暴落してまた翌日には高騰してみたりと
ジェットコ―スタ―のように乱高下をした
株価でした。
支配階級や権力者らによるインナーサ―クルが
一斉に何かの銘柄を売り暴落、今度は底値で
一斉に買い漁ったために急騰したという感じを
受けますね。
しかしあくまでも日経平均株価での話。
各個別の銘柄を見てみますと当たり前ですが
株価が下がっている銘柄もあれば株価が上がっている
銘柄もありますね。
当たり前の話です。
また1株の株価が1万円以上の銘柄もあれば
1株の株価が350円というような銘柄もあります。
一言で株を購入したと言いましても、各々が
投じた投資額には様々に開きがあります。
個人の趣味レベルで言うならば100株を購入した
としたら株価が1万円の銘柄ならば100万円、
株価が350円の銘柄ならば3万5000円ですね。
基本的に株価が400円くらいの銘柄ならば
暴落するという事はあり得ないですね。
既に低空飛行ですから。
東証に上場している企業だけでも星の数くらい
あります。
この星の数の中からどの企業の銘柄を選ぶのかは
千差万別ですね。
例えば何かの商品が気に入った、良かった、
だから自分はこの企業を好きになった、だから
個人として小なりとは言え株を買って株主となり
好きになった企業の経営の末席にでも参加したい
という視野で選ぶなら健全でしょう。
株価は常に上がったり下がったりします。
そういう流れに一喜一憂しないで企業のファンと
して株主になるというのが本来のあり方です。
しかし近年は株で利益を得たいという視野だけで
株の売買を繰り返す方々や団体が存在します。
利益を得たいという思いしかそこにはありませんから
あ、今が買い時だ、
あ、上がったぞ、
あ、下がった、
あ、上がった、今だ売り時だ、
という視野ばかりになります。
そこには企業の研究内容やビジョン、背景、魅力
などは全く視野に入らなくなり投資額が増えたか
減ったかだけの思考回路になってしまいます。
そのような流れが増えたために今や株価と実体経済
とは連動していません。
現実に世の中がどのようになっているのかという
実体経済のほうが極めて重要です。
実体経済における人々の経済行動を決めるのは
心理です。
楽観心理なのか悲観心理なのか。
安心した心理なのか不安心理なのか。
先行きが不安ならば消費を控えるようになります。
例えば給料が下がった、失業中だ、物価が高い
などの要因があれば人々は節約します。
人々が節約すればそれぞれの分野の売上が減り
ますから総じてそれぞれの分野の決算が悪化します。
決算が悪化したら自然とそれぞれの従業員の給料
やボーナスも減ります。
給料やボーナスが減れば自然にそれぞれが更に
節約をするようになります。
そうなれば益々、それぞれの分野の売上が減り
更に決算が悪化や低調となりますから従業員の
給料やボーナスは横ばいか減ります。
まさに負の連鎖になりますね。
一時、トリクルダウンなどのような理論が流行り
ましたが嘘でしたね。
世の中は理論や理屈、方程式では動きません。
世の中が動く、つまり実体経済は人々の心理によって
動きます。
学者はここが分からない生態系です。
実体経済を良くするためには、実体経済の景気を
良くするためには人々の不安心理を無くす事です。
その王道は老後の生活不安を無くすこと。
つまり政府が手厚く充実した年金を作る事です。
そして消費税を廃止する事です。
年金を充実させる事が最大の景気対策です。
1)手厚く充実した年金を政府が作る
2)消費税を廃止する
この2つの柱で日本人の消費が増えます。
浪費はダメですが健全な消費は大切ですね。
消費が増えればそれぞれの分野で売上が増えますから
決算が良くなります。
すると従業員の給料やボーナスも増えていきます。
給料やボーナスが増えれば心理的にゆとりが生まれ
ますから更に消費は増えて明るい空気になります。
後は利益を出しても従業員には還元しないで株主
が山分けして、例えば大企業にありがちな
社員は非正規雇用が増えて年収300万円台、
正社員も年収が低くく、
経営陣や役員が年収8億円や億単位の収入、
という外資的な発想をやめる事ですね。
日本経営の良い面は捨ててはいけないと思います。
いびつな姿を是正すれば世の中は良くなるでしょう。
ちなみに東証上場の企業ですが、日本人による
経営を守っている企業はどれだけあるでしょうか?
ほとんど無くなっているのではないかと懸念します。
日本人の手に日本を取り戻し日本を日本のまま
存続させる為には私達一般人が主体的に言動して
いく事が大切ですね。