[2月5日04:00.天候:曇 廃ペンション本館地下1階]
敷島は何とかキャシーの目を逃れて地下室へ飛び込んだ。
成り行き上、結果的にキャシーを倒してしまった感がある。
そこは別館の地下とは別に、何らかの研究施設となっていた。
そして、至る所にKR団の名前が。
敷島:「やっぱりここは、KR団のアジトだったか」
途中で監視室みたいな部屋に入る。
それにしても、この研究室でさえ、黒いロボット以外は無人だ。
果たして、ここにいたはずのKR団員はどこに行ってしまったのやら……。
敷島:「セキュリティーシステムか。これで地下室のセキュリティを解除できそうだな」
敷島はキーボードを叩いて、地下室のセキュリティシステムを解除した。
ついでにあのウザい黒いロボットも、これで稼働停止にできないか考えたが、さすがにそれはムシが良過ぎたようだ。
あくまでここで解除できるのは、防犯センサーと電子ロックだけのようである。
敷島:「お?監視映像が録画されている。ついでに観てやろうじゃないか」
敷島は早速それを巻き戻してみた。
敷島:「ん?」
所詮は防犯カメラに毛を生やしただけの代物。
音声は入っていない。
KR団員と思しき者達は作業服にヘルメット、そしてゴーグルにマスクを着けていた。
だから素顔は分からない。
だが、どうも何かのトラブルがあってここを放棄したのだということが見て取れた。
別のカメラに切り替えてみると、団員達が慌てふためくのと前後して、上空を2機のヘリコプターが飛行していった。
あれは、警察のヘリコプターだろうか?
あいにくとカメラの解像度が悪く、しかもその角度ではヘリコプターの後ろ姿しか見えなかった。
いずれにしろ、団員達はヘリコプターの飛来に驚き、恐らくはKR団の敵と思われる組織のヘリだろう、それに見つかったと思って逃げ出したのかもしれない。
そして、映像にはこんなのも映っていた。
敷島:「アリスの両親……!」
マークとキャシーが、何かもめていた。
もめている相手は、あのKR団員。
この廃ペンションの使い方を巡って、トラブルにでもなったのだろうか。
敷島:「うわ……エグ……!」
ついにはブチギレた団員がマークとキャシーを射殺してしまった。
そして、仲間に何かを言って研究施設の奥に死体を運ばせている。
敷島:「なるほど。殺したついでに、サイボーグ化の実験台になってもらおうって魂胆だったのか。どうしようもない連中だな」
敷島は少し真相が分かった気がした。
あとは、どうしてアリスの両親がここでペンションを営んでいたのかだが……。
敷島:「おっと。ゆっくりもしていられないな。シンディに追いつかれちまう」
ガシッ!(敷島の右肩がガッシリ掴まれる)
敷島:「え……?」
マーク:「俺に追いつかれることは想定していなかったか?ん?」
敷島:「あっ……えーと……ですね……」
マーク:「お、お前は俺から娘を奪い、しかも妻まで殺した。意味が分かるか?」
敷島:「いやいや!お義母さん殺したの、黒いロボットっスよ!」
だが、マークは聞いていなかった。
マーク:「お前はここで死ぬんだ……!」
敷島:「へ、へへ……お義父さん、ここは1つ話し合いましょうよ?ね?話せば分かりますって」
マーク:「仮にも娘が惚れた男だ。死ぬるべき場所は、もっと別の場所がいいな。いい場所へ連れて行ってやる」
敷島:「ええ〜……?」
敷島はマークに首根っこ掴まれた状態で、監視室から連れ出された。
黒いロボット:「ギュルルルルル!」
監視室の外では黒いロボットが2機ほど待ち構えていたが、別にマークの従者というわけではないようだ。
黒いロボット達は敷島に手持ちの銃火器の照準を合わせたのだが……。
マーク:「邪魔だてするな!!」
マークはマルチタイプ並みの腕力で、そのロボット達を殴り壊してしまった。
マーク:「フザけた連中め……!お、俺の家をこんなポンコツ共なんかに……!」
敷島:「それはKR団か?」
マーク:「黙って歩け。こっちだ」
だが途中で敷島は、ある物を発見してしまう。
マーク:「あ?何だ?何をしてる?フザけていると、ここで殺すぞ?」
敷島:「え?いや、知らないの?」
しゃがんで進む敷島に、マークは苛立った顔を見せた。
マーク:「何がだ?立て。立って歩け」
敷島:「そうか。知らないんだー」
敷島はバタバタと匍匐前進を開始した。
マーク:「この野郎、フザけるな!!」
マークが持っていた大型ハンマーを振り上げて、敷島に追い掛けてくる。
だが!
