報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

股尾前科はJR西日本に多い?

2013-09-16 18:22:48 | 日記
駅に停車の無人列車、強風で?深夜2キロ走る 加古川線(朝日新聞) - goo ニュース

 これと似た事案の動画がネット上にある。

 http://www.youtube.com/watch?v=3aDhpe9inBk

 動画は架空の路線、駅であるが、股尾運転士の制服や登場する車両がキハ120系に酷似しているところを見ると、JR西日本を意識しているものと思われる。
 このキハ120系、今ではトイレが取り付けられているが、当時は無かったようだ。ただ、駅に到着してから数時間後に車両が逸走していることから、駅のトイレに行ってから手歯止めをしても十分に間に合ったはずなので、運転士の不手際と言わざるを得ない。
 動画ではそうだが、上記記事にあるような事件ではどうだったのか不明だ。ニュアンス的には、やはり運転士の不手際っぽそうな含みを持たせているが、まさか記者が股尾前科を知っていて意識して書いたのでは……ないだろうな、まさか。
 思想的には真っ赤っかなサヨクの朝日新聞だが(在日朝鮮人の犯罪に関して、頑なに通名だけで報道しているくらいだ)、意外と鉄道記事は充実しているのが悩ましい。同じく左寄りの毎日新聞も、マイナビなどでよく鉄道を特集していたりするので、もっと右寄りの新聞社も頑張ってほしい。

 台風が過ぎ去ったが、全国的に色々と爪痕を残したようである。私の場合も棚ボタで、大宮駅から乗った埼京線上り電車が21番線から出るという珍現象に遭遇することができた。大宮駅21番線というのは、川越線方面に向かう下り専用ホームで、そこから上り電車が出たという現象だ。この時点で既に、埼京線と川越線の直通運転が中止されているものと思わなくてはならない。実際どうだったのかは不明だが。仮に直通運転が中止された場合、川越~大宮間を行ったり来たりするハメになった電車は大宮駅の何番線に到着するのかというと22番線である。22番線のホーム看板が緑色ではなく、グレーになっているのはこの為である。
 川越方面に向かう乗客が誤乗しないかと期待心配したが、残念ながら幸いにも、私が乗った車両では見られなかった。ちっ!
 夕方の天気予報では、台風の吹き返しに注意とある。そう。雨の心配は無いが、台風の置き土産である吹き返しの強風に注意しなくてはならない。
 女子中高生のみんな~!スカートに注意だぞ~!(←どうしてそーゆー発想になる???)
コメント (3)
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こんどの特急 台風 18号は ただいま 東海地方を 通過中 です

2013-09-16 11:01:48 | 日記
 “ボーカロイドマスター”より。前回の続き。

[17:30.同場所 鏡音レン]

 想定外のことが起きたみたいだ。確かに女子中学生の部屋に、同じ年頃とはいえ、男がいたらマズいだろう。
 そこでボクは、いい方法を思い出した。
「……もう大丈夫よ」
 由紀奈が合図を出してくれて、ボクはクロゼットから出た。
「えっ!?」
 由紀奈は驚いた。それもそのはず。クロゼットの中に隠れたのは男だったはずなのに、出てきたのは女だったから。
「どう?」
 ボクは笑みを浮かべた。
「たまにライブで、ボクと双子の姉のリンが入れ替わるなんてサプライズをやることがあるんだ。今回のライブでリンはいなかったけど、それでも入れ替わりをやってみようなんて話もあってさ、リンの服だけ持ってきたんだ。結局時間が無くて、できなかったけどね」
「へえ……」
「男女の違いはあっても双子だから顔は同じだし、まあ、設定年齢14歳じゃ、そんなに変わんないから。でね……」
 ボクは発声機能を調整した。
「こうやって、リンの声を出すこともできるよ」
 リンの声はボクの声より高い。当たり前だ。だけど普通の発声はともかく、これで歌うと歌唱機能に何か悪いらしく、故障したことがあった。原因が分かるまで、ボクがリンの声で歌うことは禁止されている。
「……というわけで、これで歌うことは無いけど。あくまで、ライブの最中のパフォーマンスの時だよね」
「ちょっと、由紀奈。誰かいるの?」
 マザー、カムバーック!
「あ……!」
「あ……!」
「あ……!」
 一瞬の沈黙。だけどボクは咄嗟にリンの声のままで言った。
「お邪魔してます。ボク……じゃなかった。わたし、由紀奈ちゃんの友達で、鏡音リンです」
 多分、リンならこう言うだろう。ボクは努めてにこやかに挨拶した。それが功を奏したのか、お母さんは少し安心したようだ。
「あ、そうなの。さっきここにいなかったらびっくりしちゃった」
「すいません。ちょっとそこにいたもので……」
 ボクはベランダを指差した。由紀奈が飛び降りて来た所だ。外から部屋に入るドアからは見えにくい。
「そうだったの。ゆっくりしていってね……って、言いたいところなんだけど、今日はこれから出かけないといけないの」
「あ、はい。一息ついたら、すぐ帰ります」
 どうにか取り繕えたようだ。良かったぁ、リンに変装してて。でなかったら、大騒ぎだったろう。
 お母さんが部屋から出て行くと、
「これから出かけるって、外食でもするの?」
 と、ボクは聞いた。
「ううん。御飯食べてから出かけるの」
「どこへ?まさか、塾とか?」
「……塾の方がよっぽどマシだよ」
「えっ?」
「御飯食べてく?」
「ゴメン。ボク、ロボットだから“食べる”ことができないんだ。バッテリーが充電できればOKだよ」

