中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

海外展開は全社を挙げて推進できるか?

2015年01月09日 04時26分14秒 | 平成25年6月海外展開成功のためのリスク
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成25年6月に中小企業海外展開支援関係機関連絡会議により作成された「海外展開成功のためのリスク事例集」の10ページ「事例 № 4 現地企業への過剰な信頼」を見ましたが、今日は11ページ「事例 № 5 トップの判断だけで海外進出を決定」をみます。

本事例集は、「決意 ~国内事業以上に厳しい海外展開ですが、固い決意を持って、全社を挙げて推進することができますか?~」として、以下のように記載しています。

海外展開にあたっては、個人的な興味や印象に惑わされることなく事実を重視し、自社の経営戦略の中での海外展開の位置づけを明確にして検討しましょう。

社長自らが海外展開にコミットし、検討開始から立ち上げ、運営と、全社を挙げて体制を構築し、協力して目標に向かう必要があります。後日「なぜ海外展開したのか」との発言が出ないように、社長や一部の役員だけでなく、海外展開に関係する担当者の合意を得ておきましょう。

・・・今回は経営トップ自らが現地を訪問し、トップの判断だけで進出を決定した結果、事業計画を遂行するのが困難になったという事例です。

海外進出はトップダウン無しには不可能と感じますが、日本の常識が通用しない海外では、トップのビジネス感覚だけに頼るのは危険ということです。

それでもトップのビジネス感覚と強いリーダーシップがあったからこそ、現在の企業の繁栄がある訳ですから、自分を信じる一方で、どんな場合に撤退するか、「失敗の定義」だけは明確にしておきたいところですね!


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