ブチッ……!(何かのワイヤーが切れる音)
チュドーン!!
マーク:「うおっ!?」
敷島:「意外と強い火薬!」
ワイヤー式の爆弾が爆発した。
要はピアノ線のようなワイヤーを通路の途中に張っておく。
敵が知らずにそのワイヤーを切ってしまうと、仕掛けられている爆弾が爆発するというトラップだ。
マークが知らないということは、KR団が仕掛けていったのだろう。
マーク:「く……くく……!もう許さんぞ!!」
敷島:「さすがはサイボーグ!人間だったら、もうあの爆弾でアウトなのに!」
そのワイヤー爆弾なのだが、ワイヤーの先にある爆弾には赤いランプが点灯しているので、それをいち早く見つければ、気づくことができる。
また、ピアノ線といっても光には反射するのか、明るい場所では何となく分かった。
敷島:「うわっ、またあった!」
匍匐前進で潜り抜けようとするのを想定しているのだろう。
今度は低い位置にワイヤーがあった。
それを敷島は飛び越える。
敷島:「ちょっとオジさん!この先、爆弾注意!」
マーク:「うおおおおおおっ!爆弾が何だぁぁぁぁぁッ!!」
敷島:「ええーっ!?」
マークが爆弾を爆発させても、お構いなしだ。
敷島:「とんでもねぇ!ありゃ確かに化け物だ!」
敷島は逃げ回るのではなく、一旦隠れてやり過ごすことにした。
取りあえず、手近な木箱の中に隠れる。
マーク:「ん?どこに行きおった?隠れても無駄だぞ」
マークは今度は斧を持っていた。
マーク:「うらあぁぁッ!!」
そして手近にある木箱を叩き壊す。
敷島:(ヤベッ!もしかして、選択肢間違えた!?)
マークは次々と木箱を壊していく。
マーク:「ふはははははは!この部屋に隠れているのは分かっているぞ!そして隠れられる場所と言えば、箱の中のみ!箱ごと叩き壊してくれる!」
敷島:(マジ、選択肢間違えたような気がします。皆さん、さよ〜なら〜)
敷島は何とかキャシーの目を逃れて地下室へ飛び込んだ。
成り行き上、結果的にキャシーを倒してしまった感がある。
そこは別館の地下とは別に、何らかの研究施設となっていた。
そして、至る所にKR団の名前が。
敷島:「やっぱりここは、KR団のアジトだったか」
途中で監視室みたいな部屋に入る。
それにしても、この研究室でさえ、黒いロボット以外は無人だ。
果たして、ここにいたはずのKR団員はどこに行ってしまったのやら……。
敷島:「セキュリティーシステムか。これで地下室のセキュリティを解除できそうだな」
敷島はキーボードを叩いて、地下室のセキュリティシステムを解除した。
ついでにあのウザい黒いロボットも、これで稼働停止にできないか考えたが、さすがにそれはムシが良過ぎたようだ。
あくまでここで解除できるのは、防犯センサーと電子ロックだけのようである。
敷島:「お?監視映像が録画されている。ついでに観てやろうじゃないか」
敷島は早速それを巻き戻してみた。
敷島:「ん?」
所詮は防犯カメラに毛を生やしただけの代物。
音声は入っていない。
KR団員と思しき者達は作業服にヘルメット、そしてゴーグルにマスクを着けていた。
だから素顔は分からない。
だが、どうも何かのトラブルがあってここを放棄したのだということが見て取れた。
別のカメラに切り替えてみると、団員達が慌てふためくのと前後して、上空を2機のヘリコプターが飛行していった。
あれは、警察のヘリコプターだろうか?