 ボクはリンの姿のまま、夕食の準備をしているお母さんに挨拶して、団地をあとにした。たけど、ボクはスムーズに帰ることはできなかった。
「鏡音レン」
「は、はい!?」
 怒気を孕んだその声は、エミリーだった。険しい顔をして、腕組みをしている。
「ここで・何をしている?予定帰宅時間を・大幅に・オーバーしている。また、コースも・無断で・変更している。更には・バッテリー切れの・アラームが・鳴りっぱなしだ」
「は、はい……。ごめんなさい……」
「ドクター南里は・お怒りだ」

[18:00.南里ロボット研究所 鏡音レン]

 ボクはエミリーに両脇を抱えられ、彼女自慢の超小型ジェットエンジンで、一気に研究所まで連れ帰られた。で、そんなボクを待っていたのは……。
「ぶあっかもーーーーん!!」
 南里博士のお説教だった。因みにこの時の怒声は研究所の外にまで聞こえたらしく、自治会費を取り立てに来た、博士の天敵であるところの自治会長の田村のお婆さんも日を改めたくらいだ。
 結局ボクは先にエミリーが断罪したボクの3つの罪について、延々と夜遅くまで説教を食らうハメになった。
 大学の講義の後で立ち寄った“なっちゃん”こと、赤月奈津子博士がツッコミを入れてくれなかったら、それこそ朝まで説教されていたかもしれない。
「南里先生。人間の子供じゃないんだから、説教したってしょうがないじゃないですか」
 なんて。
 博士が皆言いたいことを言ってくれたおかげで、そのなっちゃんやプロデューサーからはそんなにキツいことは言われなかったけど。

[翌日09:00.南里研究所 鏡音レン]

 ボクは昨日の行動について、メモリーを解析された。メモリーは着脱可能なので、それを外して新しいものを取り付ければいい。だから、解析中は何もできないわけじゃない。だけどボクは一応、研究所内謹慎処分を受けた。この前はウィルスに感染してしまったとはいえ、プロデューサーを刺したことで謹慎だし、ボーカロイドで2回も謹慎食らったの、ボクだけだな。
 研究所エントランスにあるアップライト・ピアノを弾いているのはエミリー。プロデューサー曰く、
「誰も知らないマイナーな曲しか弾かない」
 とのこと。頼めば持ち歌の伴奏をしてくれるので、それでボク達が歌うこともある。今日は結構アップテンポの曲を弾いている。ピアノの楽譜を置く台にはモニタがあり、タイトルを見ると、『人形裁判』とか書いてあった。
「おはよう」
「あ、おはようございます」
 そこへプロデューサーが出勤してきた。
「昨日は大変だったな」
「いえ。ボクも、すいませんでした」
「俺も後で所長に怒られたよ。『ちゃんと帰り方の指示を出さんかい。人間じゃないんじゃぞ』なんて」
「はは……」
「自分がレンを人間の子供のように怒ってたくせにな。あはははは!」
「人の悪口を言う時は、もっと影でこそこそ言うもんじゃよ?」
「はい?ああっ!」
「解析が終わった。データのバックアップ作業をしておいてくれ」
「あ、はい。それで、どうでした?何かレンの行動に不審な所はありましたか?」
「自殺未遂の少女を救ったことは、素晴らしいことじゃと思う。これだけは褒め称えたい。それ以外わしは特段気にはならなかったんじゃが、平賀君が物凄く気にした場面があっての」
「えっ?」
 すると奥から深刻な顔をした平賀博士がやってきた。
「レン、ちょっと話がある」
「はい?」
「こっちに来てくれ」
 ボクは奥の研究室に連れて行かれた。その途中、後ろから、プロデューサーと南里博士との会話が聞こえてくる。
「一体、何ですか?」
「わしは気にならなかったんじゃが、とにかく平賀君が大きく反応するものが映り込んでいたそうじゃ。わしにも教えてくれんかった。変わった弟子じゃの」
(あんたが言うな!)
 ……恐らくプロデューサーは、心の中でそう突っ込んだことだろう。
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