Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

お役所で出世する法  本宮春城(都政新報社)

2008年11月01日 | 本と雑誌
Hitorigaten

 公務員の不祥事に対して、厳しい目が向けられている。それは何時の時代にも、洋の東西を問わず繰り返される「宿痾」への批判であり、納税者の怒りである。
 根本的な原因の究明は常に回避され、「トカゲの尻尾切り」のような幕引きがいつも用意されていることへの対抗手段を、持ち得ないのは何故か、歯軋りするばかりである・・・

○大いなる減点社会:コミュニケーションが大切、インフォーマル活動への参加
○ハプニングに対する処理法 → 全力投球
○差がつくのは仕事:最初の上司が大切、仕事の本当の面白さ
○「本当の意味で何のために勤めているの?給料のためだけじゃないでしょって、公務員の場合は」
○米長邦雄(将棋):およそ何事によらず一人前になるためには六千時間の研鑽を積まねばならない
○「基本的に行政は公平でなければならないとされるから、公務員の仕事の処理に当たっては、それが果たしてできるかどうか、法令、制度、予算、政策などの視点から吟味しなければならない」
○「いきおいタイミングを度外視しかねまじく、出来るかどうかの吟味を延々と理屈っぽくやり続ける。」
○利益を主目的とする民間企業の場合には「出来るかどうか」の吟味より「出来るようにする」というところに視点が置かれる。そして何よりもタイミングが重視される
○「行政は公平観に基づく長期的視点に立った仕事の遂行が結局は行政の役割としては効率的なのだということを、もっと自信を持ってPRすべきではないかと思う」

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