あいにくとカメラの解像度が悪く、しかもその角度ではヘリコプターの後ろ姿しか見えなかった。
いずれにしろ、団員達はヘリコプターの飛来に驚き、恐らくはKR団の敵と思われる組織のヘリだろう、それに見つかったと思って逃げ出したのかもしれない。
そして、映像にはこんなのも映っていた。
敷島:「アリスの両親……!」
マークとキャシーが、何かもめていた。
もめている相手は、あのKR団員。
この廃ペンションの使い方を巡って、トラブルにでもなったのだろうか。
敷島:「うわ……エグ……!」
ついにはブチギレた団員がマークとキャシーを射殺してしまった。
そして、仲間に何かを言って研究施設の奥に死体を運ばせている。
敷島:「なるほど。殺したついでに、サイボーグ化の実験台になってもらおうって魂胆だったのか。どうしようもない連中だな」
敷島は少し真相が分かった気がした。
あとは、どうしてアリスの両親がここでペンションを営んでいたのかだが……。
敷島:「おっと。ゆっくりもしていられないな。シンディに追いつかれちまう」
ガシッ!(敷島の右肩がガッシリ掴まれる)
敷島:「え……?」
マーク:「俺に追いつかれることは想定していなかったか?ん?」
敷島:「あっ……えーと……ですね……」
マーク:「お、お前は俺から娘を奪い、しかも妻まで殺した。意味が分かるか?」
敷島:「いやいや!お義母さん殺したの、黒いロボットっスよ!」
だが、マークは聞いていなかった。
マーク:「お前はここで死ぬんだ……!」
敷島:「へ、へへ……お義父さん、ここは1つ話し合いましょうよ?ね?話せば分かりますって」
マーク:「仮にも娘が惚れた男だ。死ぬるべき場所は、もっと別の場所がいいな。いい場所へ連れて行ってやる」
敷島:「ええ〜……?」
敷島はマークに首根っこ掴まれた状態で、監視室から連れ出された。
黒いロボット:「ギュルルルルル!」
監視室の外では黒いロボットが2機ほど待ち構えていたが、別にマークの従者というわけではないようだ。
黒いロボット達は敷島に手持ちの銃火器の照準を合わせたのだが……。
マーク:「邪魔だてするな!!」
マークはマルチタイプ並みの腕力で、そのロボット達を殴り壊してしまった。
マーク:「フザけた連中め……!お、俺の家をこんなポンコツ共なんかに……!」
敷島:「それはKR団か?」
マーク:「黙って歩け。こっちだ」
だが途中で敷島は、ある物を発見してしまう。
マーク:「あ?何だ?何をしてる?フザけていると、ここで殺すぞ?」
敷島:「え?いや、知らないの?」
しゃがんで進む敷島に、マークは苛立った顔を見せた。
マーク:「何がだ?立て。立って歩け」
敷島:「そうか。知らないんだー」
敷島はバタバタと匍匐前進を開始した。
マーク:「この野郎、フザけるな!!」
マークが持っていた大型ハンマーを振り上げて、敷島に追い掛けてくる。
だが!
ブチッ……!(何かのワイヤーが切れる音)
チュドーン!!
マーク:「うおっ!?」
敷島:「意外と強い火薬!」
ワイヤー式の爆弾が爆発した。
要はピアノ線のようなワイヤーを通路の途中に張っておく。
敵が知らずにそのワイヤーを切ってしまうと、仕掛けられている爆弾が爆発するというトラップだ。
マークが知らないということは、KR団が仕掛けていったのだろう。
マーク:「く……くく……!もう許さんぞ!!」
敷島:「さすがはサイボーグ!人間だったら、もうあの爆弾でアウトなのに!」
そのワイヤー爆弾なのだが、ワイヤーの先にある爆弾には赤いランプが点灯しているので、それをいち早く見つければ、気づくことができる。
また、ピアノ線といっても光には反射するのか、明るい場所では何となく分かった。
敷島:「うわっ、またあった!」
匍匐前進で潜り抜けようとするのを想定しているのだろう。
今度は低い位置にワイヤーがあった。
それを敷島は飛び越える。
敷島:「ちょっとオジさん!この先、爆弾注意!」
マーク:「うおおおおおおっ!爆弾が何だぁぁぁぁぁッ!!」
敷島:「ええーっ!?」
マークが爆弾を爆発させても、お構いなしだ。
敷島:「とんでもねぇ!ありゃ確かに化け物だ!」
敷島は逃げ回るのではなく、一旦隠れてやり過ごすことにした。
取りあえず、手近な木箱の中に隠れる。
マーク:「ん?どこに行きおった?隠れても無駄だぞ」
マークは今度は斧を持っていた。
マーク:「うらあぁぁッ!!」
そして手近にある木箱を叩き壊す。
敷島:(ヤベッ!もしかして、選択肢間違えた!?)
マークは次々と木箱を壊していく。
マーク:「ふはははははは!この部屋に隠れているのは分かっているぞ!そして隠れられる場所と言えば、箱の中のみ!箱ごと叩き壊してくれる!」
敷島:(マジ、選択肢間違えたような気がします。皆さん、さよ〜なら〜)