報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

仙台滞在2日目

2014-05-05 22:33:46 | 日記
 2日目の今日は、こちらの友人と男子会である。
 友人の車で仙台市内を走り回ったが、まあまあ充実した内容だった。
 小説のネタにできそうな部分もあったし、いい取材にもなったと思う。

 私を入れた4人だったが、全員30代でありながら、既婚者はたったの1人だけ。
 実にムサい男子会だったのだった。
 で、この歳になるともう、将来のこととかの話はしなくなったりw

 一応ね、友人達は私が日蓮正宗の信仰をしていることを知っている。が、やはり私を見て入信決定(けつじょう)はしてくれない。
 ああ、大丈夫。少なくとも、学会員とかはいないから。
 前にカラオケで“森ケ崎海岸”(学会歌)を熱唱してやったら、全員、
「この歌知ってる?」
「いや、知らん」
「誰の歌?」
 といった感じだったから。
 某武闘派集団から見れば、
「バカタレが!キミのその行為は信仰者にあるまじき謗法行為である!直ちに荻窪まで来なさい!」
 といった感じだろうが、うるせぇや、こっちにはこっちのやり方があるんだよ。
 文句あんなら、ブクロまで来いや。ミンチにしてやっからよ、といった感じである。
 少なくとも折伏に当たって、相手がどういった信仰をしているかを把握することは大事である。
 しかし、正面切って聞くことは憚れるものだ。
 少なくとも学会歌歌ってみて、何かしら反応したら学会員だと分かるからいいじゃないか。
 これも折伏の為の作戦だよ。
 顕正会員は血脈から外れている上に何も考えずになりふり構わずやるから、終いには逮捕されて会館が家宅捜索されるのだ。

 話がズレてしまった。
 それを踏まえた上で、
「ユタっちの宗教じゃ、同じグループ(法華講のことか)の女性とか紹介とかしてくれないの?」
 と聞かれたが、そんな話は聞かないねぇ……。バカ正直にそう答えるのも味気無いので、
「法華講といっても、うちのお寺は結構個人主義が浸透しているから、そういったことは無いね。まあ、地方の小さなお寺ならあるんじゃない?」
 と、答えておいた。
 まあ、私もその個人主義のおかげで、ぎりぎりの所で辞めずに済んでいるのだ。
 あれこれ口うるさく言われていたら、とっくに私はまた無宗教に戻っていたことだろう。
 ただ、大きな欠点が1つあって、私のように既に顕正会を体験している場合はいいのだが、そうでない生え抜き信徒で個人主義に甘んじている場合、顕正会員の口車に乗せられて、顕正会へ行ってしまう恐れがあるということだ。
 そして体験発表して顕正新聞に載り、山門入り口さんに破折される……と。
 個人主義に甘んじて、あまりお寺の活動に参加しないから、実状を知る由も無い。
 だけど幹部に言われて、宗門の悪口を書かなきゃいけない。
 で、内容ちぐはぐな体験発表になってしまうのだろうね。

 私も人のことを言えたクチではない。
 顕正会のことは知ってるいるから、今更顕正会員の口車に乗せられて顕正会に行くことはまず無いが、学会畑を歩いたことが無いのがネックだ。
 学会員の方が何枚も口は上手だろうから、私の場合、それに乗せられる恐れがある。
 いかに宗門がリーフレットを作成しているとはいえ、先方は既に織り込み済みだろう。
 もっとも、こんなテキトー信心の信徒を欲しがるかは【お察しください】。
 枯れ木も山の賑わいの顕正会ならそれでもいいのだろうが、学会はそうでもないのだろう?
 即戦力が欲しいのなら、私は声を掛けられることすら無いだろう。

