報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

ボツネタはあくまでボツネタ

2013-09-17 19:39:27 | 日記
 “ボカロマスター”より。更に続き。

[10:00.南里ロボット研究所 鏡音レン]

 何だか、面倒なことになったなぁ……。ボクは研究室に連れて行かれて、由紀奈の机の上にあった本と新聞について聞かれた。
「顕正新聞はともかく、折伏理論書まであるということは、間違いなくあの家は顕正会員の家だ」
 と、平賀博士が断言するように言う。
「しゃ、しゃくぶく?!けんしょう……!?す、すいません、博士。漢字変換できません」
「そうなってくると、マズいことになるぞ」
「何でですか?」
「その女の子が飛び降り自殺しようとした原因、顕正会の害毒のせいってこともあるからな」
「は、博士?何を言って……」
「うちの大学でも、顕正会員が他の学生を勧誘して大問題になったことがある。それに……自分は、法華講員でね。見過ごすわけにはいかないんだよ」
「ほ、ホッケこう……??」
「レン。その子に家の案内してくれ」
「え?でも、ボクは謹慎中……」
「自分が許す!早く来い」
「えぇえ……?」

[10:30.市営中吉台団地 鏡音レン]

 何だか、今日の平賀博士は怖い。ボク達の整備や新しいソフトウェアをアップデートする時なんか、いつも優しいのに……。南里博士の若い頃も、こんな感じだったんだろうか。
 ボクは今、平賀博士の車で団地に向かっている。今日は日曜日だけど、受験生だから塾とかにいるんじゃないのかなぁ?ボクがそう思っていると、
「ほぼ100パーそれはない」
 とのこと。何で?
「顕正会員はどんなことでも、活動を最優先させる傾向がある。由紀奈さんはまだ中学生で入会資格は無いはずだが、親が日曜勤行に連れて行ったり、ビデオ放映に連れ出しているはずだ。受験勉強そっちのけでな」
「ええっ!?でも、由紀奈は昨夜、出かけたみたいですよ?」
「あいにくと仙台市内には自宅拠点は無い。泉区在住の顕正会員ですら、遠く離れた太白区富沢の仙台会館に行かざるを得ない」
「あの時間にですか?」
「昨日、仙台会館で19時からビデオ放映があったんだよ」
「あっ!?」
「それからすぐに帰るわけでもなく……夜遅くまで付き合わされて……かわいそうだと思わないか」
「は、はい……」
 でもどうして、博士はそんなこと知ってるんだろう?ボクのメモリーには、顕正新聞の一面記事がチラッと映ってただけで、そこにそんなことは書いてなかったと思うけど……。
 とにかく、ボク達は団地に着いた。
「この時間じゃ、家にいないかな?」
 ボクは博士と一緒に、由紀奈の部屋を訪れた。何度かインターホンを鳴らすが、博士の予想した通り、誰も出ない。
「うん、やっぱりな。仙台会館にいるか、それともどこかで集会やってるかのどっちかだろう」

[10:45.団地管理人室前 鏡音レン]

 その後、平賀博士は管理人室を訪れた。年配の管理人のオジさんは平賀博士の質問に、目を丸くしながらも答えてくれた。
「そうですね。池波さん、いつも毎週日曜日は朝早くから留守にしてますよ。帰宅時間ですか?うーん……。ちょっとそれは……。でも私がこの受付に座っている間……20時までなんですけどね、それまでに帰ってくることはないですよ」
「ええっ!?」
 ボクは驚いた。
「やっぱりな……」
 博士は溜め息をついた。
「ひどい……」
「ご近所の方々から、何か苦情とかは出ていませんか?」
「ちょっと、そういうことは……」
 さすがの管理人さんも難しい顔をした。
「誰にも口外しませんよ」
 と博士は言うが、それでも渋る。今はプライバシー保護とか厳しいからな。と、その時だった。
「あの、ちょっといいですか?」
 と、中年のオバさんが割って入る。
「は?」
「管理人さん!またですよ!池波さんったら、またこの宗教の本をうちのポストに!」
「あっ、うちも一昨日やられた」
 思い出したかのように、エントランス前を掃除していた自治会員と思しきオジさんも言ってくる。
「何だかこの1号棟から苦情が出たからなんだか知らないけど、今度は2号棟とか3号棟とかでもやってるみたいですよ」
「ひどいな……」
「ええ」
「うちのお寺みたいに、三門前でリーフレット配り程度にしておけばいいものを……。すいません、そのポスティングされたものって何ですか?」
 博士は苦情を言いにきたオバさんに聞いた。
「これよ。全く。気味悪いったらありゃしない」
 オバさんが封筒から出したものは、タイトルからして物騒なものだった。
『日本は必ず滅ぶ』
 なんて……。
「うわ……」
 平賀博士は眉を潜めていた。
「ちょっとこれ、頂いちゃってもいいですか?」
「どうぞどうぞ。何なら、『ケンセイ新聞』?っていうの?そんなのも入れられたから、持って行きます?」
「人が嫌がってるのに、何度もポスティングしたらマズいだろうに……」
 博士は嫌悪感を露わにしていた。一体、顕正会って何なんだろう?そもそも博士って、何者?

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 リメイク前の設定から持ってきたボツネタです。リメイク前の作品を書いていた時は、今よりもっと熱心な法華講員だったもんで、平賀が熱心な法華講員、敷島も脱講中の元講員という設定でした。で、顕正会をさんざんコキ降ろしていたという……。
 リメイク後の作品は作者が脱講中だったもんだから、全員が無宗教で、顕正会も出てきません。
コメント (2)
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本日、通院につき

2013-09-17 18:07:19 | 日記
 何だかんだ言って、昨日で当ブログは1周年であった。1年もつとは思わなかった。急進的な法華講員や顕正会員にまた潰されるものかと思っていたのだが、意外と大丈夫なようだ。
 さて、今日は通院であった。おかげさまで大して悪い検査結果も出ず、引き続きの通院さと相成った。
 つぶやきで述べたことなのだが、病院内で面白い掲示物を見つけた。この前通院した時はauだけでしか案内していなかったのだが、私が使用しているドコモでもやり始めた。それは障害者に対する割引サービスである。確認してみると、障害者手帳や療育手帳だけでなく、特定疾患医療受給者証でも対象になるとのことで、早速ドコモショップに行ってみた。その前に病院内に掲示されているので、つい病院で何か案内していると勘違いし、受付を手間取らせてしまった。申し訳ない。
 しかしこれ、ドコモからのお知らせメールには無い。また、ドコモショップで直接案内しているわけでもない。病院の掲示物で見て、初めて知った次第である。……その掲示物があると教えてくれたのは、実は新しい主治医の先生だったりする。急に、
「今使用してるケータイ、どこのですか?」
 なんて聞かれて、前回は、
「ドコモです」
 と答えたら、
「はい、残念でしたー」
 という応答。ハテ?と首を傾げた。で、今回、
「ケータイの話、しましたっけ?」
 と仰るので、
「はい。ドコモです。auでないとダメなんですよね?」
 と答えたら、
「それがユタさんが前回、こちらに来て頂いてからすぐにドコモでも始めたんですよー」
 とのこと。私は昔から、タイミングの運に恵まれない。こればかりは仏法をやっても同じことだろう。御守護に恵まれている信徒さんと一緒に行動すると、あやかれるという悪知恵。
 ドコモショップに行ったら、すんなり契約できた。その前のプラン、『にねん割』は解約させられたけど。でも、解約手数料はタダだった。料金表見ると、あらま安いわねーと、ついオネェの言葉が出てしまうほどだ。
 もっとも、実際どれくらいになるのかは、次の支払日をお楽しみにといったところだが。
 無知はバカを見る、とはかつての顕正会の上長の言葉であるが、正しくその通りだと思った瞬間である。法律にせよ何にせよ、日本という国はそうであるらしい。
 特定疾患医療受給者証があるというのも、かつて通院していた仙台の病院で教えてもらったことだ。教えられているばかりではなく、自分で調べるのも大事だと思うのだが、いかんせん1人で情報収集だと自ずと限度があるからね。ありがたいことだ。
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