Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

最底辺の10億人 ポール・コリアー著 中谷和男訳(日経BP社)

2015年02月08日 | 
Hitorigaten

 爆発的な人口増加と絶望的な食糧不足に喘いでいる、と報じられているアフリカの開発途上国…
 飢えや貧困、病気との闘いに欧米諸国のみならず日本からも多くの援助が届けられていると認識してきたものである
 しかし、かの国々で本当に必要とされているのは一体何なのか、資金や物資を右から左に動かせば事足りる、そんなに単純な経済的行為ですむものではなかろうに…
 昨今の中東諸国の不安定な状況を見るにつけ、国際協力の難しさを改めて再認識される今日この頃である(でも、寄り添えることは必ず何かある、と信じていたい…)


○2050までの開発の大きな格差は、 ~中略~ むしろ、罠にかかった10億人の国とほかの人類との間にある
○大きな資源の発見があった国は、以前よりひどい貧困に陥る可能性がある
○近隣国の問題(ウガンダ);ケニア-10年戦争、スーダン-内線、ルワンダ-大量虐殺、ソマリア-破綻、
コンゴ-民主化
○世界的な平均では、国が1%成長 → 隣国は0.4%成長する、内陸国では0.7%
○内陸国:農村開発政策に高い優先順位 ←→ 農村開発への制約は欧米・日本の農家への補助金
○方向転換の前低条件:人口が多いこと、中等教育の普及率が高いこと
○底辺の10億人の諸国は内部からのみ救済される可能性がある
○フランス:最近まで企業が底辺の10位の国で公務員を買収した場合、課税控除の対象
○真の問題点:すべきことがわからないということではなく、やるべきことを回避
○フェアトレード:コーヒーの生産者はコーヒー以外に作物を転換しない!
○再び回避可能な大惨事へ迷い込むのを阻止するのは、すべての市民の責任
○改革者側には彼らにとっての真実があるが、真実もまた特別な"利害"の一面にすぎない
○政治的基準を提案できる唯一の機関:欧州委員会(EC)、(EU) → 民主々義の基準を加盟国に求める
○南米共同市場(メルコスール):アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ

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