 厳虎独白にも書いたが、婦人部などのオバちゃんが世話焼いてくれなくなったのも、信徒が増加しているが故と見て良い。
 私も含めてだが、元顕正会員だの元学会員だの、はたまた海外信徒だのと、見た目にも罪障の強い者や日本語も通じない者ばかりが入信してくるようになって、とても紹介したい人間がいなくなったのも1つの原因かと。
 古き良き時代、妙信講や創価学会が好き勝手なことをしていた時代が、実は今より良い時代だったりして。
 だとしたら、悪い時に入信しちゃったかな???
 まあ、バブル時代が2度と戻ってこないのと同じように、宗門もあの頃には戻れないのだろう。

 そんなことを考えているうちに解散。
 借り物キャラである蓬莱山鬼之助や栗原江蓮については、引き続き原作者さんとの設定がそんなに違わなければ今まで通り使って良いとされた。
 同じ借り物キャラのイリーナやマリアについては、完全に私に使用権(著作権)が譲渡された。
 そちらの原作者さんは、マリアが魔道師になる前のことについては何も考えていなかったようで、私がそれについてアイディアを出したことで、先述のようにしてくれたわけだ。
 せいぜい作中には日蓮正宗のことがぼんやり登場するだけで、作者本人は【禁則事項です】だが、まあフィクションだから許される範囲にとどめておきたい。
 
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“ユタと愉快な仲間たち” 「魔道師マリア」

2014-05-05 16:30:51 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[5月のある日 時刻不明 地獄界“賽の河原” 獄卒詰所 蓬莱山鬼之助]

「あー、目がチカチカする!ちくしょーい!」
 キノは事務室で書類整理の手伝いをさせられていた。
「もう少しで終わるよ」
 近くにいた別の青鬼獄卒が苦笑した。
「これならユタみてーに、冥鉄眺めに行く方がよっぽど楽だぜ」
「そんな仕事無いから。ほら、この書類、そこの棚の上に上げといてくれ」
「あいよ」
 キノは長身を活かして、高い棚の上に書類を置いた。
「ん?何だこれ?外国語で書いてあるじゃん?」
「ああ、それ。見ての通り、外人を取り扱うエリアから来たヤツだね」
「向こうさんには向こうさんの地獄があるだろう?」
「うちでも取り扱うようになったんだよ」
「だからって、英語やフランス語の書類持って来られても読めねぇって」
「まあ、それはそうなんだけど……」
「あ、でも、中は和訳されてるな。少しだけど……」
「今度、和訳担当の部署設置するって話だよ」
「オレにはムリだな。人間界に行って、翻訳機大量購入した方が早くね?」
「それを言っちゃー、おしまいよ」
「だな」
 2人して笑う。
 風が吹き込んで来て、その書類が舞い上がる。
「うおっと!いけねっ!」
 数枚ほど舞い上がった書類をキノを拾い上げた。
「ふう、セーフ!」
「紛失したら大変なことになってたぞ〜」
「いや、全く」
 キノは冷や汗を拭って、拾い上げた書類を見た。
「ん?」
 その書類は一部が和訳されたもの。
 その中に、
『マリアンナ・スカーレット』『アンジェラ』
 という文字が見て取れた。
(マリアンナって確か……あの、おもしろ魔道師の……?気のせいか?)

[同じ時期 長野県内某所 マリアの屋敷 マリア]

「……!!」
 マリアは早朝、目が覚めた。
 寝汗を沢山かいている。
「……どうしたの、マリア?また悪い夢でも見ちゃった?」
 隣のベッドで寝ていたイリーナが声を掛けた。
「……お察しの通り」
「最近見ないようになってたのにねぇ……」
「何故……?」
「答えを出す前に、着替えてシャワー浴びてきな。魔道師でも風邪引くよ」
「行ってくる」
 マリアはベッドから出た。
 すぐに付き人……マリアの操る人形だが、それが先導を始めた。
(あのコの業は、そう簡単には解消できないからねぇ……)
 イリーナはそう思って、再び横になった。
 夢占い(というか予知夢)も生業とする魔道師にとって、悪夢を見ることはけして異常なことではない。
 しかしマリアの場合、5月に入ってから特にそれが相次いだのである。
(まあ……5月くらいだったもんねぇ……。あのコが魔道師の修行を始めたのは……。んー……)
 イリーナ、何かいい考えが?
「クカー……」
 ……ではないようだ。

