木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

支配階級が利益確保をした後の焼け野原の風景

2024-08-07 00:26:39 | 随想
株価暴落について。

株価チャートも私達一般人には結果論でしか
ないので入り込む余地はありません。
リアルタイムで現在進行形で株価を動かせる
のは支配階級や権力者のインナーサークルです。

支配階級の足跡を結果論として株価チャートで
見てみますと、1月4日辺りから支配階級が
様々な銘柄を一斉買いした事が分かります。
それにより株価が高騰。
世の中は株価が上がってきた、株価が高騰している、
よしよしと興奮しました。
株価が上がり始めてから証券会社は様々な経営者や
個人投資家などに
「お勧めの良い銘柄がありますよ。」
「今が買い時ですよ。」
と勧めます。
証券会社を真に受けて多くの経営者や投資家が
バラ色の生活を夢見て勧められた銘柄を買った
事でしょう。
4月頃には株価がピークを迎えました。

2月や3月に証券会社に勧められて様々な銘柄を
買った経営者や投資家は4月頃には画面上での
利益がプラスになっていて胸が踊った事でしょう。
家を新築しようかな・・・。
高級車を買おうかな・・・。
別荘を購入しようかな・・・。
高級ブランド品をたくさん買おうかな・・・。
などと夢想したことでしょう。
しかし株価は高騰していても今の時代の株価は
実体経済とは連動していませんから生活は苦しい
日本人は苦しいままです。
物価は高騰し賃金は伸びない。
勤続30年の会社も退職金が1000万円以上も
減らされたと聞いて先行き不安になっている方々
も少なくありません。

4月頃、一部の支配階級が高騰した株を一斉売却
したのでしょうか。
株価が一気に下がりました。
これにより一部の支配階級は利益確保を終えたの
でしょう。
2月頃に証券会社に勧められて銘柄を買った経営者
や投資家は当初の株価に戻ったり下がったりして
しまい画面上にプラスになっていた利益が無くなり
胸中不安になっていたでしょう。

これからまた株価は上がる筈だ。
間違いない。
証券会社がまた上がると断言していたぞ。
経営者や投資家は祈るような気持ちで証券会社に
問い合わせの電話をかけます。
「営業担当の河野を呼べ!」
鼻息荒く営業担当に問い合わせをします。
「株価が下がってきたけど大丈夫なんだよな!?」
電話口の顧客の剣幕に押されて営業担当の河野は
「社長、今からすぐにそちらにお伺いします!」
と飛んでいきます。

7月に株価は再び高騰し史上最高値を更新しました。
支配階級や権力者によるインナーサークルが
一斉に何かの銘柄を買い漁ったのでしょう。
それを全く知らない証券会社の営業担当の河野は
「社長、だから言ったじゃないですか。
大丈夫ですって。
株価が下がるなんてのはデマですから。
社長、そのような不安を煽るフェイク情報を流す
人はブロックしてください。」
と得意気に社長を訪問して得意顔をします。
株価が史上最高値を更新し画面上の利益は大幅に
プラスになっているために社長も頬が紅潮しつつ
「いやあ河野さん、やっぱり君を信じて良かったよ。
やっぱりプロは違うなあ。来週末どうだ?
ゴルフにでも一緒に行かないか?俺が招待するよ。」
とバラ色の明日を夢見て会話が弾けた事でしょう。

もしかしたらこの時点で、証券会社に勧められて
社長は新たに別銘柄を多く買ったかも知れません。

そして8月5日。
画面を見たら目を疑う光景が・・・。
巨額損失になっている・・・。
顔面蒼白の社長。
食事が喉を通らない。
気を取り直して証券会社に電話して担当の河野を
呼べと叫んだが
「申し訳ごさいません。あいにく河野は先月末を
もちまして一身上の都合により退職致しました。」
との窓口からの声。
「な、何だと!?」
受話器を叩きつけた社長は数ヶ月前から繋がった
SNSで担当だった河野に連絡をしようと画面を
開いた。

な、何だこれは!?
担当だった河野は社長をブロックしていた。

実体経済とは連動していない株価の暴落により
巨額損失を被った方々はこのような風景だった
事でしょう。
株価チャートを現在進行形で底値と高値とを
判断できれば良いですが、まず極めて困難です。

一般人が事前に情報を得て株を売買したら
インサイダー取引により逮捕されます。
しかし支配階級や権力者はインナーサークルを
作ってインサイダー情報により株を大量に売買
し続けて巨万の資産を構築しています。
世の中は全て本質は同じですね。

世の中には素晴らしい技術があり素晴らしい開発が
されていますから、そのような良いモノにより
多数の日本人が恩恵を受けて三方良しの視点で
より良い日本になればと原点回帰をしながら
願っています。


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