報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“私立探偵 愛原学” 「連休初日終了」 2

2018-11-07 19:33:27 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[10月6日19:00.天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]

 私の名前は愛原学。
 都内で小さな探偵事務所を経営している。

 高橋:「ええっ、マジっすか!?“顕正”号に姉妹船が!?」
 愛原:「そうなんだ。BSAA極東支部が接収して、日本に曳航するらしいよ」
 高橋:「危険じゃないですか、それ!」
 愛原:「いや、それが大丈夫らしい。ネオアンブレラが中国に隠し持っていたらしいんだな。そのネオアンブレラも潰れたけれども、その残党狩りを行っていたところ、同型の姉妹船があったらしい」
 高橋:「同型?名前は?」
 愛原:「“正信”号という。かなりそっくりな船らしいぞ?」
 高橋:「戦艦大和と武蔵みたいなものですか。あれもかなりそっくりだったらしいですよ」
 愛原:「よく知ってるな。もっとも、旧日本軍の戦艦もプラモ好きにはたまらないか」
 高橋:「俺のダチにそういうのがいるんです。かなりでっかいスケールのヤツ、作ってましたよ」
 愛原:「へー、そいつは是非見てみたいものだ」
 高橋:「あっ、ちょっと待ってください。確か写真がありましたよ」

 高橋は自分のスマホを取り出した。
 それでアルバムのアプリを立ち上げる。

 高橋:「あ、あった。これです」

 高橋は写真を見せてくれた。

 愛原:「あー、なるほど……」

 確かにプラモにしてはデカイだろう。
 鉄道模型のNゲージに対して、Oゲージぐらいの。
 私が呆れたのはそのサイズではなく、その横に止まっている暴走族仕様のバイク。
 恐らく、どこかのガレージの中と思われる。
 そこで大きなサイズのプラモを作る傍ら、バイクの改造もしているのだろう。
 どちらにも旭日旗が掲げられているのは大きな皮肉か。

 高橋:「それで先生、ゾンビパラダイスと化した顕正号と違って正信号が安全なのはどうしてですか?」
 愛原:「簡単なことだ。BSAAが乗り込んだ時、船を隅から隅まで調べたところ、誰も乗っていない無人の船だったらしいぞ。ゾンビどころか、死体の1つも転がっていなかったってさ」
 高橋:「そうですか。で、それがどうして日本に?」
 愛原:「日本政府で調べたいことがあるってことさ。ほら、例のカードキー」
 高橋:「ああ」
 愛原:「全く同型の姉妹船なら、顕正号のカードキーも正信号で使えるだろってことさ」
 高橋:「安直ですね。で、それがどうして先生に?」
 愛原:「俺達も付き合えってさ」
 高橋:「ええっ?」
 愛原:「正確には高橋と高野君。俺はもう序盤から記憶を無くしてて使えない。しかしお前達ならしっかり記憶は残ってて、しかもこうやって生き残ってる。あのでっかい船の中を迷わずに行けるだろうってことさ」
 高橋:「つまり、仕事の依頼ってことですね?」
 愛原:「そういうことさ。後で高野君にも教えてあげよう」
 高橋:「どこにやってくるんですか?」
 愛原:「そりゃ、いくらバイオハザードが起こって沈没した船の姉妹船とはいえ、そこは腐っても豪華客船だ。日本で豪華客船が来る所と言えば……」
 高橋:「横浜港ですね。顕正号もそこから乗りましたよ」
 愛原:「それは覚えてるんだがなぁ……。ていうか、コンベンションホールみたいな空間で夕食会に参加したことも何となく覚えてる」
 高橋:「あの時は、次の日起きたらゾンビパラダイスになっているなんて思いもしませんでしたからね。そのホールも、ゾンビだらけでしたよ」
 愛原:「マジか……」

 その時、リサが自分の部屋から出て来た。
 トイレに行ったようだ。

 愛原:「リサは連れて行くか?」
 高橋:「来たって意味無いでしょう」
 愛原:「しかし、あのカードキーを寄越して来たのは『リサ・トレヴァー』だぞ?」
 高橋:「あいつは別のヤツでしょう?仙台で化け物になったヤツだったんじゃないですかね?」
 愛原:「だったらBSAAが嗅ぎ付けても良さそうなものだが……」
 高橋:「それよりあれですか?BSAAが日本に正信号を持って来るんですよね?」
 愛原:「そういうことになってるよ」
 高橋:「英雄のクリス・レッドフィールドとか、いますかね?1度サインと握手もらいたいんスよ」
 愛原:「アホか。少なくとも善場さんの話だと、その人が来るような話は聞いてないぞ。BSAA本部のアドバイザーさんだろ?極東支部に出張るわけないよ。それも、日本地区本部なんかに」
 高橋:「マジっすか……」
 愛原:「俺はリサも連れて行こうと思ってるんだがな」
 高橋:「そうなんですか?」
 愛原:「あのカードキーを寄越してきたのが、ここにいるリサの仲間なんだとしたら、リサにしか理解できないメッセージが隠されてるかもしれんだろ?」
 高橋:「なるほど。さすが先生です」
 愛原:「顕正号を駆けずり回っている時、何かそういうのに気がつかなかったか?」
 高橋:「いや〜……。とにかくあの時は、生きて脱出することばかりを考えてましたから……」
 愛原:「それもそうか。少なくとも、あの船には『仮面の少女』はいなかったわけだな?」
 高橋:「俺は見てませんね」
 愛原:「俺『は』?」
 高橋:「一時期、アネゴと別行動してた時があったんですよ。その時、アネゴがどういう敵と戦っていたかまでは聞いてないもんで……」
 愛原:「なるほどな」

