報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

予想通りの展開

2013-07-21 21:27:19 | 日記
【参院選】「当選御礼」ネット解禁でつぶやき続々 事務所生中継も(産経新聞) - goo ニュース

 もう選挙も終わったことだし、これをネタにした日記を書いてもいいだろう。
 どうやら参院選でも自公が勝利を収め、衆参ねじれは解消されたもようである。
 今だから白状するが、実は今回の選挙、私が投票するに当たっては、会社の組織票に従った。
 何でも弊社で支援している候補者がいて、その候補者に対する呼びかけが行われていたのだ。支社に遊びに業務で訪れたところ、その候補者の選挙ポスターが貼られていたのにはびっくり。ちゃんと掲示許可のシールが貼られているのを見ると、何だ?会社ぐるみで後援会に入っていたりするのか?
 他に入れたい候補者もいなかったし、幸いこの候補者に投票すれば、結果的に衆参ねじれが解消されることもあって、取りあえず組織票に協力したのだが。

 魔界王国アルカディアは一党制の一院制だが、果たして選挙とかはあるのだろうか。近いうち、そういう所も小説で取り上げてみたい。
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あんまり投票率高くない?

2013-07-21 15:18:58 | 日記
 “新人魔王の奮闘記” 前回の続き

 城下に広がるは、冠水したアルカディアシティの街並みだった。
「どういうことなの!?徹夜で対策したんじゃなかったの!?」
 ルーシーは春明を睨みつけた。
「した……んたけどねぇ……」
「すぐに街の被害状況を調査して報告しなさい!」
「は、はい!」

 ちなみに地方領主に問い合わせてみたが、地方の町や村では被害は無いとのこと。
「地方は被害ゼロで、首都だけ洪水って、どんだけだよ……」
 春明は仕方が無いので、衛兵にボートを用意するよう命じた。
「アベさん、自ら行くのか?」
 サイラスが驚いた顔をした。
「夜通し水害対策に努力してきたつもりだったが、国家権力も力及ばずってところだ。責任者として、街の状況を把握しておきたい」
「そうか。じゃあ、オレも同行しないといけませんね」
「頼むよ」

 因みに城の門は全て閉ざされていた。門を開けると、浸水してしまうからである。
「どうやって外に出る?」
「取りあえず、外にボートを持ってきます。城壁の上から乗ってください」
 と、門衛隊の隊長が言った。
「なるほど」
 屈強な兵士の1人がボートを漕いでくる。5�・6人は乗れそうなボートだ。城壁の前に着けると、その上で待っていた別の兵士が縄梯子をボートの上まで下ろした。
「どうぞ、閣下。お気をつけて」
「ありがとう」
 先にサイラスがボートに飛び乗った。
「サイラス、すげぇ……!」
 今さらながらエルフ族の身体能力の高さに圧倒される。
「はは……。アベさんはゆっくりでいいですから」
 持っていた弓を背中に背負い、アベが降りてくる様子を見ていた。こういう時、スナイパーのテロリストがアベをピンポイントで狙うなら今だろう。それを警戒しているのだ。

 ボートを漕ぐ兵士が1人、サイラスと安倍が乗り、残りは共和党議員が2人乗り込んだ。因みにこの中に横田はいない。
「では、出発します」
「よろしく」
 少し出てから気づいたのだが、街中に緊張感が見られない。春明はつい屋根の上で救助を待つ市民の姿などを思い浮かべたのだが、市民達は自分でボートを漕いだり、水が引くのをおとなしく待っていたり、空飛ぶ魔族は自分で飛んで移動したりしていた。
「……あれ?何か、イメージしてたのとは違うなぁ……。食料とかの問題は?」
 共和党員の1人、ブラウンが指差した。
「ここぞとばかりに、商人が舟を使って移動販売してます」
「ありゃ?」
「え~、新鮮な魚~・!魚はいかが~!」
「あれは王宮御用達の魚屋、『魚匡』ですな。本当に商魂たくましい……」
 コーヒー・フリークスのセバスチャンも同行していて、感心していた。
「そういう問題か?」
 すると他にも、
「えー、街は只今大洪水に見舞われておりますが、『八百富士』は通常営業しておりまーす!あっ、総理~!毎度ご贔屓に~!」
「……商魂たくましいな……」
「ええ」
 店の名前が日本風なのは、春明が新たに王宮御用達の商人達に対して、初めて入札制度を設けたからによる。この際、賄賂を持ってきた者に対しては、贈賄容疑で収監した。
 何気に商人達による利権にメスが入っていたのである。
 と!
「前から何か来る!急いで避けろ!」
サイラスが言った。確かに前方から、水しぶきを上げた何かが突っ走ってくる。
 それはフロントガラスの上に『11』と書かれた路面電車だった。
「あれは魔界高速電鉄軌道線の11系統ですね」
 ブラウンが言う。
「電鉄まで商魂たくましいことだね!」
 軌道も水に浸かって見えないのに、通常営業している電鉄は凄かった。
(こりゃそんなに心配するほどのものでもないのか……?)
「今度は後ろから来た!」
 プァーン!という警笛を鳴らして、今度は『7』と書かれた別の電車がやってくる。
「ラッキーセブンの7系統ですね。党本部へ行くには便利な系統ですよ。これで、洪水があっても本部に行けるのが分かりましたね」
 セバスチャンが言った。
(軌道線って、何系統まであるんだ???)
 春明は首を傾げて、そこでハッと気づく。
「地下鉄は!?この洪水で、水没していたりしてないだろうな!?」
「そうですね。行ってみましょうか。おい、どこか近くの地下鉄駅に着けてくれ」
「了解しました」
 ブラウンはオールを漕いでいる兵士に命じた。
「何か、地下鉄も水没していようが、普通に走ってるような気がするなぁ……」
 そして、そう呟いたのだった。
コメント (2)
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仕事は単純過ぎて、ネタにならない……。

