[10月6日10:00.天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原のマンション前]
私の名前は愛原リサ。
訳あって都内に住んでいる。
名字は私の世話をしてくれている愛原学先生から頂いた。
高橋正義兄ちゃん曰く、「いずれは日本一の名探偵になられる御方」ということで、私も先生と呼んでいたのだが、先生は弟子でもない私から『先生』と呼ばれるが嫌らしく、今は『さん』付けで呼んでいる。
BOWである私が学校に行きたいと言ったら、本当に行かせてくれたいい人。
でも、今日から学校は3連休である。
今日はクラスメートのサイトー(本名何だったっけ?)が家に招いてくれるという。
早速、お邪魔してみることにした。
正体を隠しているとはいえ、サイアク化け物になってしまうこの私に、いの1番に友達になってくれるなんて、実はいいコなのかも。
クラスの他のコ達は、「女王様気取り」だとか、「高飛車でワガママ」とか言ってるけど。
リサ:「それじゃ愛原さん、お兄ちゃん、行ってきます」
愛原:「ああ。友達付き合い、大事にな」
高橋:「ムカついたらボコして、どっちが強いか教えてやれ」
愛原:「おい!」
愛原さんと高橋兄ちゃんのボケとツッコミは面白い。
探偵としてだけでなく、漫才コンビとしてもやっていけるかも。
私は部屋を出て、マンションの入口まで行ってみた。
リサ:「サイトー、おはよう」
斉藤:「リサさん、おはよう!迎えに来たよ!」
リサ:「わざわざ?お家の場所、教えてくれたら自分で行ったのに」
斉藤:「いいのいいの!何しろ、初めての私のお客さんなんだからっ」(≧∇≦)
初めて?小学校の時、誰も家に招かなかった?
私には小学校時代の記憶が無いけれども、クラスの皆は……まあ、いいや。
それにしても……。
リサ:「サイトー、それより凄い髪」
サイトーの髪は盛りヘアーというにも……何というか、その……凄い髪型だった。
サイトー:「リサさんの為にメイク、すっごい気合入れちゃったの!」
リサ:「私もしてきた方が良かった?」
サイトー:「別にいいのよ」
ん?何か、サイトーの髪がザワザワ揺れた?
風も吹いてないのに?
サイトー:「本当はね、リサさんの気合入れた姿も見たかったの。でも、それはダメだものね」
ザシャッ!!
リサ:「!!!」
突然、サイトーの髪が伸びたと思うと、槍のような形となって私の体を貫いた。
リサ:「さ、さ……」
突然のことに、成す術もなく倒れる私。
サイトー:「リサさん、あなたもBOWなんだね。途中で気づいちゃったわ。でも残念ね。私もそうなの」
リサ:「う……そ……」
サイトー:「うちの学校に何をしに来たか分からないけど、あなたに支配権は渡さないわ。だから、ここで死んでもらうね」
ドスッ!ドスドスドスドスッ!!
リサ:「……!……!!」
サイトーから伸びた髪が次々と私の体を突き刺して行く。
一体、サイトーって……何者だったのだろう……?
私はそんなことを考えながら、ついに意識を失った。
“私立探偵 愛原学”シリーズ 完(Bad End)
私の名前は愛原リサ。
訳あって都内に住んでいる。
名字は私の世話をしてくれている愛原学先生から頂いた。
高橋正義兄ちゃん曰く、「いずれは日本一の名探偵になられる御方」ということで、私も先生と呼んでいたのだが、先生は弟子でもない私から『先生』と呼ばれるが嫌らしく、今は『さん』付けで呼んでいる。
BOWである私が学校に行きたいと言ったら、本当に行かせてくれたいい人。
でも、今日から学校は3連休である。
今日はクラスメートのサイトー(本名何だったっけ?)が家に招いてくれるという。
早速、お邪魔してみることにした。
正体を隠しているとはいえ、サイアク化け物になってしまうこの私に、いの1番に友達になってくれるなんて、実はいいコなのかも。
クラスの他のコ達は、「女王様気取り」だとか、「高飛車でワガママ」とか言ってるけど。
リサ:「それじゃ愛原さん、お兄ちゃん、行ってきます」
愛原:「ああ。友達付き合い、大事にな」
高橋:「ムカついたらボコして、どっちが強いか教えてやれ」
愛原:「おい!」
愛原さんと高橋兄ちゃんのボケとツッコミは面白い。
探偵としてだけでなく、漫才コンビとしてもやっていけるかも。
私は部屋を出て、マンションの入口まで行ってみた。
リサ:「サイトー、おはよう」
斉藤:「リサさん、おはよう!迎えに来たよ!」
リサ:「わざわざ?お家の場所、教えてくれたら自分で行ったのに」
斉藤:「いいのいいの!何しろ、初めての私のお客さんなんだからっ」(≧∇≦)
初めて?小学校の時、誰も家に招かなかった?
私には小学校時代の記憶が無いけれども、クラスの皆は……まあ、いいや。
それにしても……。
リサ:「サイトー、それより凄い髪」
サイトーの髪は盛りヘアーというにも……何というか、その……凄い髪型だった。
サイトー:「リサさんの為にメイク、すっごい気合入れちゃったの!」
リサ:「私もしてきた方が良かった?」
サイトー:「別にいいのよ」
ん?何か、サイトーの髪がザワザワ揺れた?
風も吹いてないのに?
サイトー:「本当はね、リサさんの気合入れた姿も見たかったの。でも、それはダメだものね」
ザシャッ!!
リサ:「!!!」
突然、サイトーの髪が伸びたと思うと、槍のような形となって私の体を貫いた。
リサ:「さ、さ……」
突然のことに、成す術もなく倒れる私。
サイトー:「リサさん、あなたもBOWなんだね。途中で気づいちゃったわ。でも残念ね。私もそうなの」
リサ:「う……そ……」
サイトー:「うちの学校に何をしに来たか分からないけど、あなたに支配権は渡さないわ。だから、ここで死んでもらうね」
ドスッ!ドスドスドスドスッ!!
リサ:「……!……!!」
サイトーから伸びた髪が次々と私の体を突き刺して行く。
一体、サイトーって……何者だったのだろう……?
私はそんなことを考えながら、ついに意識を失った。
“私立探偵 愛原学”シリーズ 完(Bad End)