 そんなことを話していると、リサがトイレから出てきた。
 BOWとしてのリサでも、生物である以上、排泄はする。

 愛原:「リサ」
 リサ:「なに、愛原さん?」
 愛原:「明後日、予定空いてる?」
 リサ:「明後日?空いてるけど?」
 愛原:「俺達に付き合ってもらうぞ。でっかい船に乗ることになる」
 リサ:「! おー!」

 リサは両手を挙げた。

 高橋:「もしかしたら、オマエの仲間の痕跡があるかもしれねぇんだ。遊び気分じゃねぇぞ」
 リサ:「私の仲間?」
 愛原:「いや、大したことじゃない。単なる俺の推測だから」
 高橋:「先生の立派な推理ですよ。絶対当たってますよ」
 愛原:「そういう時、俺の推理は外れるんだよなぁ」
 高橋:「先生〜!」
 リサ:「明日はサイトーが遊びに来る」
 愛原:「それはそれでいいよ」

 私は大きく頷いた。
 それにしても、顕正号と同型の姉妹船が健在していたとは……。
 もしかしたら、それで私の記憶も戻るかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニュースいろいろ

2018-11-07 10:26:09 | 日記
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181107-00000013-asahi-pol

 “大魔道師の弟子”で日本に在住している魔道師達は何に該当するのだろうか、本気で考えてみた。
 えーと、なになに……「日本に10年以上暮らし、5年以上は就労資格を持ってないといけない」と……。

 (1)素行が善良

 まあ、要は警察のお世話になっていないということだな。
 取りあえず作中、マリアやエレーナなどが警察の世話になるシーンは無い。

 (2)独立の生計を営むに足りる資産や技能がある

 占いとかマルチリンガルの技能を生かしたホテル業務とか?
 レストランで魔法料理を提供する仕事とか。
 あくまでも表向きだが。

 (3)永住が日本の利益に合する

 裏の仕事でもOK?
 予知能力で日本政府に特定アジアの出方と牽制の仕方を教えてあげるとか。
 あと、魔女宅で航空便や船便でも運べない裏信書を他国政府に送る仕事とか……。

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181106-00010010-huffpost-soci

 文書で警告?いやいや、バス何台かの使用停止処分と本数減便の刑に処すでいいだろ。
 因みに乗客の誰かは大型免許は持っていなくても、ほぼ全員がスマホは持っていただろうから、運転手と指導員のケンカをYouTube辺りにアップしておらんかね?(未確認)
 こういう50代のオッサンが中途採用で入って来られると、こちとら指導がやりにくくてね。
 私の場合、まずこういうことを言うようにしている。

「前の会社での経験に関しては、まず『全否定』させてもらいます!」

 と。
 この運転手のように、「前の会社ではこういうふうにしていた」とか色々うるさいからね。
 先にプライドごと破壊させてもらうわけだ。

 因みにこの記事の写真では、ヒュンダイが写ってないねw

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181106-00000020-kobenext-l28&pos=3

 「転んでも 大ケガしない 酔っ払い」というサラリーマン川柳(?)がある。
 普通なら血まみれになるであろう転び方をしても、せいぜい擦り傷程度で済んで、「何で?」と首を傾げることがたまにある。
 あ、私はそんなに飲まないからね。
 私も警備員なんて因果な商売をしていると、酔っ払いに絡まれることは多々ある。
 大抵そいつらは上機嫌で絡んでくるので、いつもなら、「あー、ハイハイ。そうだねー」と適当に調子を合わせてやり過ごすのだが、問題は暴れてるヤツだ。
 もちろん、警察に通報だ。
 ところが私の場合、そんなヤツしばらくシャバに出て来て欲しくないので、謀略を案じる。
 まずは警察が来るまでの間、「まあまあ。どうしたの、オジさん?」なんてお笑い芸人の登場のような感じで現れる。
 因みに帽子はわざと緩めに被る。
 最初は、「何やコラ!あぁっ!?」と興奮している酔っ払いも、粗方言いたいことが言い終わると少しはおとなしくなる。
 そんな時に警察が来ても、「おとなしくなったねー」と、さっさと帰ってしまう。
 そこで私の場合、警察の姿を見つけたら、わざとブチギレることを耳元で囁いてやる。
 当然、酔っ払いはブチギレて私に掴みかかって来るわけだが、そこで私の帽子が落ちる。
 それを見た警察官は、「暴行の現行犯で逮捕する!」ということに相成るのである。
 警察官が何を以って暴行の現行犯とするか、ここにある。
 実はこれ、当の警察官が容疑者を連行したい場合、その確たる証拠が無くて別件逮捕したい場合に使う手口。
 いわゆる、「転び公坊」というヤツだ。
 オウム事件が頻発した時にも、オウム信者を連行したい場合によく使われていたらしいよ。
 今は人権派弁護士がうるさくて、あまりやってないみたいだけど。
 警察官サイドではやらなくなっても、警備員サイドではたまに行われているというわけ。
 逮捕歴もついて、ハイ人生さようならだ。
 あまり、「たかがガードマン」と言って、ナメない方がいいよ。
コメント (13)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする