Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

新幹線 安全神話はこうしてつくられた      斎藤雅男(日刊工業新聞社)

2008年10月20日 | 本と雑誌
Hitorigaten

 昭和39年10月1日、東京~新大阪間に開通した「夢の超特急ひかり号」の時速200Kmという言葉の響きに、胸を躍らせたものであった。
 平成の現在、日常生活の中に当たり前の存在として定着している「新幹線」。その安全性と快適性は、実は熱き「鉄道員」達によって生み出され、育まれてきたことを、語り続けなければならない。技術立国を標榜するならば・・・

○新幹線:土木、建設、車両、電力、信号、通信、コンピューター、人間科学などあらゆる高度技術が整合されたハードとソフトの完結したもの
○間違えないためには憶えるな → すべてチェックリストによって一つひとつ実行
○鉄道は、乗客を安全で時刻通りに目的地に運ぶという使命を持っている。しかもサービスを心得て
○我々一同は、心をひとつにして世界一の新幹線を走らせていますから、ご心配なさらないでください
○臨時ひかり号のスジが一本空いている。車両もある。それを使うことにしよう。11時30分までに東京運転所へ、その34個の電気転てつ器を持ち込んでくれ、できるか?
○君、新幹線は輸送サービスを業とする商売だ。私はいつも水商売だと思ってやっている。今日は大売り出しだと思えばよい
○大阪万国博覧会輸送は成功:3/15~9/15 2200万人、入場者の34%
○2012年ロンドンオリンピック開催:ロンドン 
 → ドーバー海峡 140マイル/時間 高速新線(沿線には競技場) → 列車は日本製
○かつて130年余り前、明治5年新橋~横浜間に開通した我が国最初の鉄道は、イギリス人を師とした。そのことを想起すると、如何に時代が変わったかに胸を打たれるものがある

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