃなく、まるでクローゼットの扉みたいなドアで、中もトイレくらいの広さだった。
 トイレから便器を取った感じ。

 斉藤:「私の部屋、3階にあるの」
 リサ:「3階!スゴイ」
 斉藤:「リサさんのマンションの部屋より低いから大したことないわ」
 リサ:「マンションと比べるのはどうかな……」

 動くスピードはマンションのそれよりも遅い。
 3階に着いて、ドアが開いた。

 リサ:「……!!」
 斉藤:「どうしたの、リサさん?」
 リサ:「……何でもない」

 いつもエレベーターに乗り降りする前は緊張する。
 研究所にいた頃、エレベーターに乗り込もうとした侵入者を倒す実験とか、逆にエレベーターの中から襲う実験とかさせられたからなぁ……。

 斉藤:「こっちよ」
 リサ:「うん」

 私はエレベーターを降りて、右手突き当たりにある部屋に通された。

 リサ:「広いお部屋だね」
 斉藤:「ここに1人で寝泊まりするの、とても寂しいよ」

 ピンク色のカーペット敷きの部屋で、広さは10帖ほどある。
 私の部屋が6帖くらいだから、2倍近くか。

 斉藤:「さ、座って座って」
 リサ:「ベッドも広い!」

 ダブルサイズくらいはある。
 私の部屋のベッドはセミダブルだと愛原さんが言っていた。
 たまたま安く手に入るベッドが、そのサイズしか無かっただけだ。
 私は思わず、サイトーのベッドに背面ジャンプした。

 斉藤:「ゴクッ……!(リサさんのパンツ丸見え……!)こ、コホン!えっと……何して遊ぼうかなぁ……」

 私はその時、部屋の中にある物を見つけた。

 リサ:「あれ何?」
 斉藤:「ああ、あれはツイスターゲーム」
 リサ:「やってみたい!」
 斉藤:「いいわ。やってみましょ」

 サイトーは箱の中から黄色や赤色の丸い絵が書いてあるシートを広げた。

 斉藤:「じゃあ、やってみるよ」
 リサ:「うん」

 サイトーは機械の電源を入れた。

〔先攻、左手を黄色〕

 斉藤:「左手を黄色ね。こうやって、指示された場所に手や足を置いて行くの」
 リサ:「ほおほお」
 斉藤:「小学校の時とかやんなかった?」
 リサ:「やったかもしれないけど、記憶が無くて……」
 斉藤:「あっ、ごめんなさい!記憶喪失だってこと、すっかり忘れて……ごめんなさい!」
 リサ:「いい。平気。気にしてない。それより私の番」

〔後攻、右手を赤〕

 リサ:「右手を赤」

〔先攻、右足を緑〕

 斉藤:「あ、はい。右足を緑……」

 こうして指示された通りにやっていくと、体が変に四つん這いになっていく。

〔後攻、左手を黄色〕

 リサ:「うっ……!」

 ちょっと……微妙にキツい。
 少し伸ばせば届く……かも。
 思わず私は左手を変化させて、シュルシュルと伸ばそうとしてしまった。

 リサ:「おっと!」

 いけない、いけない。
 危うく正体がバレるところだった。
 人間の腕の見た目のまま、微妙に伸びるくらいに……。

 リサ:「届いた!」
 斉藤:「リサさんって腕長いのね」
 リサ:「そ、そんなことない……」

 私は思いっ切り頭を横に振った。

 斉藤:「そ、そんなことより……」

 斉藤も体勢がキツそうだ。

 斉藤:(さっきから私のオッパイやアソコに、リサさんの手や足が当たって……。ああ、いや!私もリサさんのオッパイ触ってるぅ……)
 リサ:「サイトー、次はあなたの番」
 斉藤:「わ、分かってるわよ。え、えーと……右足を赤……」

 ムニッ!(右足の太ももがリサの胸に当たる)

 リサ:「んっ……。サイトー、何かイヤらしい……」
 斉藤:「も、萌ぇぇぇぇぇっ!!」

 サイトー、何か叫び声を上げながら撃沈した。

 斉藤:「はぁ……はぁ……」(*´Д`)
 リサ:「サイトー、大丈夫?顔が真っ赤」
 斉藤:「ご、ゴメンナサイね……。何か、とても幸せ……」
 リサ:「うん、私も」
 斉藤:(わ、私も!?こ、これって……萌ぇぇぇぇぇぇぇっ!!)

 な、何かサイトー、大丈夫かな?
 少し、壊れかかってるみたいだけど……。

 リサ:「このゲームはそろそろ終わりにして、もっと別のことして遊びたい」
 斉藤:「そ、そうね!今度は何がいい!?」

 うつ伏せになっていたサイトーが、パッと飛び起きた。

 リサ:「テレビゲームがいい」
 斉藤:「テレビゲームね!こんなこともあろうかと、マンションの方から戻して来たのよ!」
 リサ:「いつの間に!?」
 斉藤:「PS4でいい!?VRもあるよ!」
 リサ:「何でもあるね。PS4がいい」
 斉藤:「PS4ね!ソフトは何がいい!?」
 リサ:「うーん……。サイトーがオススメのヤツ」
 斉藤:「私のオススメね!んーと……これなんかどう!?」
 リサ:「うん。それにする」
 斉藤:「分かったわ!」

 サイトーが円盤をゲーム機に入れるのと、メイドさんがジュースを持って来てくれたのは同時だった。

 メイド:「御嬢様、御昼食は如何なさいましょう?」
 斉藤:「別に何でもいいわ。どうせお父さんの希望優先でしょう?」
 メイド:「旦那様は大奥様の所へ行かれるので、御昼食は外で取られます」
 斉藤:「あ、そうなの」
 リサ:「大奥様?」
 斉藤:「お祖母ちゃんのことよ。今、病院に入院してるの」
 リサ:「ふーん……」
 斉藤:「今これからゲームで盛り上がる所なんだから、この部屋に持って来てよ」
 メイド:「かしこまりました。もしよろしければ、愛原様の御希望をお伺い致しますが?」
 斉藤:「そ、そうね!リサさんは食べたい物無い?」
 リサ:「うーん……」

 その時、私はふとパスタを思い浮かべた。

 リサ:「パスタ……」
 斉藤:「パスタね!パスタを作って来て!」
 メイド:「かしこまりました。どのようなパスタになさいますか?」

 私は……。

 1:ほうれん草とキノコのパスタを頼んだ。
 2:ナポリタンを頼んだ。
 3:ミートソースを頼んだ。
 4:ヴォンゴレを頼んだ。
 5:お任せすることにした。

 ※バッドエンド直行が1つだけあります。
コメント (2)
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