2013-07-21 00:16:40 | 日記
 “新人魔王の奮闘記”より。

 中世から近世のヨーロッパの街並みのような首都、アルカディアシティ。
 常春の国であるアルカディア王国は、豪雪は無いものの、たまに長雨や豪雨が降ることがある。
「人間界みたいに、気象予報ができればな……」
 春明は王宮内にある首相執務室の窓から外を眺め、呟いた。
「年に何度かは洪水の被害があるそうです」
 承認印のハンコをもらいに来た共和党員の伊藤が、春明の呟きに答えた。
「そうなのか。この雨ではどうだい?」
「ビミョーなとこっスね……」
「よし。水害対策本部を設置しよう」
「えっ?」
「日本ではよくやってるよ。ちょっと人を集めてくれ。いざとなったら、魔王軍に災害派遣の指令を出すからな?」
「は、はい」

「What?水害対策本部ですって?」
 王宮内にある大会議場に、ルーシーが顔を出した。続けて言う。
「別に、タイフーンやハリケーンの感じは無いけどね?」
「無けりゃ無いに越したことはないさ。……横田、東地区の33番街辺りはどうだ?」
「土地が低いせいで、冠水気味です」
「やっぱりな。すぐ魔王軍の一個中隊を派遣して、土嚢を積ませるなどするんだ」
「確か、土系のモンスターがいるよ?」
 ルーシーが言った。
「そうか。魔王軍兵士には、それぞれ特徴を持ったモンスターがいるな!それなら、城下への広報役として、雨の中空が飛べる……」
(春明、やるねー)
 ルーシーは目の前にいる首相の仕事ぶりに関心した。
(そこは雨の多い国の出身だからかな……)

 実際、王宮の対策ぶりに市民達も驚いていた。それまでは、水害対策など全部自分達がやるものだとばかり思っていた。しかし今は魔王軍がやってきて、率先して対策を行っている。
「今度の新しい魔王様と人間の首相は、どこか違うな」
「人間界のやり方なんだろうね、きっと」
「随分と気に掛けて下さってるんだねぇ……」

 因みに雨はルーシーの魔力を使った予想によると、夜半過ぎまで強く降り、明け方近くになってようやく止むだろうとのこと。
「ルーシーは俺達、臣下に任せて、先に寝てていいよ」
 春明は廊下の奥で2人っきりになった時、そう言った。
「えっ?でも大臣が徹夜で働いてるのに、女王が呑気に寝てるわけには……」
「ルーシーの予想は当たる。確かに今、怖いくらいの豪雨だけど、明日に止むんだったら、今俺が出してる指示通りに皆が動いてくれれば大丈夫さ。任せてくれ」
「そう?じゃあ、お願いするわ」
「ああ」

 ところが、翌日早朝……。
「ルーシー……陛下!た、大変です!!」
 ルーシーの寝所に春明が飛び込んできた。無論、春明は特別に入室がいつでも許可されている。
「なによ……。任せてくれって、言ったじゃない……」
 ルーシーな寝ぼけ眼で起き上がった。
「なに?もしかして、私の予想外れてまだ雨降ってんの?」
「いや、さすが、雨は止んだんですけど……」
「?」
「ちょっと、外見てください」
 春明はルーシーの背中を押した。
「ちょ、ちょっ……」
 戸惑うルーシー。
 で、窓の外を見ると……。
「What!?何これ!?」
 彼女は一気に眠気が吹き飛んだ。
「確かに、投稿したくなる珍百景ですが……」
 春明は頭をかいた。2人が見た光景とは……。
「次回に続きます!以上!!」
「横田、いつの間に!?(×2)」
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