Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

祖母力   祖母井秀隆(光文社)

2011年12月18日 | 本と雑誌
Hitorigaten

 「新しい風を吹かせる」-硬直化した組織や集団あるいは己の思考回路に活を入れるための方便として使われる言葉である。
 サッカー日本代表チームのオシム監督(2006-2007)誕生の裏には、本書の筆者祖母井氏の存在があり、そのサッカーに掛ける底知れぬ情熱とバイタリティの源泉は一体何んなのだろうか…
 岡ちゃんが中国スーパーリーグ・杭州緑城の監督を引き受けた-無名のまま海外へ飛び出し、皿洗いからはじまりプロリーグの選手、さらにコーチライセンスまで取得し、オシムとの強い絆を築いた「傍流カブキ者のオーラ」の影響があったのではと勝手に夢想するのだが…

○オシムの口癖:なにもトライしないのに、「できません」はあり得ないことだ
○彼の目論見は、無理難題に対して日本人がどんな対応をするのか、それに興味があっただけ○休むことのない前進が、存在を光らせるのです
○日本サッカーに欠けているのは、技術でも体力でもセンスでもなく、リスクを恐れず前に突き進む気持ちだと思う
○サッカーというスポーツは、人と人をつなぐには最適なものだと僕は確信しています
○それはよく「人脈」の力だと評されますが、僕自身は人への好奇心だと思っています
○僕の持っていない希有な能力や底知れぬ知識を持っている人に出会えたときのゾクゾクするほどの喜び。その素晴らしい興奮を僕以外の人たちにも味わってもらいたいのです

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