Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

一気にわかる!デフレ危機        猪瀬直樹(PHP研究所)

2007年03月11日 | 本と雑誌
Hitorigaten
 道路関係四公団民営化推進委員会委員や政府税制調査会委員として名を馳せている著者の、「民に任せよ!」という意志が感じられる一冊。
 「情報公開」という「錦の御旗」に、今後果たして「官」はひれ伏すのか、はたまた・・・

 

○短期市場金利を低く誘導 → 金融機関の貸出金利低下→貸出量増加
  → マネーサプライ伸びる
○フォーグッズインデックス(4つの利益):「環境」、「人権」、「社会貢献」、「株主への説明」
○何のために予算を執行するのかというストーリーが描けていないから全く意味がない予算しかつけられない
○究極の政府依存型モラルハザード国家:郵貯等 → 全て国の借金につけ変える!!
○将来のシナリオ:ビジョンを持たない政府 → リスクを取ろうとする経営者は現れない
○60年代通産省による「産業再編」 → 「本田技研」は存在しなかった!
○経済政策の4つのポイント:①不良債権処理、②景気回復、③財政再建、④長期成長率
○最先端の意識を持っている人々の意見を経営全体に反映させるような組織づくりが急務
○政策的な公共性は、必ずしも利潤とは結びつかず、赤字企業が出てくるのは当然だが、政策的な公共性でかかるコストの部分と民営化で利潤が出る部分の会計処理をきちんと行う
○構造改革:民営化か廃止か → 独立行政法人への移行は×
○日本官僚システムの問題は、優秀な官僚を省益の護持に走らせてしまう制度
○失業保険給付:日本180日、独32ヶ月、仏60ヶ月、米国12ヶ月
○日本の失業制度:「失業は恥である」 モラル
○失業者へのフォロー:失業保険 3兆円 → 数倍にする→不良債権より安い!
○企業システム:情報共有型 → 上から下まで全てがゼネラリスト

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