[同じ時期の昼間 埼玉県さいたま市中央区 ユタの家 稲生ユウタ]

「ふんふーん♪」
 ユタは部屋でPCのキーボードを叩いて、大学に出すレポートを作成していた。
「ご機嫌だね、ユタ?」
 茶を持ってきた威吹が話し掛けた。
「これが終われば、もうすぐマリアさんに会える❤」
「えっ、あの魔道師また来るの?」
「今度はディズニーリゾートにでも行こうかなぁ……」
「ゴールデンウィークの時期に、勇気ありますね。かなり混んでますよ」
 カンジもやってきた。
「先生、お茶菓子お忘れですよ」
「おっと、いけねっ!」
「ありがとう。もうすぐ終わるから」
 ユタはにこやかに答えた。

 そして……。
「とはいうものの、いつもと同じさいたま市じゃ飽きてくるなぁ……」
 レポート作成も終わって、階下に降りて来たユタはそう呟いた。
「それじゃ、都内へ行かれたらどうですか?いかに魔道師と言えども、特にマリア師はあまり東京を知らないのでは?」
 カンジがそう助言する。
「都内なぁ……」
 ユタは首を傾げた。
 まさか、自分の所属末寺に連れて行くわけにもいくまい。
 本物の人間ではないからだ。
「で、その魔道師はいつ来るんだ?」
「えーと……」
 その時、家のインターホンが鳴った。
「おおっ❤」
「噂をすれば……か」
「オレが出ましょう」
 カンジがポーカーフェイスを崩さぬまま、玄関に向かった。
「こーんにーちはーっ!世界の魔道師、参上っ!」
 イリーナがハイテンションで登場する。
「……何用だ?アラミレBBA?」

 ドゴッ!(←カンジの顔面にイリーナの右フックが直撃)

「わーっ、カンジ!大丈夫か、しっかりしろ!」
 威吹が鼻血を流しながら仰向けに倒れるカンジを助けに行った。
 カンジはポーカーフェイスを崩さぬまま【以下略】。
「何で妖狐族ってのは、学習能力が無いかねぇ……」
 因みにアラミレというのはアラウンド・ミレニアムのことで、イリーナの実年齢が1000歳以上で、BBAはババァのこと。
「あ、イリーナさん。こんにちは」
 奥からユタが恐る恐るといった感じで出て来た。
「こんにちは、ユウタ君」
「あ、あの……マリアさんは?」
「マリアったら、ちょっと具合が悪くなっちゃってねぇ……。今日は来られないかもしれないのよ」
「ええーっ!?」
 ユタは思いっきり残念そうな顔をした。
「なもんで、師匠の私が代わりに来てあげたよ」
「いや、お前は余計だと思うが……」
 威吹は倒れたカンジの手当てをしながら言った。
「まあまあ、威吹。せっかく来てくれたんだから。イリーナさん、どうぞ中へ」
「ユウタ君は素直でいい子だねぃ。マリアと一緒にさせても安心だわ!」
「ありがとうございます」
「……オレは反対だけどな」
 威吹はポツリと言った。
「おい、魔道師。ユタには隠し事は無しにしろよ?お前の弟子と一緒にさせるつもりなら、あいつの過去についてもユタに教えるんだ」
「『知らぬが仏』という諺があるんだけどね」
「『知ったら閻魔』というわけでもあるまい?それとも……そうなのか?」
「それは後々、追々、ユウタ君に決めてもらいましょう」
「だから!ユタに負担掛けさせるなと言ってるんだ!」
「ユウタ君、紅茶入れられる?」
「あ、はい。ちょうど日東紅茶があったかな……」
「くぉらっ!無視するんじゃねぇ!」
 威吹は鬼族に負けず劣らずの牙を剥き出しにしたが、
「いいから、威吹はカンジ君の介抱してなよ」
 “獲物”であるユタに突っ込まれ、威吹は黙らざるを得なかったのである。
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