木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

行動範囲と距離感

2008-02-09 22:40:02 | インポート
 先日、東海方面の渥美半島を視察した。個人での視察
である。風力発電とメロン栽培そして海流の影響による
常春の地域における菜の花畑が目をひいた。
 
 人々の行動特性や行動範囲には癖や特徴が自ずと出る
のか、例えば大阪から西へ150キロ、300キロの範囲では
しばしば大阪方面の車のナンバーを目にする。九州であ
っても大阪方面の車をよく目にすることがある。
 しかし大阪から東へ同様の距離になると、たまたま私
が移動した時がそうだったのかは別として大阪方面の車
のナンバーはほとんど見かけなかった。特に豊橋市方面
から渥美半島にかけては、私が移動している間は大阪方
面のみならず関西方面の車をついに一台も見ることはな
かった。面白いといえば面白い。
 距離感には実際の距離と心理的距離がある。或いは地
理的な連続性や地形や風土、生活圏による遠近も当然な
がら存在する。私もよくよく振り返って見ると関西から
西と東海方面ならば西向きのほうが同じ距離であっても
近いと感じてしまう。

 東海方面に出る途中に関ヶ原がある。
 関ヶ原は天下分け目の会戦の地として知られているが
例えば植物の生態系の分布も西と東に分かれているし、
料理の味にしても関西風味と関東風味は関ヶ原を境にし
て分かれている。電気のヘルツ数も関ヶ原を基準として
西日本と東日本とで分かれている。この関より東は関の
東で「関東」、この関より西は関の西で「関西」という
自ずからなる地域圏なのだろうか。

 実際の距離とは別に様々な距離感に包まれている事に
改めて気付かされる。可能な限り、固定観念としての地
理感覚を取り除いて地域を見てみたいと思う。意外と遠
い地域が近くにあって、近い地域が遠くに存在している
ことが少なくない場合がある。

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